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【スライダーとは】カーブなどの変化球とどんな違いがあるの?

スライダーは非常によく使われる変化球のひとつ。
大谷翔平投手やダルビッシュ有投手、田中将大投手など、一流ピッチャーの多くは鋭いキレのスライダーを武器にしています。
このスライダー、具体的にはどのような変化球なのでしょうか。
今回は、スライダーとは何かを考察。
カーブなど他の変化球の違い、スライダーの種類などを詳しく解説します。

【スライダーとは】どのような変化球?

【スライダーとは】カーブなどの変化球とどんな違いがあるの?①
スライダーは英語でも「Slider」。
デッドボール(本来はHit by the pitch)やストレート(本来はFast ball)など和製英語が多い野球用語の中では珍しく、英語そのままの名前となっています。
スライダーの軌道は、ピッチャーの利き手とは反対側に曲がるのが特徴。
右投げのピッチャーなら左バッターボックスの方へと切れていくボールで、主にオーバースローやスリークォーターのピッチャーが投げる変化球です。

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【スライダー】以外の主な変化球の軌道

スライダーについて詳しく解説する前に主な変化球の軌道を簡単にまとめてみましょう。

主な変化球の軌道

一般的によく投げられる変化球の軌道は、以下のようになります。

シュート:比較的速い球がピッチャーの利き腕側に曲がる
シンカー:ピッチャーの利き腕側に曲がりながら落ちる
カーブ:ピッチャーの利き腕の反対側に曲がる
フォーク:まっすぐきた球が急に落ちる
スプリット:速い球が小さな幅で落ちる。別名は高速フォーク
チェンジアップ:ストレートの投げ方で球速が極端に遅い
ツーシーム:速い球が急に減速して落下
フォーシーム:速い球のまま自然に落下。別名は超高速フォーク

ここで「ピッチャーの利き腕の反対側に曲がる」ボールがもう一つ出てきました。
それはカーブです。

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【スライダーとは】カーブとの違い

多くの変化球の中で、スライダーとカーブはどちらも利き手の反対方向に曲がるという特徴を持っています。
ではこの2つはどのようにして区別しているでしょうか。

曲がり方

まず大きく違うのが曲がり方です。
スライダーはバッターの手元で横滑りするように曲がります
ただし横滑りとは言いながら縦に落ちるスライダーも。
これに対してカーブはピッチャーの手を離れてすぐに曲がり始めるのが特徴です。
曲がり方は横に曲がりながら落ちるのが一般的。
落ち方が特に激しいカーブはドロップと呼ばれます。

球速

また球速にも違いがあります。
スライダーはストレートに近い速さになるのが一般的です。
これに対してカーブはスローボールと同じように球速が遅くなります。

【スライダーとは】主な種類

【スライダーとは】カーブなどの変化球とどんな違いがあるの?②
一言でスライダーと言っても、実はその変化の仕方によっていくつもの種類に分けられます。
主なものをご紹介しましょう。

高速スライダー

球速の速いスライダー
キレと球速を重視して投げるため変化は少なめになりますが、一流のピッチャーが投げると、分かっていても打てない球となります。

縦スライダー

横にスライドするのではなく、その名の通り縦に落ちるスライダー
球速が速いほど落ち方が激しくなるというボールで、同じ球速でもフォークよりキレが鋭くなります。

斜めスライダー

縦スライダーの亜種で斜めに落ちます
縦スライダーと同じようにキレがありますが、やや球速が落ちるのが特徴。
その代わりに変化量は大きくなります。

真ッスラ

ストレートを投げているつもりがナチュラルに回転がかかってスライダーの動きになるボール。
まっすぐとスライダーの中間ということで真ッスライダー、略して真ッスラと呼ばれます。

スラーブ

スラーブはスライダーとカーブの中間的な球種

変化量は、カーブ>スラーブ>スライダー
球速は、スライダー>スラーブ>カーブ

となります。

【スライダーとは】結局、カーブとの違いは?

スライダーとカーブの違いを曖昧にしているのがスラーブの存在。
スライダーとスラーブ、カーブとスラーブには明確な基準はなく、本人がスライダーのつもりで投げたと言えば、それはスライダーになってしまいます。
さらに投げ方によってはスライダーの投げ方でカーブに近い変化をすることも。ややこしいことにそのボールをスライダーと言うピッチャーもいればカーブと言うピッチャーもいるのです。
つまり軌道や球速は絶対ではなく、スライダーとカーブの違いはピッチャー本人の投げた感覚次第と言えるのです。

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【スライダーとは】有効な場面

【スライダーとは】カーブなどの変化球とどんな違いがあるの?③
ではスライダーはどのような場面で使われるのでしょうか。
カーブと比較して解説します。

カーブが有効な場面

カーブはストレートとの速度の差が大きいのが特徴。
そのためピッチングの緩急をつけ、ストレートを待っているバッターのタイミングを外したいときに有効です。
タイミングを外せばファールを打たせることができ、ストライクカウントを稼ぐことができます。
ただしリリース直後から大きく曲がるため軌道を見極めやすく、よほどのキレがないと決め球には向いていません。

スライダーが有効な場面

スライダーはストレートとほとんど変わらない軌道から鋭く曲がる変化球。
そのため空振りを取りやすく、決め球として有効です。
特に利き腕が同じピッチャーとバッターの対決では外角低めに投げるとストライクゾーンからボールゾーンに逃げていくため空振り三振を取りやすくなります

まとめ

決め球として有効なスライダー。
近年はプロ、アマ問わず、ピッチャーがスライダーを投げる頻度は増えていると言われています。
ランディ・ジョンソン投手の「パワースライダー」や岩瀬仁紀投手の「死神の鎌」など、すごいスライダーには必殺技のような名前がつくことも。
今後も世界が驚くスライダーが登場するかもしれません。
ぜひご注目ください。

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スポーツなんでも見たいやりたいライター

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