コロナ禍での1年延期を経て2023年9月23日から10月8日に開催されるアジア大会(アジア競技大会)。
アジア版オリンピックとも呼ばれるこの大会ですが、オリンピックでは見られない種目も行われます。
今回は、アジア大会の種目一覧をご紹介。
それぞれの種目の開催日程と、アジア大会でしか見られないユニークな種目、さらに注目の新種目についても解説します。
【アジア大会】杭州大会|種目一覧と日程
まずはアジア大会の種目一覧とその日程をご紹介します。
球技
種目 | 開催期間 |
サッカー | 9月19日(木)~10月7日(土) |
バスケットボール | 9月26日(火)~10月7日(土) |
3×3バスケットボール | 9月25日(月)~10月1日(日) |
バレーボール | 9月19日(木)~10月7日(土) |
ビーチバレー | 9月19日(木)~9月28日(木) |
ハンドボール | 9月24日(日)~10月5日(木) |
バドミントン | 9月28日(木)~10月7日(土) |
卓球 | 9月22日(金)~10月2日(月) |
ソフトボール | 9月26日(火)~10月2日(月) |
ホッケー | 9月22日(金)~10月7日(土) |
ゴルフ | 9月28日(木)~10月1日(日) |
テニス | 9月24日(日)~9月30日(土) |
ソフトテニス | 10月3日(火)~10月7日(土) |
スカッシュ | 9月26日(火)~10月5日(木) |
セパタクロー | 9月24日(日)~10月7日(土) |
クリケット | 9月19日(木)~10月7日(土) |
野球 | 9月24日(日)~10月7日(土) |
7人制ラグビー | 9月24日(日)~9月26日(火) |
格闘技
種目 | 開催期間 |
ボクシング | 9月24日(日)~10月5日(木) |
テコンドー | 9月24日(日)~9月28日(木) |
レスリング | 10月4日(水)~10月7日(土) |
柔道 | 9月24日(日)~9月27日(水) |
柔術 | 10月5日(木)~10月7日(土) |
クラッシュ | 9月30日(土)~10月2日(月) |
フェンシング | 9月24日(日)~9月29日(金) |
カバデイ | 10月2日(月)~10月7日(土) |
空手 | 10月5日(木)~10月8日(日) |
ウォータースポーツ
種目 | 開催期間 |
競泳 | 9月24日(日)~9月29日(金) |
飛込 | 9月30日(土)~10月4日(水) |
水球 | 9月24日(日)~10月8日(日) |
アーティスティックスイミング | 10月6日(金)~10月8日(日) |
マラソンスイミング | 10月6日(金)~10月7日(土) |
ドラゴンボート | 10月4日(水)~10月6日(金) |
カヌー・スラローム | 10月5日(木)~10月7日(土) |
カヌー・スプリント | 9月30日(土)~10月3日(火) |
ボート(ローイング) | 9月20日(水)~9月25日(月) |
セーリング | 9月20日(水)~9月27日(水) |
その他種目
種目 | 開催期間 |
eスポーツ | 9月24日(日)~10月2日(月) |
アーチェリー | 10月1日(日)~10月7日(土) |
ブレイキン | 10月6日(金)~10月7日(土) |
陸上競技 | 9月29日(金)~10月5日(木) |
トライアスロン | 9月29日(金)~10月2日(月) |
馬術 | 9月26日(火)~10月6日(金) |
近代五種 | 9月20日(水)〜9月24日(日) |
自転車競技 | 9月25日(月)~10月5日(木) |
ウエイトリフティング | 9月30日(土)~10月7日(土) |
トランポリン | 10月2日(月)~10月3日(火) |
新体操 | 10月6日(金)~10月7日(土) |
体操 | 9月24日(日)~9月29日(金) |
ボードゲーム | 9月24日(日)~10月7日(土) |
射撃(ライフル/クレー) | 9月24日(日)~10月1日(日) |
ローラースポーツ | 9月24日(日)~10月7日(土) |
