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【ボウリング】ガーター?ガター?正しいのはどっち!?

ボウリングに関する用語で呼び名に混乱しがちなのが、レーンの横にあるあの溝です。
「やっちゃった!ガーターだ!」という人がよくいますが、一方で「うわあ!ガターだ!」という人も。
ガーターとガター、どちらが正しいのでしょうか。
そしてそのもともとの意味は?
今回は、間違えると恥ずかしいボウリングのあの溝について調査。
正しい呼び方と、あの溝にまつわるルール、すごい技もご紹介します。

【ボウリング】ガーター?ガター?

まずはさっそくあの溝の正しい名称から。
ある調査によると、レーンの横の溝を「ガーター」と呼んでいる人は全体の65%「ガター」と呼んでいる人は35%でした。
ガーター優勢ですが、正しいのはいったいどちらなのでしょうか。

ガター

結論を言ってしまうと、あの溝の正しい呼び方は「ガター」です。
「ガター」は英語では「gutter」。
そもそもは「溝」や「側溝」という意味です。
レーンの両脇にある溝のことなので、明らかにガターが正しいことになります。

ガーター

ではなぜガーターと言う人が多いのかというと、そちらの方が言葉として浸透していたから。
「ガーター(garter)」とはもともと女性用の靴下留めのこと。
ガーターベルトという日本語にもなっていて比較的よく耳にします。
それに比べて、溝を「ガター」と言う表現は耳馴染みがなかったので、ガーターという間違った呼び方が浸透したのです。
これは例えば音楽用語のフィーチャーと似た現象。
ゲストボーカルを招いたときなどに「主演させる」という意味で「フィーチャー」や「フィーチャリング」と言いますが、この言葉に馴染みがなかった頃は「未来」という意味の「フューチャー」と混同して「フューチャリング」という人がプロミュージシャンやDJにも続出しました。
ちなみにプロボウラーにも「ガーター」と言う人はよくいるそう。
このような言葉は他にもたくさんあり、皆が「アタッシケース」と言っているカバンは「アタッシケース」が正解だとか、「ナルスト」じゃなくて「ナルシシスト」とか、「ジャ」じゃなくて「ジャクージ」が正しいなど、正確なカタカナ語が使われていないのはよくあることです。
ここまで浸透していたら、周りの人が「ガーターしちゃった!」と言っているのを「正しくはガターですよ」と訂正するのも野暮かもしれません。

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【ボウリング】ガターの雑学

ガターの名前が解決したところで、ガターにまつわる雑学もご紹介します。

正しい名前

まずは正しい呼び名から。
ガターというのはあの溝のことですが、実際には溝にボールが落ちることもよくガターと言います。
しかしボールが溝に落ちることは「ガターボール」というのが正解です。
つまり周りの人が「ガーターしちゃった!」と言ったら、「正しくはガターボールですよ」と訂正するのがより正しい道。
しかし面倒臭い奴と思われる可能性がありますので、心の中だけに留めおいた方が良いかもしれません。

ルール

最近はスコアが自動なので忘れがちですが、スコアに「G」と書くのは1投目のみ。2投目に溝に落ちてもガターとは言わずただのミスとなり「」と書きます。
そしてごくたまにあるのが、一度溝に落ちたボールが跳ね上がって戻ってくる現象。ガターから戻ってピンを倒した場合、ルール上は無効で0本となります。
正式な競技では修正して0点とすることに。
レジャーのボウリングで自動採点を修正するのは面倒なのでそのままOKとすることもよくあります。しかしそれが勝負に影響し、もし不満に思う人がいるようなら、正しくは0点と覚えておいてください。

ガターガード

初心者や子どもはガターボールばかりになりがち。
そのようなときには「ガターガード」という溝を覆うバンパーを利用できるところもあります。これならガターに落ちることもほぼなし。
ある程度先に進むとガードがなくなるレーンが多いため、絶対ガターに落ちないというわけでありませんが、これならより気軽にボウリングを楽しむことができます。

ガター飛ばし

上級者やプロが行う投げ方にガター飛ばしというワザがあります。
ガター飛ばしとは、ガターを横切るようにボールを飛ばして投げる技
右利きならレーンのかなり左側、隣のレーンとの境目から投げ、左側のガターを横切るようにボールを飛ばします。
なぜこんなことをするのかというと、曲がりすぎを防ぐためです。
そもそもレーンの手前側にはオイルが塗られていますが、これはボールの回転の影響をうけて曲がるのを防ぐため。一方でピンの手前にはオイルが塗られていないため、ピンの手前でボールが曲がるのです。
上級者はこのオイルの具合を見極めてカーブを調整しているのですが、試合終盤になるとレーンのオイルが少なくなり、ボールが曲がりやすくなってしまいます。
こうなるとコントロールが困難に。その対策として試合終盤にはオイルが剥げた部分を避けるガター飛ばしを行うことがあるのです。
ボールがレーン上を走る距離を短縮し、さらにレーンの幅を斜めに広く使うことでボールをコントロールする高等技術。
ボールに回転をかけられないと無意味な技ですが、「ガター飛ばし!」は必殺技みたいで、できればちょっとカッコいいかもしれません。

まとめ

正しくは「ガター」と呼ぶあの溝。
初心者がガターボールを減らすためには、力を入れて投げないことがコツになります。
後ろに腕を振り、ボールの重さで自然に落ちてくる勢いを利用。まっすぐ腕を前に振ることだけを意識します。手首を固定してボールの重みで振り子のように腕を振れば、左右のブレはなくなるはず。
それでもガターに落ちたときは、せめて「しまった、ガターボールだ」と正しい用語を使って通を気取りましょう。

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でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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