中学校や高校の体力テストでも行われるハンドボール投げ。
小学校でのソフトボール投げと比べて投げにくいと苦戦している人も多いのではないでしょうか。
大きな理由が、体力テストまでにハンドボール投げの練習があまりないこと。ハンドボールの扱いに慣れないまま投げることになり、残念な結果になりがちなのです。
ということは、こっそり練習すればライバルに差をつけられるかも!
今回は、ハンドボール投げで良い記録を出すためのコツをご紹介します。
【ハンドボール投げ】ボールの持ち方のコツ
ハンドボールに慣れていないうちにまず悩んでしまうのが、ボールの持ち方。
やってはいけないのは、手のひら全体をべったりとくっつける持ち方です。
ソフトボールに比べて大きいため、手のひらに乗せるような持ち方になってしまうのですが、こうすると落とさないように腕だけを振って投げることになってしまいます。
コツ①指を広げる
ハンドボールを持つコツは、指を大きく広げること。
じゃんけんのパーをするように大きく広げ、その指先でつかむようにします。
手の大きさに無理がなければ、手のひらは付けずに浮かせるのがポイント。
付いてしまう場合も、指先でつかむよう意識します。
コツ②つかむのは親指と小指
ボールを固定するのは親指と小指です。
大きく広げた手の親指と小指の指先に力を入れてボールを挟むのがコツ。
人差し指と中指、薬指は軽くそえるようにして支えます。
【ハンドボール投げ】ボールの投げ方のコツ
ハンドボール投げは基本的にオーバーハンドで投げます。
しかしボールが大きい分、肩や腕に力が入ってしまいがち。それでは遠くへ飛ばすことはできません。
全身の力を使い、腕はその力をしなやかにボールに伝えるようにして投げるのがポイント。
そのためのコツをご紹介します。
コツ③ステップを使う
ハンドボール投げは2mの円内で行います。
少しでも遠くへ飛ばすためには、円の後端から前端までステップして投げるのが効果的です。
横を向いた状態からサイドステップで勢いをつけ、最後に体重を後ろから前(右利きなら右足から左足)に移動しながら投げるようにします。
ステップの間は体重を後ろに残し、投げる瞬間に体重移動することが大切。
ステップからの体重移動と投げる動作をスムースにつなげる練習をしておくのがお勧めです。
コツ④体の回転を使う
ボールを飛ばす主なパワーは、助走の勢いと体重移動、そして体の回転です。
体の回転を使って投げる感覚を確認するためには、00号球などの軽めのボールを持ち、腕を広げて腰を回転させる練習がお勧め。
腕の力を抜いていても、腰を使って腕を大きく回転させれば、遠心力でボールが飛ぶはずです。
ただしそのままではサイドスローになってしまいますから、回転軸を斜めにしていく感じで、投げる腕の方を上げていきます。
これで腰の回転を使った投げ方がイメージできるのではないでしょうか。
実際に投げるときには、左足を支点にして下半身から大きく回転させます。
ステップから体重移動をすると同時に、下半身から回転をスタートさせ、腰、肩と順に回転、その流れで腕をしなやかに振るのです。
回転するときに意識したいコツが、利き腕と逆側の腕を後ろに引くこと。
例えば右利きなら、左肘で左半身をグッと後ろに引きます。この動きをすることで、より鋭く体が回転しやすくなるのです。
ステップのときに左肘を前に上げ、投げるときに後ろに引くよう意識するとやりやすくなるはずです。
コツ⑤頭上で投げ、視線は遠くに
ピッチャーのようにボールを真っ直ぐに速く投げるときには、リリースポイントは体の前にするのが基本。
しかしハンドボール投げでは、より後ろ、より上の方でリリースする方が遠くに飛ばすことができます。
腕が頭の真上を通過するあたりで投げ始め、さらに押し出すイメージです。
角度は物理法則では45度が理想ですが、実際にはこれより少しだけ低い角度で投げるのがポイント。
近くを見てしまうと体が前に傾いてさらに低くなってしまいますから、視線は遠くに向けておくのがコツです。
コツ⑥手首を柔らかく使う
投げる瞬間に使うのは、手首のスナップ。
といっても独立して使うものではなく、下半身から腰、肩、肘と伝わってきたパワーを鞭のようにボールに伝える役割です。
スナップを意識してガチガチに力を入れると逆効果に。
リラックスして手首の力を抜くことで、後ろから前にしっかり動くようにします。
コツ⑦中指の先を意識する
最後に重要なのは、指の使い方です。
ハンドボールをつかむのは親指と小指で、他の指はそえているだけでしたが、最後までボールに触れているのは人差し指と中指、薬指になります。
特にボールが離れる瞬間に最後の力を伝えるのは中指。
ボールの方向をコントロールするとともに、最後に引っかかることでボールに縦回転を与えて速度を上げてくれます。
コントロールが定まらず、飛び方が安定しないという人は、最後までボールに触れている中指の先に意識を向けるのがコツになります。
まとめ
ハンドボール投げは少し練習してコツを掴めば、大きく記録を伸ばせる可能性があります。
体の回転の使い方などは、自宅でも練習可能。ハンドボール大のボールを手に入れれば、手首だけで投げる練習をしてスナップと指先の使い方に慣れることもできます。
ライバルを驚かせるためにも、今回ご紹介したコツを参考に練習をしてみてはいかがでしょうか。
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