武術太極拳 | 9月24日(日)~9月28日(木) |
スポーツクライミング | 10月3日(火)~10月7日(土) |
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【アジア大会】杭州大会|独自の種目
アジア大会の見どころの一つがオリンピックでは見られないユニークな種目。
それぞれご紹介します。
クリケット
クリケットは競技人口がサッカーに次いで世界2位と言われる球技。
インドで特に盛んな球技としてお馴染みですが、日本代表も出場します。
ソフトテニス
日本では中学の部活などでもお馴染みのソフトテニス(軟式テニス)は、日本発祥のスポーツ。
しかし特に東アジアでは幅広く人気を集めているため、アジア大会にも採用されています。
クラッシュ
クラッシュはウズベキスタン発祥の格闘技。
柔道の立ち技に似た格闘技で、ウズベキスタンの国技にもなっています。
中央アジア地域で特に盛ん。競技人口は100万人以上と言われています。
ドラゴンボート
ドラゴンボートは古代中国発祥で、日本では長崎のペーロンや沖縄のハーレーがその系統。
近年はスポーツ競技としても世界に広まり、世界クラブカップ選手権や世界ドラゴンボート選手権などの国際大会も開かれています。
ボードゲーム
ボードゲームは囲碁や将棋などの頭脳ゲーム。
実はチェスやポーカーなどは、国際オリンピック委員会(IOC)の定めるオリンピック競技の定義を満たしています。
ただしIOCは今のところマインドスポーツをオリンピックには採用しない方針。
そのためオリンピックでは見られない種目となっています。
一方、アジア大会では囲碁、ブリッジ、チェス、シャンチーを開催。
その中でも日本には馴染みのないシャンチーは将棋に似たボードゲームです。中国とベトナムで伝統的に行われてきたもので、中国では国家の正式スポーツ種目になっています。
カバディ
カバディは鬼ごっことドッジボールが融合したようなスポーツ。
インド発祥の数千年の歴史を持つ競技で、インドやバングラデシュでは国技にもなっています。
近年はマンガや映画などで紹介され、日本でもよく知られるようになりました。
日本代表は過去に銅メダルを1度獲得。ただし金メダルは過去の9個をインドが独占しています。
セパタクロー
セパタクローは籐で編んだボールを蹴り合うバレーボールのような球技。
「セパ」はマレー語で「蹴る」、「タクロー」はタイ語で「(籐で編んだ)ボール」を表しています。
そのルーツは、9世紀頃から東南アジアの各国に伝わってきた球技。
そのためタイを中心に東南アジアで特に盛んです。
しかし日本代表も過去には銀メダル1個、銅メダル9個を獲得しています。
【アジア大会】杭州大会|新種目
このアジア大会には注目の新種目も加わっています。
eスポーツ
最も注目されているeスポーツはコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツとした競技です。
チェスや囲碁などと同じマインドスポーツ競技の1つに分類されていますが、ゲームタイトル別に種目が異なるのも特徴です。
今回の大会では「ストリートファイターV」「Dota 2」などが競技タイトルとなっています。
ブレイクダンス
パリオリンピックでも採用されたブレイクダンスは、ダンススポーツ競技という分類。ブレイキンとも呼ばれます。
日本からは湯浅亜実選手(AMI)や、半井重幸選手(Shigekix)、福島あゆみ選手(AYUMI)、菱川一心選手(ISSIN)が出場。
ちなみにアジア大会では以前、ダンススポーツとしてラテンダンスやタンゴなどのスタンダードが正式競技だったこともあります。
まとめ
ユニークな種目も楽しみなアジア大会。
一方で過去に行われ、廃止となった種目もあります。
ボディビルやボウリング、ビリヤード、ジェットスキー、パラグライダーなど、今でもぜひ見てみたいスポーツの数々が廃止に。
今回のアジア大会の中にも、いつか消えてしまう種目があるかもしれません。
ぜひしっかりと目に焼き付けておきたいものです。
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