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【ドラフト会議】アナウンサーはだれ?話題のあの声の主を調査!

日本シリーズ終了後のプロ野球ファンの話題の中心は、なんといってもドラフト会議。
プロを目指してきた野球選手たちの運命が決まる重要な1日です。
このドラフト会議といえば、選手の名前を読み上げる司会の声が気になるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、ドラフト会議のあの声を調査。
毎年「あのイケボは誰?」と話題になる声の主の名前と、ドラフト会議での仕事ぶり、気になるその他の活躍の場についてもご紹介します。

【ドラフト会議】アナウンサーはだれ?

プロ野球のドラフト会議は新人選手の獲得のために日本野球機構が開催する会議。正式名称は「新人選手選択会議」で、1965年にスタートしました。

過去の司会

ドラフト会議の司会といえばお馴染みだったのが伊東一雄氏
パンチョ伊東の名で知られる彼は野球解説者やメジャーリーグ評論家としても有名でしたが、もともとはパ・リーグの職員でした。
ドラフト開始当初からパ・リーグを退職する1991年まで司会を担当。「ドラフト会議といえばパンチョ伊東」と言われました。
パンチョ氏引退後の1992年からは日本野球機構の職員が司会を担当
ただし1993年には一度だけTBSのスポーツアナウンサーとして活躍し、「謙太郎節」でプロ野球中継の一時代を築いた渡辺謙太郎氏が司会を務めています。
とはいえやはり近年まで、「ドラフト会議といえばパンチョ伊東」というイメージは鮮明に残っていました。

公開ドラフトへ

2009年にドラフト会議は大きな転換期を迎えます。
この年から抽選で選ばれた一般ファン1000人を会場に招待する「公開ドラフト」を実施。抽選や指名で歓声が起こり、交渉権確定直後に公開インタビューが行われるなど、ショーアップされるようになったのです。
そしてこれに合わせて司会も日本野球機構の職員からプロのアナウンサーに変更
このときに就任したのが、現在も活躍する関野浩之氏です。

関野浩之

関野浩之氏は1962年生まれのフリーアナウンサー
俳優として活動後、28歳でフリーアナウンサーに転向し、テレビ番組の司会やパーソナリティ、リポーター、ナレーターなどを担当してきました。
特に「プロ野球ニュース」などフジテレビ系列のスポーツ番組のナレーションでお馴染み。
また1997年からはサッカー日本代表ホームゲームのスタジアムアナウンサーを務めています。天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝FIFAクラブワールドカップJリーグYBCルヴァンカップ決勝などでもスタジアムアナウンスを担当していますから、そちらで声を聞いたことがある方も多いかもしれません。
ちなみにプロ野球ドラフト会議を模倣した「AKB48グループドラフト会議」の指名チーム・候補者読み上げも担当しています。
その関野氏が最も話題となったのは、東京オリンピックの開会式
各国の代表が入場行進する際の国名の日本語アナウンスを関野氏が担当したのです。そのためネット上には「国名読み上げがドラフト会議すぎる」「世界ドラフト会議だ」などの声が噴出。
東京オリンピックなのに「ドラフト会議」という言葉がトレンド入りしました。

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【ドラフト会議】アナウンサーの1日

各球団の指名した選手を間違えずに読み上げなければならない司会。
関野氏はドラフト会議の裏でどのような作業を行なっているのでしょうか。

事前準備

読み上げられる名前によって選手たちの夢の行方が決まるとあって、関野氏は絶対にミスをしない対策を立てて本番に臨みます
まず、指名が予想される選手たちの名前とプロフィールを書いた横長のシールを大量に用意。シールは選手ごとに色分けします。
さらに12球団の名前を縦に並べた紙も用意。この紙は1巡目ごとに1枚使用し、チーム名の横に指名選手のシールを貼っていきます。
抽選となる1巡目では指名選手が重なると同じ色のシールが並ぶことに。こうすれば指名の重複が一目で分かるようになるのです。
関野氏はドラフト会議の司会に就任して2年目でこの方式を考案。指名が決まってからメモを取ると時間がかかり、情報に漏れや混乱があるため、最初からシールを何枚も用意しておくようにしたそうです。
またドラフト会議の前に指名選手が予告されている場合には事前に貼っておくことも可能。より準備がスムースになると語っています。

ドラフト会議中

ドラフト会議では指名選手の名前とプロフィールを読み上げるイメージが強いのですが、各球団の入場や進行の案内など、あらゆることの司会を担当
このとき関野氏はグランドプリンスホテル新高輪の会場内に特設された小さなブース内でパソコンの画面を見ながら司会を行なっています。
指名が行われる際には各球団が各自の端末に指名選手を入力。その情報は関野氏の画面に即座に届き、関野氏は誰よりも早く指名選手の名前を知ることになります。
名前を見た関野氏はすぐに準備しておいたシールを球団名の横に貼り、一覧表を作成。1巡目で抽選となる選手のチェックもします。
そしてあのイケボで名前の読み上げ。抽選となったときには、「これより抽選に入ります。抽選会場へご移動ください」とアナウンスします。
この抽選会場にも司会のブースが用意されていて、関野氏も急いで移動。抽選会場でブースに入ると、「それでは、読売からお願いします」などと抽選の進行を行います。
そして抽選が終わるとまた大急ぎで引き返し、2巡目を始めるのです。

心がけ

関根氏はドラフト会議の指名選手読み上げに関して心がけていることがあります。
ひとつは間の取り方
会場やテレビの向こうの野球ファンが驚きそうな指名では、その驚きを噛み締める時間を作るために、ほんの少し長く間を取るのだそうです。
そしてもう一つは、全員の読み方を揃えること
注目選手や1巡目の選手だけに力を入れるのではなく、球団が最後に選択する選手でも同じように読み上げることを心がけているといいます。

まとめ

現在活躍する多くのプロ野球選手にとって、関野氏のイケボは未来への扉を開いてくれた声。
多くの野球少年があの声で自分の名前が読まれるところを夢に見ているに違いありません。
今年はどの選手の名前が読み上げられるのでしょうか。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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