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【パラリンピック】オリンピックとの違いは?競技や出場者などを比較

パラリンピックは夏季大会と冬季大会がそれぞれ4年に1度開催されるスポーツの祭典。オリンピックの直後に同じ都市で開催されます。ではパラリンピックとオリンピックの違いは何なのでしょうか?
今回は、パラリンピックの基本をおさらい。オリンピックとの違いを、歴史や出場選手などから比較します。これを読めば、パラリンピックとオリンピックの違いがよく分かりますよ。

【パラリンピック】オリンピックとの違い①歴史

まずはオリンピックとパラリンピックの簡単な歴史から。パリ大会ではオリンピックとパラリンピックはひとつの大会として実施されていますが、その歴史には大きな違いがあります。

オリンピックの歴史

近代オリンピックは、紀元前9世紀ごろから行われていた古代オリンピックを参考にスタートした大会。フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵がオリンピック復興の構想を発表し、1896年に第1回大会がギリシアのアテネで開催されました
そして1924年には冬季大会が独立。戦争などによる中断をはさみつつも、4年に1度の開催を続けています。

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パラリンピックの歴史

パラリンピックの起源は1948年にロンドン郊外のストーク・マンデビル病院で開かれたアーチェリーの競技会です。これは第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちのリハビリとして行われた大会。この大会は毎年開催される大会でしたが、拡大して1952年に国際大会になると、1960年のローマ大会からは「オリンピック開催年の大会はオリンピック開催国で行う」と決定しました。そして徐々にオリンピックとの関係を深めていきます。1988年のソウル大会からはパラリンピックが正式名称に。オリンピックの直後に同じ場所で開催されるようになりました。

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【パラリンピック】オリンピックとの違い②精神・理想

オリンピックとパラリンピックは、それぞれに理想を掲げて開催されています。それはどのような精神・理想なのでしょうか。

オリンピックの精神

クーベルタン男爵が唱えたオリンピックの精神は、スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること。
この理想は今も変わらず受け継がれています。

パラリンピックの意義

パラリンピック開催の大きな意義は、公正な社会への気づきのきっかけになること。
パラリンピックは、共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会であり、社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要であることにも気づかせてくれる大会。そのことに意義があるとしています。

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【パラリンピック】オリンピックとの違い③出場選手

オリンピックとパラリンピックの大きな違いが、出場選手。パラリンピックへの出場には制限があります。

オリンピックの出場選手

オリンピックの競技者は、基本的に健常者が中心。ただし障がいがあってもオリンピックに出場できないわけではなく、過去に出場した例もあります。

パラリンピックの出場選手

パラリンピックの出場資格があるのは、特定の障がいのある人
障がいの中でも聴覚障がい者の参加は今の所認められていません。こちらは別にデフリンピックという独自の大会が開催されています。
そして出場選手は、障がいの種類や度合いに応じてクラス分けをすることで、できる限り公平に競技が行われます。

【パラリンピック】パリ大会でのオリンピックとの共通点

歴史や出場選手だけでなく競技種目にも違いがあるオリンピックとパラリンピック。
しかし2024年パリ大会では、オリンピックとパラリンピックが「ひとつの祝典」として開催されています。

メダルデザイン

ひとつの祝典であるということの象徴が、同じメダルです。
これまでオリンピックとパラリンピックのメダルは表裏ともに別デザインでしたが、2024年パリ大会ではオリンピックとパラリンピックのメダルの表側が同じデザインになったのです。
それは、エッフェル塔の鉄が埋め込まれた象徴的なデザイン。エッフェル塔のメンテナンスで取り外して保管されていた鉄を六角形に加工し、宝飾品の手法を使って嵌め込んだデザインが全く同じになっています。
異なるのは裏側のデザイン
オリンピックメダルは伝統に則って女神アテナ・ニケがデザインされています。一方のパラリンピックは、真下からエッフェル塔を見上げたデザイン。「パリ」と「2024」の文字が点字で書かれ、視覚障がいのあるアスリートがメダルの色の違いを触ってわかるように、縁には金は1本、銀は2本、銅3本のダッシュ(長音)記号が刻まれています。

マスコット

オリンピックとパラリンピックの大会マスコットは、もともとは全く別のものでした。それが変わったのは2012年のロンドン大会から。この大会で双方のマスコットがチームとして活躍。2体1組の活動が行われるようになりました。
そして2024年パリ大会では、ついにオリンピックとパラリンピックのマスコットがまったく同じ「フリージュ」というキャラクターに。これもオリンピックとパラリンピックがより協力し合うことを印象づけました。

まとめ

大きな違いがあるパラリンピックとオリンピック。しかし2つの大会はその距離を縮め、今ではふたつでひとつの大会というイメージを確立しています。
今後はさらにそのイメージが強まることで、パラリンピックの存在感が増していくのではないでしょうか。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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