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ローラースケートの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

ローラースケートは世界的にポピュラーなスポーツです。

日本を含めた多くの国ではプロスポーツとしてではなく、子供の遊びや舞台などの演出として普及しています。

本記事ではそんなローラースケートの歴史やルール、国際的な大会などについて解説します。

ローラースケートの起源・歴史について

ローラースケートの起源は諸説あり、18世紀初頭のオランダで夏用のスケートとして作られたことが起源という説と、1743年のロンドンで演劇に使われていたことが起源という説が有力と言われています。

1860年代アメリカ合衆国にて現在のローラースケートの原型であるクワッドスケートが商品化され、安全かつ簡単に楽しめる遊具として広まり、路上に専用のリンクが多数開設されるなどして普及しました。

日本におけるローラースケートの歴史について

日本にローラースケートが伝わったのは1870年代後半であり、1895年頃から全国的に普及し始め、1903年には日本体育会がスポーツとして導入しました。

1910年に浅草ルナパークのローラースケート場が開設されたことをきっかけに、全国の子供達の間でローラースケートが大流行し、全国で次々とローラースケート場ができました。

しかし、このローラースケートブームは第二次世界大戦によって歯止めをかけられました。第二次世界大戦終戦後の1948年には、岡山県の紡績工場にて、業務効率化を目的としてローラースケートを履いての作業が導入されました。

1968年にはローラースケートを履いてトラックで行うエンターテイメント性の強いチームスポーツ「ローラーゲーム」がテレビで放映されると、子供達の間で一躍ブームとなり、靴の上から装着する安価なローラースケートが広まり、第二次世界大戦によって失われたローラースケートブームの勢いを取り戻しました。

その後もローラースケートを履いての歌唱が特徴的なユニット「光GENJI」の活躍により、再度ローラースケートブームが巻き起こります。

ローラースケートと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

ローラースケートから派生した競技に、インラインスケートがあります。

ローラースケートは四輪が二列に並んでいるタイヤの配置なのに対し、インラインスケートはアイススケートのシューズのように一直線にタイヤが配置されています。

また、ローラースケートのブレーキは一般的に前方に取り付けられていることが多いのに対し、インラインスケートは後方に取り付けられていることが多く、その構造のため比較的に転倒しづらいという特性があります。

インラインスケートは発売当初、ローラースケートの一種として登場しましたが、「Rollerblade(ローラーブレード)」という商標の商品が人気となり普及したため、そのままその商標がスポーツ名として用いられることも多くなりました。
一般的なインラインスケートは片側四輪ですが、用途によって二~五輪のものも存在します。

このようにインラインスケートとローラースケートは異なるものですが、ローラースケートという言葉の広義の意味としてローラースケートから派生して生まれたインラインスケートを含んで用いられることもあります。

ローラースケートの競技とルールについて

ローラースケートの代表的な競技には、フィギュア、スピード、ローラーホッケー、インラインホッケーの4種目があります。

フィギュア

ローラースケートのフィギュアは世界選手権で「男女シングル」、「ペア」、「ダンス」の3つの種目が行われています。50m×25mのリンクで行われるアイススケートに類似した競技です。

シングル競技にはショートプログラムとロングプログラムがあり、音楽との調和やスケーティングの美しさ、技の難易度、フォーム、バランスなどが総合的に採点されます。

ペアは頭上に持ち上げるリフトやジャンプを組合せ、音楽との調和した滑りが高得点につながります。

ダンスも男女でステップの美しさを表現して演技をするという点では同様ですが、ペア競技との違いは、互いの競技者が離れたり、高く持ち上げたりすることは禁止されています。

各種目とも技術点と芸術点、それぞれ10点満点の2種類の採点の合計点によって順位が決まります。

スピード

ローラースケートのスピードは世界選手権で「トラック」、「ロードレース」、「ダウンヒルレース」の3つの種目が行われています。

トラックでは300mから2万mまでのコース、ロードレースでは300mから84kmまでのコース、ダウンヒルレースでは山の上から麓にかけての一般道路を使用してレースが行われ、タイムにより順位を決めます。

そのほかでは、複数の選手が協力して争うチームタイムトライアル、リレーなどの競技も行われています。

ローラーホッケー

ローラースケートのローラーホッケーは縦40m×横20mのリンクで試合が行われ、相手ゴールに入れた得点の多さで勝敗を決める競技です。

試合時間は前後半20分で休憩は10分。1チームは最低6名から最大10名で編成されます。試合は2チーム間で行われ、フォワード2人、ディフェンダー2人、ゴールキーパー1名の5人で行い、交代は自由にできます。

インラインホッケー

ローラースケートのインラインホッケーは縦60m×横30mのリンクで試合が行われ、リンクの面積は異なるもののローラーホッケーと同様に相手ゴールに入れた得点の多さで勝敗を決める競技です。

試合時間は前後半20分で休憩は10分。インラインスケートを使用し、1チーム最大16名で編成し試合中リンクには5名の選手が入れます。

ローラーホッケー競技とは、アイスホッケーの防具とスティックを使用するところが異なります。

ローラースケートの国際的な大会について

ローラースケート競技の国際競技連盟はローラースポーツのワールドスケートです。そのワールドスケートは下記の主要大会のように複数の大会を主催しています。

・ワールドローラーゲームズ
・リンクホッケー世界クラブ選手権
・FIRSローラーホッケーワールドカップ
・FIRSインラインホッケー世界選手権
・FIRSローラースピードスケート世界選手権
・FIRS世界ローラーフィギュアスケート選手権
・リンクホッケーU20世界選手権
・インラインスタイル世界選手権

まとめ

ローラースケートは、子供のころに遊んだ経験のある方も多いと思いますが、野球やサッカーなどのメジャーなスポーツと比較すると日本でのプロスポーツ競技としての認知度は低いスポーツです。

しかし、国際的に様々な種目が行われており、スケートボードといったほかのローラースポーツと合わせて世界的に注目度が増している魅力的なスポーツです。



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しょうへい

しょうへい

バド歴15年の社会人アスリート兼ジュニアチームコーチ

10代に始めたバドミントンをケガでのブランク期間を挟んで合計15年以上続けています。 学生時代には関東大会に出場。現在は某県の県代表としてプレーしながら、ジュニアチームのコーチとして学生の指導をしているアラサー社会人アスリートです。

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