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【ノルディック複合】競技内容やルールについて解説!

スキー競技にはさまざまな種類がありますが、その中でも優勝すると「キング・オブ・スキー」と称えられるのが、ノルディック複合です。
ではなぜノルディック複合の優勝者がキングなのでしょうか。
今回は、日本人選手の活躍も見られるスキー種目、ノルディック複合をご紹介。
その競技内容やルールについて解説します。

【ノルディック複合】競技内容

ノルディック複合は、スキージャンプとクロスカントリースキーという2つの種目を行い、その総合成績によって順位を争う競技
ジャンプとクロスカントリーという全くタイプの違うスキーを行い、瞬発力、テクニック、体力、精神力など、総合的な身体能力を求められることになります。
そのためこの種目の王者は「キング・オブ・スキー」と呼ばれるのです。

ノルディックとは

ではノルディック複合の「ノルディック」とは何のことなのでしょうか。
これは「北欧の」「北方の」という意味
現在のノルウェーやスウェーデンなど北欧の地域では、紀元前2500年ごろにはすでに狩りや交通の手段としてスキーが発展していました。
その北欧流スキーは1800年代に入るとスポーツやレジャーとして広まり、クロスカントリースキーやスキージャンプが競技になったのです。
このノルディックスキーに対する言葉は、アルペンスキー
こちらはアルプスの山岳地方で生まれたスキー競技で、基本は滑降(ダウンヒル)、回転(スラローム)、大回転(ジャイアントスラローム)、スーパー大回転(スーパーG)の4つ。雪山に作られた傾斜のあるコースを滑り降り、タイムを競います。

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複合とは

複合は、ノルディックの代表的な競技であるスキージャンプとクロスカントリースキーを両方行うという意味。「コンバインド」とも呼ばれます。
スキージャンプはジャンプ台から滑空し、飛距離と飛形点による得点を競う種目。
ジャンプ台の大きさによってノーマルヒルとラージヒルがあります。
クロスカントリースキーは、上り下りや平坦な場所もあるコースをスキーで走り、タイムを競う種目です。

4つの種目

ノルディック複合には4つの種目があります。

①個人ノーマルヒル
ノーマルヒルジャンプ
クロスカントリー(10km)
②個人ラージヒル
ラージヒルジャンプ
クロスカントリー(10km)
③団体
4人1組
ラージヒルジャンプ(1本×4人)
クロスカントリー(5km×4人によるリレー)
④団体スプリント
2人1組
ラージヒルジャンプ(1本×2人)
クロスカントリー(1人7.5km ×2人)

【ノルディック複合】ルール

ノルディック複合をオリンピックでしか見たことがない方は、ジャンプをしてからクロスカントリーという順が複合のルールだと思っているかもしれません。
しかし実はそうとは限らないのです。

グンダーセン方式

グンダーセン方式は、先にスキージャンプを行い、その成績によってクロスカントリーを時間差スタートによる追い抜き(パシュート)で争う方式
オリンピック世界選手権ワールドカップでは、このグンダーセン方式が採用されることが多くなっています。
具体的には、スキージャンプの飛距離点+飛形点の合計ポイントをタイム差に換算。そして首位からタイム差をつけてクロスカントリーをスタートし、クロスカントリーのゴール順がそのまま総合成績となります
ポイントからのタイム換算はこちら。

個人戦:15pt=1分
団体戦:45pt=1分
団体スプリント:30pt=1分

マススタート方式

あまり見られることがないマススタート方式はクロスカントリースキー、スキージャンプの順に行う方式
クロスカントリーで全選手が一斉にスタートを切る(マス)ことになります。
こちらではクロスカントリーのタイム差によってポイントを配分
スキージャンプの結果による飛距離点+飛形点の合計ポイントと、クロスカントリーでのポイントを足し、合計ポイントの多い選手が勝者となります
クロスカントリーでのポイント換算は、1位通過が0ptで、以下、1分差につきマイナス15ptです。

【ノルディック複合】団体戦のルール

ノルディック複合の中でもルールがややこしくなるのが団体戦。
そのルールをさらに細かく解説します。

団体戦

団体戦は1チーム4人制ですが、男女ミックス戦もあり、この場合は男女2人ずつとなります。
団体戦のルールはグンダーセン方式が主流。
4選手全員がスキージャンプを1本ずつ行い、4選手全員の合計ポイントをタイム差に換算します。
ここでジャンプに出場できなかった選手がいても、競技自体からの辞退とはならないところがポイント。競技で失格になった場合と同じように、その選手のポイントをゼロとして計算します。
そしてポイントをスタートのタイム差にして、4選手がリレー形式でクロスカントリーに出場。
2.5kmのコースを各選手が2周、つまり5kmずつ走って、リレーを行います
ただし男女ミックス戦の場合、クロスカントリーの距離は男子5km、女子2.5km。出走は男・女・女・男という順になります。

団体スプリント

団体スプリントは1チーム2人制。
2選手がスキージャンプを1本ずつ行い、合計ポイントをタイム差に換算します。
そしてスプリントの場合、ジャンプに出場できなかった選手がいたら、そのチームはクロスカントリーに進出できないことになります。
一方、ジャンプを失格になった選手がいた場合、その選手のポイントはゼロとして計算。
こちらもポイントをタイム差に換算して、2選手がリレー形式でクロスカントリーに出場します。
そしてスプリントでは、全長1.5kmのコースを使い、1周毎にリレーを繰り返すのがポイント。最終的に1選手あたり7.5kmを走ります。
エクスチェンジ・ゾーン(リレーゾーン)の手前には待機ボックスがあり、走行していない選手はボックスで待機するルール。
そして2選手が2周回ずつ走り終えて以降は、周回遅れで首位に追い抜かれると競技終了になってしまうエリミネーションシステムが発動します。

まとめ

ジャンプとクロスカントリーという全く違う種目を合わせて行うノルディック複合は、ジャンプのポイントをタイムに換算(またはタイムをポイントに換算)することもあり、ルールがややこしいと感じることも多い競技。
団体や団体スプリントになると、さらに複雑さが増します。
しかし一度理解してしまえば非常にエキサイティングで奥深いスポーツ。
ぜひルールを把握して、キング・オブ・スキーの行方をお楽しみください

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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