野球の基礎中の基礎は、ボールを投げること。
狙い通りに投げられなければ、野球はほとんどプレーできません。
そこで今回は、ボールの投げ方の基本をご紹介。
狙った所に投げるためのポイントも解説します。
【野球】投げ方の基本 ボールの握り方
長年野球をやっている方でも意外と間違っているのがボールの握り方です。
これがいい加減だとコントロールはいつまでも安定しません。
握りの基本
野球のボールは基本的には親指、人差し指、中指の3本で握ります。
人差し指と中指の間は指1本分くらい開け、薬指と小指は軽く曲げて薬指でボールの横を支えます。
ただし手の小さい子どもは薬指も伸ばして4本で握る方法も。
どちらも手のひらにボールをくっつけるのではなく、指で支えることが重要です。
ボールを持ったら、手のひらとの間に指1本入るくらいの隙間を開けるよう、意識してください。
縫い目に指先をかける
ボールの縫い目は実はかなり重要。
人差し指と中指の第一関節を縫い目にかけるようにして握ります。
軟式球も縫い目を模した膨らみがついていますから、そこに指先をかけてください。
親指の位置が重要
ボールの握り方でとても重要なのが親指の位置です。
人差し指と中指がボールの真上になるように握ったとき、何も意識しないと、親指は斜め下にくるはず。
これではボールが安定しないだけでなく、手首や肘、肩などに負担がかかってケガにもつながります。
正しいのは、親指が人差し指と中指の真下にくる握り方。
親指を内側に入れ、人差し指、中指の逆の位置からボールを支えます。
二等辺三角形で上下から支持することでボールが安定するのです。
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【野球】投げ方の基本 投げる前まで
ボールを投げるときに初心者がやりがちなのは、腕だけを振って投げようとすること。
これでは遠くまで飛ばすことはできせん。
鋭い球を狙った所に投げるには、下半身と上半身の連動が大切です。
下半身の使い方
最後にボールを投げるのは手と指ですが、スピードをつけるために重要なのは体のひねりです。
そのためにまず、軸足は投げる方向に対して90度に構えます。
軸足とは、右投げなら右足のこと。
そのつま先を90度の方向に向けることで、体全体が投げる方向に対して真横になります。
次に、もう一方の足を上げ、投げる方向に踏み出します。
このとき、踏み出す足のつま先は投げる方向にまっすぐ向けるのがコツ。
こうすることで体重移動しながら体の回転をスタートさせます。
同時にコントロールの安定にもつながりますから、つま先の向きはいつも意識するようにしてください。
上半身の使い方
上半身が下半身の動きと連動することで、力が効果的にボールに伝わります。
まずは踏み出す側の足を上げたときに上半身をさらに後ろにひねるのがコツ。
左右の肩を結んだラインが骨盤よりも後ろ向きになるよう意識してひねると効果的です。
このときにグローブをつけた手はボールを投げる方向に向けるとコントロールが安定します。
同時にボールを持った方の腕を後ろに引いてテイクバック。
腕は下から円を描くように意識するとスムースに動かすことができます。
そして足を踏み出しながら回転運動を開始。
踏み出し → 腰 → 肩 → 腕 と順に伝わるように回転します。
イメージは腰の回転運動で腕を前に放り出す感じ。
このときグローブをつけた方の肘を後ろにグッと引くと、よりスムースに力強く回転することができます。
【野球】投げ方の基本 投げる瞬間
投げる瞬間は腕をムチのように柔らかく使うのがコツ。
肩、肘、手首へと力を伝えていきます。
肘の使い方
腕をしなやかに使うコツは、肘。
肘が伸び切ったままでは棒のような投げ方になってしまいます。
腰の回転運動から腕を振る動きの中で肘を適度に曲げると、腕にしなりが生まれます。
そして曲げた肘を手よりも先行させるのもコツです。
手首のスナップ
回転がないボールはフラフラと不安定になります。
まっすぐで鋭いボールには、投げた人から見て下向きの回転(バックスピン)がかかっていることが必要。
手首のスナップを使うことでこの回転がかかります。
そのためのコツは、手首の余計な力を抜くこと。
手首はぶらぶらと脱力するイメージで投げます。
肘の使い方で述べたように肘が手よりも先行していれば、投げる直前に柔らかくした手首は後ろに曲がっているはず。
その手首が腕の振りの力で前に返ることで、自然とスナップが効くのです。
指先の使い方
ボールを投げ慣れていないと、ボールを離すリリースの瞬間に指をどう使えば良いのか分かりにくいもの。
実は指先は重要な役割を担っています。
投げる瞬間をスローモーションで解説すると、まず親指がボールから離れますが、人差し指と中指は残ったまま。
最後に指先でボールの縫い目を下向きにこすってバックスピンをかけます。
これは「指先でボールを切る」と表現される動作。
これによってボールを安定させます。
まとめ
狙った所にボールを投げようと意識すると、つい腕だけに集中しがち。
しかし体全体の回転力を使って腕をしなやかに振らなければ速いボールを投げることはできません。
逆に体の使い方を覚えれば楽に投げられるため、余裕を持ってコントロールすることも可能。
小さく投げる癖がつかないよう、まずは正しいフォームを覚えるようにしてください。
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