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【空手】段位は10段まで!色の順番や段位基準もご紹介!

剣道や柔道など、武道には段位の制度があります。

これは囲碁や将棋にあった制度を柔道に取り入れたのが始まり。

その後、他の武道にも採用されました。

空手の段位は10段が最高位。

では空手の各級位や段位の帯の色、昇段の基準はどのようになっているのでしょうか?

実はこれが、単純ではないのです。

今回は、空手の級位と段位についてご紹介します。

【空手】さまざまな級位・段位

【空手】段位は10段まで!色の順番や段位基準もご紹介!①空手にも級位や段位が存在しますが、実は簡単に「空手◯段」と言えないのが実情です。

というのも空手には多くの流派があり、それぞれが独自の級位や段位を認定している場合があるから。

空手の級位や段位には、以下のような種類があります。

・個人道場の道場主が弟子に出すもの
・流派ごとに出すもの
・地域や国、国際組織が出すもの

それぞれに認定の基準や試験内容、帯の色など、多くの違いがあるのです。

【関連記事はこちら】⇩
【空手】流派一覧|それぞれの特徴や違いを徹底調査!
【空手】歴史(起源~現在)を解説!ルーツや創始者もご紹介!

実践空手の各流派の帯の色

例えば実践空手(フルコンタクト空手)の代表的な各流派の帯の色は以下のようになります。

極真会館極真会正道会館芦原会館大道塾
無級 

 

級位なし

10級オレンジオレンジオレンジ
9級オレンジに

1本線

あずき色オレンジ
8級水色
7級青に1本線
6級
5級黄に1本線藤色
4級黄緑
3級緑に1本線
2級
1級茶に1本線茶に銀の線
初段黒に1本線黒に金の線

伝統空手の各流派の帯の色

各級位の帯の色が違うのは、伝統空手(ノンコンタクト空手)の各流派も同じ。

例えば最も歴史のある松濤館流は8級からのスタートで白→緑→紫→茶と上がっていくのに対して、剛柔流は9級からのスタート。

白→緑→茶と上がっていきます。

ただし4大流派とも、初段以上が黒帯になるところは共通です。

【空手】全日本空手道連盟の段位

【空手】段位は10段まで!色の順番や段位基準もご紹介!②ではより大きな組織が発行する段位はどうなっているのでしょうか。

伝統空手の場合、全日本空手道連盟の昇段制度が最もよく知られています。

全日本空手道連盟の審査会は、級位では各所属団体(流派)が実施。

初段から3段までは各都道府県の連盟か競技団体、4段と5段は関東、関西といった地区単位の協議会か競技団体が行い、6段から8段は連盟本部が直接審査会を行います。

そして9段と10段は特別推薦制度で、試験のような審査会はなし。

特別選考委員会と理事会の審議で認定されます。

段位受審の資格

他の武道と同じく、全日本空手道連盟の段位も前の段位を取得してからの修行期間を重視。

さらに最低年齢の決まりがあり、若いうちにどんどん昇段することはできなくなっています。

受審者の資格を得られる基準は、以下の通りです。

・初段:満15歳以上かつ義務教育を修了した、1級取得者
・1段:満15歳以上かつ義務教育を修了し、初段取得後1年以上
・2段:満18歳以上で、2段取得後1年以上
・4段:満23歳以上で、3段取得後2年以上
・5段:満26歳以上で、4段取得後3年以上
・6段:満36歳以上で、5段取得後5年以上
・7段:満43歳以上で、6段取得後6年以上
・8段:満50歳以上で、7段取得後7年以上
・9段:満70歳以上で、8段取得後9年以上
・10段:9段取得後10年以上

上位の段になるほど修行期間が伸びていきます。

10段になろうと思ったら、最低でも80歳ということになるのです。

5段までの審査内容

段位の審査内容は、各段位によって違います。

初段から5段までは、形と組手の実技試験です。

しかし多くの流派があるため、形もさまざま。

そこで例えば4大流派の場合、以下のような形の中から選ぶことになります。

・松濤館流:カンクウダイ/ジオン/カンクウショウ/エンピ
・剛柔流:サイファ/セーパイ/クルルンファ/セーサン
・糸東流:セイエンチン/バッサイダイ/マツムラローハイ/ニーパイポ
・和道流:セイシャン/チントウ/ニーセーシ/クーシャンクー

初段は指定形1つ、自由組手1試合で、2段から5段までは指定形1つ、得意形1つ、自由組手2試合で審査を行います。

自由組手は30秒ほどの短時間の組手。

試合形式ですが試合ではないので勝てばポイントが高いわけではありません。

それよりも技をしっかりと出し、最後まで制御していることが重要。

ノンコンタクト空手なので、相手に当ててしまうと動きが制御できていないとみなされます。

6段以上の審査内容

6段は指定形1つ、得意形1つ、自由組手2試合にプラスして筆記試験も実施することになります。

7段は形2つと筆記試験、8段は形2つと小論文です。

2022年度のある8段の小論文テーマは「今後コロナ禍や少子化で減少した空手人口の増加を図る為に建設的な方策を述べよ」。

このようなテーマを800字でまとめることになります。

合格率

他の武道では、例えば剣道の昇段審査の合格率は4段までは約50%、5段になると20〜30%と厳しくなります。

では空手はどうかというと、5段までは比較的合格率が高め。

4段と5段は65%〜70%程度となっています。

ところが連盟本部の直接審査となる6段からは難易度が上がり、6段は約25%、7段は約20%に。

この辺りになると受審者の人数も各年度で数十人となるため、年度別の合格率の違いも大きくなります。

そして審査会がある中では最高位となる8段の合格率は5%ほどに。

年に数人しか合格できないという超難関になります。

しかしこれでも合格率0.5~0.7%の剣道8段よりは易しいと言えるかもしれません。

まとめ

流派が多く、独自の制度もあるため、少しややこしいことになっている空手の段位制度。

少なくとも伝統空手の多くの流派では全日本空手道連盟の公認段位が参考になりますが、各流派のみが認める段位も取得していると、「流派4段公認段位3段」というようなこともあるのです。

特に流派が違う場合、段位では空手の強さは判断できないと言えるかもしれません。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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