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【サッカー】得失点差とは?計算方法と参考例をご紹介!

サッカーのリーグ戦や総当たり戦で順位を確認するときによく出てくる用語が「得失点差」です。
場合によっては結果に天と地ほどの差が出てしまうこの得失点差は、どのように計算するものなのでしょうか。
今回は、サッカーの得失点差を解説。
計算方法や実際に影響があった事例もご紹介します。

【サッカー】得失点差とは

得失点差とは、サッカーで総得点と総失点の差を表す言葉です。
リーグ戦や総当たり戦で順位を決めるときの基準となるもの。
ただし得失点差が順位決定の最初の基準になることはありません。

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得失点差の意義

リーグ戦やワールドカップのグループリーグなどで順位をつける場合、最も優先されるのは、試合の勝敗と引き分けに応じて与えられる勝ち点です。
この勝ち点の合計が並んだ場合に、次の基準として得失点差を比較して順位が決定されることがあるのです。
順位を決める際にこの得失点差を勝ち点の次に重視しているのは、ワールドカップのグループリーグ、日本のJリーグ、イングランドのプレミアリーグ、ドイツのブンテスリーガ、フランスのリーグアンなど。
スペインのラ・リーガやイタリアのセリエAでは、全体の勝ち点の次に当該チーム間の勝ち点で比較し、次に当該チーム間の得失点差で比較します。
いずれにしても得失点差は勝ち点が並んだ場合だけ使われるものなので、常に気にする必要はありません。

計算方法

得失点差の計算はとても簡単。
名前の通り、得点と失点の差を出したものです。
計算は、得点数を+、失点数をーとして、全て合計するだけ。
全試合の合計が15得点13失点なら+2。仮に25得点しても23失点していれば、同じ+2となります。
失点の方が多い場合はマイナスで表記。例えば7得点10失点ならー3です。

得失点差も同じ場合

勝ち点が同じ場合に使われる得失点差ですが、これも全く同じということもよくあります。
その場合、ワールドカップでは総得点を比較。
それも同じ場合には直接対決の結果で順位が決まります。
Jリーグは勝ち点得失点差の次に総得点数、その次に当該チーム間の勝ち点を重視。
このように各リーグで順位決定のために重視する基準は独自に決められています

【サッカー】得失点差の事例

長いシーズンとなるリーグ戦でも、勝ち点が並ぶということはよくあります。
ましてやワールドカップのグループリーグのように試合数が少ない場合、通過ラインの勝ち点が同じになりがち
そのためどのチームも得失点差を重視します。
それは得失点差でリードしていれば、最終戦は引き分けでも勝ち抜けられるという展開になることが多いから。サッカーでは必ず勝たなければならない試合と比べて、引き分けでも良い試合は精神的にかなり楽になるのです。
また同じ勝利が必須条件の場合でも、さらに大勝しなければ得失点差で追いつけないとなると、プレッシャーはかなりのものになります。

2022ワールドカップ

2022年のワールドカップ・カタール大会では、まさに得失点差で明暗を分けた国がありました。
それは日本と同じグループEの強豪ドイツスペイン
優勝候補と言われたドイツはコスタリカに勝ったものの日本に敗れ、スペインとは引き分けに終わりました。一方のスペインもコスタリカに勝ち、日本に敗れたため、勝ち点4でドイツとスペインが並ぶことに。
1位通過を決めた日本以外のもう1国は得失点差で決まることになったのですが、ここでものを言ったのがコスタリカ戦でした。
スペインは初戦のコスタリカ戦で7-0の大勝だったのに対して、ドイツは最終戦となったコスタリカ戦で4−2の勝利という結果だったのです。
初戦のスペインの大勝があったため、最終戦前に分かっていたドイツとの得失点差はなんと8点
ドイツはスペインが日本に大敗した上、自分たちがコスタリカに大勝するしかない状態に追い込まれていたことになります。
そして結果的にはスペインは最終戦で日本に敗れましたが、ドイツは得失点差でスペインに追いつけず、屈辱的な2大会連続のグループリーグ敗退となったのです。

2018年ワールドカップ

勝ち点、そして得失点差でも勝負がつかなかったグループリーグを経験しているのが、日本です。
それは2018年のワールドカップ・ロシア大会
1次リーグH組の日本は、最終戦のポーランド戦で、0-1とリードされながら、試合終了までの最後の10分間は攻めずにひたすらボールを保持しました。
これはなぜかというと、2位争いをしていたセネガルがコロンビアにやはり0-1で負けそうだったから。このままでいくと勝ち点4、得失点差0、総得点の4、さらに直接対決の結果でも並ぶことが分かっていたのです。
結果は日本の思惑通り、互いに0−1で終了。
そして2位争いの明暗を分けたのは、5つめの基準であるフェアプレーポイントでした。
フェアプレーポイントとは、ワールドカップではこのロシア大会から採用された基準で、警告や一発退場を数値化したもの。これが初適用となり、セネガルのマイナス5に対して日本はマイナス3だったため、決勝トーナメント進出を決めたのです。

まとめ

リーグ戦の勝敗を決める勝ち点が同点となり、最後は得失点差の勝負になることは珍しくありません。
そのためどのチームも勝利が決まった試合で守りに入らず、少しでも多くの得点を上げようとします。また負けている方もさらに得点を重ねられるわけにはいかないため、気持ちを切らさないことに。
得失点差のシステムは、試合の緊張感を最後まで持続する効果も持っているのです。

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