フラダンスとは、ハワイの伝統的な民芸舞踊であるダンスのことを指します。
フラダンスを題材にした映画が公開されたこともあり、日本でも知らない人はいないくらい有名なダンスのひとつではないでしょうか?
今回の記事ではフラダンスの歴史や競技人口、大会のルールなどについてご紹介していきたいと思います。
フラダンスのことが知りたいという方にはぴったりの記事となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
フラダンスの起源・歴史について
「だいたいのイメージは分かるけど、歴史までは知らない」という方もいると思います。
そこで、まずはフラダンスの起源や歴史について一緒に見ていきましょう。
フラダンスの起源
はじまりは古代のハワイまで遡ります。文字の文化がなかったハワイでは、口頭で語り継がれて歴史が紡がれてきました。
そういった背景からも、はじまりとされる起源には諸説あるようですが、伝説によると火山の女神「ペレ」に捧げるために踊ったとされていたり。
また別の伝説では、女神「ラカ」がモロカイ島というハワイの島にフラダンスを作ったとか、さまざまな伝説があると言われているようです。
ただ、古代から踊られていた民芸舞踊だったことには変わりないと言えそうですね。
フラダンスの歴史
先述した通り、フラダンスは主に神に捧げるための民芸舞踊として踊られていましたが、1820年にある事件が起こります。
なんとハワイの地に降り立ったアメリカ人宣教師によって、キリスト教徒への改宗が命じられたのです。
フラダンス自体が邪教だとされ、踊ることを禁止されてしまいました。
しかし、1874年〜1891年の間に即位していたハワイ王朝最後の王であるカラカウア大王の導きによって、フラダンスの文化が復活します。
現在のフラダンスがあるのは、文化を守ろうとしてきた人々の思いがあるからということに気づけるのではないでしょうか?
【関連記事はこちら】⇩
・【フラダンス】向いている人のポイント6つを調査!
・【ダンス】種類一覧|歴史と各ジャンルの特徴をご紹介!
日本におけるフラダンスの歴史について
日本にフラダンスが伝わってきたとされるのは、第二次世界大戦が終わってからのことです。日本に訪れたアメリカ兵によってフラダンスが伝わったと言われています。
それから一気に認知度が向上したのは1964年にオープンした常磐ハワイアンセンターがきっかけだとされており、フラガールが日本全国に広まりました。
そして、2006年に公開された「フラガール」という映画によって、フラダンスは日本でブームに。その後もフラダンスの人気は衰えることなく、現在に至ります。
フラダンスと関連のあるダンス
関連のあるダンスといえば、タヒチアンダンスが挙げられます。タヒチアンダンスとは、タヒチも含まれたポリネシア諸島に伝わる民芸舞踊のことです。
実は、フラダンスはポリネシア諸島から伝わった踊りだと言われており、タヒチアンダンスがルーツだという説もあるのだそう。
音楽のテンポが異なるなどの違いはありますが、たしかにどちらも似ていますよね。
フラダンスの競技人口について
日本におけるフラダンスの競技人口は、なんと100〜200万人程度だと言われています。
「そんなにいるの!?」と驚いた方もいるかもしれませんが、競技人口が多い理由としては、フラダンスが何歳からでも始められるからと言われています。
幅広い年齢層で構成されているため、競技人口も多くなるということなのです。
そう言われて思い返してみると、「フラダンスを習っているおばあちゃんも見たことがある!」という方もいるのではないでしょうか?
フラダンスのルールについて
全日本フラ選手権における大会のルールによると、「フラコンペティションカテゴリー」と「フラエキシビションカテゴリー」に分かれています。
「フラコンペティションカテゴリー」では人数、年齢制限が設けられており、時間制限は7分です。
一方の「フラエキシビションカテゴリー」は人数、年齢制限が設けられておらず、時間制限は10分になっています。
音源はどちらのカテゴリーも同様に生演奏かCDの選択制です。
フラダンスの国際的な大会について
ハワイ島のヒロで開催されるメリーモナーク・フェスティバルというお祭りにて、世界最高峰と言われるフラダンス大会が毎年春に行われています。
世界中の選び抜かれたフラダンサーが集結し、3日間に渡りフラダンスを競い合う大会として有名です。
世界から見た日本フラダンスの強さのレベル
毎年マウイ島で開催される「ク マイ カ フラ」という大会で、2018年9月8日に日本勢が9部門中5部門での受賞を果たしました。
大会への出場券は招待を受けたチームのみとのこと。
その大会に出場できただけでなく、過去最高数の受賞を獲得した日本フラダンス界は、世界でもレベルの高いチームだと言えるのではないでしょうか?
まとめ
今回、フラダンスの歴史や競技人口、大会のルールなどについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本では幅広い年齢層から人気のあるフラダンスですが、何歳からでも始められるというところに魅力を感じられる民芸舞踊となっています。
日本の民芸舞踊よりもハワイの民芸舞踊の方が浸透している点においても、いかにフラダンスが始めやすいか分かると思います。
【関連記事はこちら】⇩
・【フラダンス】2種類の特徴を解説!意味やポイントもご紹介
・【ダンス】種類一覧|歴史と各ジャンルの特徴をご紹介!