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【野球】早慶戦とは?歴史や対戦成績、その他の競技の早慶戦もご紹介!

早慶戦は早稲田大学と慶應義塾大学の試合を表す言葉。
中でも東京六大学野球が有名で、早慶戦は「伝統の一戦」と言われています。
早慶戦はなぜ特別視されるのでしょうか。
今回は、野球を中心にした早慶戦について調査。
多くの方の想像を大きく超えるに違いないその「伝統」に迫ります。
どのような歴史があり、早慶戦から何が生まれたのか。
過去の対戦成績も含め、早慶戦の秘密をご紹介します。

【野球】早慶戦とは

早慶戦は早稲田大学と慶應義塾大学の対抗戦のこと。
なんといっても大学野球が有名です

名称

慶應義塾大学の関係者の前で気になってしまうのがその呼び方。早稲田が前で問題はないのでしょうか。
実はごく一部の慶應の関係者は慶早戦と呼んでいるそう。
とはいえ早慶戦の方が語呂は良く、「早慶戦が定着しているのに目くじらを立て慶早戦と呼ぶのはスマートな慶應生らしくない」というカッコいい理由で多くの慶應の生徒は早慶戦と呼んでいるそうです。

【野球】早慶戦の歴史

伝統の一戦と言われる早慶戦。
いったいどれほどの伝統があるのでしょうか。

日本の野球の始祖

野球の早慶戦が始まったのは1903年
現在は東京六大学野球の中に組み込まれていますが、その歴史はずっと古く、実は早慶戦が東京六大学野球の起源となっています。
当時は高校野球やプロ野球どころか、小さな野球大会や対抗戦すらほとんどなかった日本の野球の創成期
そういった状況の中で学生野球の王者と言われた早稲田と慶應の定期戦は現在のプロをも凌ぐ人気を博しました。
その結果、各地でアマチュア野球が発展。
ついには日本でプロ野球が発足したのも早慶戦の異常な人気があったからだと言われています。
早慶戦につけられる「伝統の」という枕詞は軽いものではなく、日本の野球そのものの伝統と同じなのです。

東京六大学野球での早慶戦

そもそも東京六大学野球は、19年間中断していた早慶戦を復活させるために他の大学が協力し、1925(大正14)年に始まったもの。
今でも早慶戦は特別な試合とされ、勝敗に関係なく春秋それぞれのリーグ戦の最終戦に行われます。
しかも東京六大学リーグは1週に2カード組まれていますが、この早慶戦のみ最終週の単独開催となっているのです。

応援合戦

早慶戦は野球の礎を築いただけではなく、現在見られる応援スタイルの多くも生み出しました
その原因となったのは、早慶戦開始当初の出来事。両校の応援が加熱しすぎ、大学の創始者である大隈重信福澤諭吉の邸宅前にそれぞれの敵チームの応援団が押しかけ一触即発の状況になってしまったのです。
ついには両校の野球部は19年もの間、絶縁状態に。
この事態を反省した両校は早慶戦が復活すると、相手を尊重しつつ盛り上げる応援合戦を次々に発案していきました。
その結果、掛け声拍手応援曲応援歌エール交換など、現在の応援で一般的となったスタイルが次々に誕生。高校野球ではお馴染みの攻撃開始時・出塁時・進塁時・チャンス時・得点時など局面によって応援曲やコールを変えるスタイルも早慶戦がルーツで、コンバットマーチの演奏やチアリーダー人文字も早慶戦の応援から生まれました。

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【野球】早慶戦の対戦成績

120年の伝統を持つ早慶戦。その対戦成績はどのようになっているのでしょうか。

第1戦

早慶戦が始まるきっかけとなったのは、早稲田大学の野球部が先輩格である慶應義塾大学に挑戦状を送ったこと。
慶應義塾大学野球部の前身である三田ベースボール倶楽部が創部されたのは1888(明治21)年で、大学野球最古の歴史を誇るチームだったのです。
一方、挑戦状を叩きつけた早稲田大学野球部は1901(明治34)年創部とまだ若いチーム。
1903年11月21日に行われた歴史的な試合は11対9で先輩格の慶應が勝利しました。
しかしこの試合で善戦した早稲田を慶応はライバルと認め、定期戦が組まれることになったのです。

好勝負

早慶戦は好勝負が多く、しかも相手の優勝を阻む展開が多いことで知られています。
例えば1971年から3連覇していた慶応に早稲田が連勝して4連覇を阻止。1986年には秋春連続優勝目前だった慶応に早稲田が意地の勝利を収めて優勝を阻み、2009年の秋季には慶應が早稲田の同一シーズン4年連続優勝を阻んでいます
いずれもその結果、他校に優勝をさらわれているところがポイント。
優勝を止められた方にしてみれば伝統の一戦だけに悔しさ倍増となったに違いありません。

総合成績

東京六大学野球リーグでの2023年春期までの対戦成績は、早稲田大学が240勝で、慶應大学が198勝。引き分けは11。
早稲田大学の方が大きく勝ち越しています。
ちなみに早稲田大学はリーグの通算勝率が.6251位。5大学全てに勝ち越しています。
慶應義塾大学の勝率は.589で明治大学に次ぐ3位。ただし過去にリーグ戦20連勝という最多記録を作っています。

【野球】以外の競技の早慶戦

早慶戦は野球が有名ですが、実は他のいくつかのスポーツでも早慶戦は「伝統の一戦」と言われています。
野球以外に早慶戦が特に盛り上がるのは、サッカーやラグビー、そしてレガッタです。

サッカー

サッカーの場合の名称は早慶サッカー定期戦
両校ともサッカー部の歴史は古く、部の名称も「早稲田大学ア式蹴球部」、「慶應義塾体育会ソッカー部」いう歴史を感じさせるものです。
1950年10月1日に開催された第1回早慶サッカー定期戦は日本サッカー初のナイトゲーム。
2002年からは女子チームの定期戦も行われています。

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ラグビー

ラグビーでは関東大学ラグビー対抗戦グループでの早稲田と慶應の試合が早慶戦と呼ばれ、特別な扱いとなっています。この試合は毎年11月23日の勤労感謝の日に開催
また3月に行われる「全早慶明三大学対抗戦」では現役とOBの混成チームによる「全早稲田対全慶應」の試合が行われ、こちらも熱く盛り上がります。

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レガッタ

そしてレガッタは「早慶レガッタ」と呼ばれ、毎年4月中旬の日曜日に隅田川で開催。
一般的に早慶レガッタといえばメインレースの「対校エイト」のこと。
しかし「対校女子舵手付クォドルプル」と「対校舵手付フォア」も一連の早慶戦として盛り上がります。

その他の早慶戦

他にも以下のスポーツに早慶戦があり、体育会の部活で早稲田と慶應が対戦する際には特別な空気が流れます。

・柔道
・剣道
・テニス
・バスケットボール
・陸上競技
・ボクシング
・体操競技
・レスリング
・合気道
・アメフト

また毎年夏の終わり頃には早稲田大学出身と慶應義塾大学出身の蔵元が出品する「日本酒早慶戦」も開催されています。

まとめ

初めて野球で日本人を熱狂させ、日本の野球の歴史を作ったとも言える早慶戦。
野球の応援スタイルを編み出した応援合戦は今も見ものです。
東京六大学野球リーグの最終週に行われる早慶戦をぜひ観戦してみてください。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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