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ゴルフ日本シリーズとは?出場資格や歴代優勝者などご紹介!

毎年11月末か12月上旬に開催されるゴルフ日本シリーズは、日本ツアーの最終戦。
優勝者には赤色のチャンピオンブレザーや3年間の日本ツアーシード権が与えられるという特別な大会です。
それだけに憧れる選手も多いこの大会、どうすれば出場できるのでしょうか。
今回は、ゴルフ日本シリーズについて解説。
簡単には獲得できない出場資格の条件や、歴代の優勝者、優勝回数が多い選手などをご紹介します。

ゴルフ日本シリーズとは

まずはゴルフ日本シリーズの概要から。
その意義と歴史をご紹介します。

大会の意義

ゴルフ日本シリーズは、その年の日本ゴルフツアー公認トーナメントの優勝者や賞金ランキング上位者など、年間を通して活躍したゴルファーだけが出場できる「最優秀プロ決定戦」
以前はアマチュア選手を除外する規定がありましたが、2007年に高校生だった石川遼選手が史上最年少でツアー優勝したことをきっかけにアマチュア選手の出場も承認されました。
とはいえ本大会に出場できるのは条件をクリアした30名だけ。
後述する条件はとても厳しいものとなっています。

歴史

第1回のゴルフ日本シリーズが開催されたのは1963年のこと。
1962年にアメリカで「第1回ゴルフ・ワールドシリーズ」が発足したのをヒントにスタートしました。
ゴルフ・ワールドシリーズは、世界の4大メジャーであるマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロのチャンピオンだけで「世界一決定戦」を行うという発想の大会。ゴルフ日本シリーズはゴルフ・ワールドシリーズの日本版として始まったのです。
当時の日本での公式戦は、日本オープン、日本プロ、関東オープン、関東プロ、関西オープン、関西プロの6大会。このどれかに勝つことが出場条件とされたことで、非常に権威ある大会になりました。
第2回大会以降は、公認トーナメント優勝者や賞金ランキング上位者などだけが出場できる最優秀プロ決定戦に。
大会が始まった当初は前半2日間を大阪よみうりカントリークラブの東コースで行い、1日の移動日を挟んで後半2日間を東京よみうりカントリークラブで行うという形でした。
その後、1991年の第28回から1994年の第31回までは、1年ごとに東京と大阪で交互に開催する形に。1995年の第32回からは東京よみうりカントリークラブに固定されました。
また名称については1988年から1997年までは日立製作所が協賛したことで「ゴルフ日本シリーズ日立カップ」という名前に。1998年からはJTが特別協賛して「ゴルフ日本シリーズJTカップ」という名前になっています。

賞金

ゴルフ日本シリーズの2023年の賞金総額は1億3000万円
優勝賞金は4000万円となっています。
賞金総額が2億円以上の大会もある中で、総額はあまり高くない印象。しかし優勝賞金の4000万円はトップレベルに近い額です。

ゴルフ日本シリーズの出場条件

厳しい条件をクリアしなければ出場もできないゴルフ日本シリーズ。
その条件はどのようになっているのでしょうか。

出場条件の優先順位

出場条件には優先順位があります
上から順に決めていき、30人に達したところで締め切るという形式。
その優先順位は以下のようになっています。

①:前回のゴルフ日本シリーズJTカップ優勝者
②:その年度のジャパンゴルフツアートーナメントの優勝者
③:その年度のジャパンゴルフツアー賞金ランキングの上位20位まで
④:ツアーメンバーで、その年度の米PGAツアーまたは欧州ツアーの優勝者
⑤:オフィシャルワールドゴルフランキング100位までで、上記①から④までの該当者を除くツアーメンバー上位3名
⑥:上記で30名に満たない場合、その年度のジャパンゴルフツアー賞金ランキング21位以下より繰り上げて選出

項目③と⑥の「ジャパンゴルフツアー賞金ランキング」はカシオワールドオープン終了時まで、⑤の「オフィシャルワールドゴルフランキング」はダンロップフェニックストーナメント終了時までとなっています。

実際の傾向

2023年の大会数は、ゴルフ日本シリーズを除くと25試合。
実際には2023年11月9日時点で中島啓太選手や金谷拓実選手、平田憲聖選手、谷原秀人選手が複数回優勝していますから、ツアートーナメント優勝者だけで25枠が埋まることはありませんが、30人中かなりの人数がその年のツアー優勝者で埋まってしまいます
多くの大会で2位や3位に入るなどして賞金ランキングの上位に入れば出場は可能。しかし一度も優勝に絡んでいない選手はランキング的にも出場は難しいということになってしまいます。
出場資格に関してはやはりかなり厳しいと言えるのです。
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ゴルフ日本シリーズの歴代優勝者

その年のトップ・オブ・ザ・トップを決めるゴルフ日本シリーズ。
歴代の優勝者にはどのような顔ぶれが並んでいるのでしょうか。

歴代優勝者一覧

2022年大会までの歴代優勝者がこちらです。

第1回:石井朝夫
第2回:陳清波
第3回:杉原輝雄
第4回:河野高明
第5回:河野高明
第6回:杉本英世
第7回:杉原輝雄
第8回:尾崎将司
第9回:尾崎将司
第10回:杉原輝雄
第11回:尾崎将司
第12回:村上隆
第13回:前田新作
第14回:尾崎将司
第15回:青木功
第16回:青木功
第17回:尾崎将司
第18回:羽川豊
第19回:中嶋常幸
第20回:青木功
第21回:中村通
第22回:尾崎健夫
第23回:中村通
第24回:青木功・デビッド・イシイ
第25回:尾崎直道
第26回:大町昭義
第27回:尾崎直道
第28回:尾崎直道
第29回:陳志明
第30回:中嶋常幸
第31回:佐々木久行
第32回:尾崎将司
第33回:尾崎将司
第34回:丸山茂樹
第35回:宮本勝昌
第36回:細川和彦
第37回:片山晋呉
第38回:宮本勝昌
第39回:片山晋呉
第40回:平塚哲二
第41回:ポール・シーハン
第42回:今野康晴
第43回:ジーブ・ミルカ・シン
第44回:ブレンダン・ジョーンズ
第45回:ジーブ・ミルカ・シン
第46回:丸山茂樹
第47回:藤田寛之
第48回:藤田寛之
第49回:藤田寛之
第50回:宮里優作
第51回:宮本勝昌
第52回:石川遼
第53回:朴相賢(パク・サンヒョン)
第54回:宮里優作
第55回:小平智
第56回:石川遼
第57回:チャン・キム
第58回:谷原秀人
第59回:谷原秀人

優勝回数記録

過去に最も多く優勝しているのは尾崎将司選手で、なんと7回
青木功選手4回で続いていますが、やはりジャンボ尾崎選手の強さが際立っています。
しかも尾崎将司選手は1980年の第17回で5度目の優勝をしてから14年間も空けて、1995年と1996年に2連覇を達成しています。
1996年の優勝時にはまもなく50歳という年齢。
彼は日本ゴルフツアー通算94勝、賞金王12回、メジャー大会20勝の歴代最多記録も持っています。

まとめ

国内ツアーのいずれかで優勝するか、ランキング上位に入らなければ出場することもできないゴルフ日本シリーズ。
そこで優勝することは、ゴルファーの目標であり憧れとなっています。
日本ツアーの最終戦、ゴルフ日本シリーズは出場できただけで勝者だと言える別格の大会なのです。

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スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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