卓球を始め、道具を揃えてルールも覚えた人が次に当たるのが、初心者の壁です。
とりあえず数回打ち返すことはできるけど、不安定だしミスも多い・・・そのような人が上達するためには、どのような練習をすれば良いのでしょうか?
今回は、卓球の初心者ガイドをご紹介。
上達するためのポイントを解説します。
【卓球】初心者が練習前にすべきこと
卓球の練習では、実際に相手と打ち合う前に意識したいこと、やっておきたいことがあります。
今後のレベルアップにもつながる重要なポイントです。
ポイント① ラケットの選び方
遊びではなく本格的に卓球を始める場合は、ラケット選びが重要になります。
ポイントは最初からラバーを貼ってあるラケットではなく、ラバーを後から貼るタイプを買うことです。
ラバーを貼ってあるラケットは2000円以下で買え、レジャーでときどき楽しむだけなら十分。しかしラケットとラバーの性能が低いのが難点です。
そのため、ボールが飛ばない、安定しない、回転がかからないといったことになりがち。
しかも卓球のラバーは消耗品なのに最初から貼ってあるタイプは剥がして貼り替えることもできません。
そのため本格的に始めるならラバーを貼り替えるタイプが必須になるのです。
一方で、初心者には高級すぎるラケットやラバーも不要。
よく弾み、よく回転がかかりますが、初心者にはコントロールできないということになりがちです。
【関連記事はこちら】⇩
・【卓球】ラケットの種類と選び方についてご紹介!
・【卓球】ラバーは3種類!特徴や選び方についてご紹介!
ポイント② ボールを弾く感覚に慣れる
道具が揃ったらぜひ最初にやりたいのは、ラケットでボールを弾く感覚をつかむこと。
そのためにラケット上でボールをバウンドさせるリフティングの練習を行います。
あまり高く上げる必要はなく、20cm程度で大丈夫。
100回ほど安定して上げられるようになったら、かなり慣れてきたはずです。
ポイント③ ボールに回転をかける感覚に慣れる
卓球では回転をかける感覚が重要。
その感覚をつかみむためにバックスピンの練習をします。
サーブを打つようにボールをトス。
フォアハンドで斜め上にスイングしてボールの下側を切ります。
手首のスナップを使って、ボールをこするように打つのがポイント。
うまく回転がかかれば、右利きの場合、右側に落ちたボールが自分の方に戻ってくるはずです。
【卓球】初心者向けの基本技術
ボールを打ち、こする感覚に慣れたところで、基本技術の練習を行います。
いきなり相手と打ち合うとボールを拾うために無理な体勢になり、正しいフォームを身につけることができません。
卓球の基本技術を1つずつマスターするためには、練習の順番を守ることが重要です。
最初に覚えたい技術
卓球には多くの技術がありますが、初心者のうちからいきなりチキータや王子サーブを練習するのは無謀です。
まずは試合で必ず使うことになる7つの基本技術を練習してください。
・フットワーク
・フォアハンド
・バックハンド
・ツッツキ
・ドライブ
・スマッシュ
・サーブ
練習の順番
フォームを固めるためには7つの基本技術をそれぞれ以下の順番で練習します。
1:素振り
2:多球練習
3:対人練習
【卓球】初心者向けの練習法
では素振り・多球練習・対人練習を、具体的にはどのように行えば良いのでしょうか?
具体的に解説します。
ポイント④ 素振り
まずはそれぞれのスイングを素振りで練習します。
基本のフォアハンドとバックハンドだけ練習しがちですが、ツッツキやドライブ、スマッシュのスイングは全く違うもの。それぞれに素振りが必要です。
素振りを行う際には、実際にボールを打っていることをイメージするのがポイント。
自分の素振りを撮影して動画をチェックするとより効果的です。
ポイント⑤ 多球練習
多球練習は次々に球出しをしてもらって打つ練習。
正確に球出ししてもらうことで、安定したフォームのまま打つことができます。
まずは動かずにその場で打つことからスタート。
次に1球ずつコースまで動いて打つ練習をします。
正しく打って相手コートに入る感覚を覚えることが重要。
安定して入るようになったら、複数のコースに連続して球出ししてもらい、フットワークの練習を兼ねた多球練習を行ないます。
こちらも動画を撮影して、フォームが崩れていないかチェックすることがお勧めです。
ポイント⑥ 対人練習
多球練習で安定して打てるようになったら、いよいよ対人練習をします。
このとき相手も安定して打ち返せることが重要。
このときフォームを崩しては意味がありませんから、互いにポイントを決めにいくのではなく、長く続けることを意識してください。
100球以上ラリーを続けられるよう、同じ位置に打ち返すことが重要です。
安定して打ち返すポイントは、ラケットを引くタイミング。
ラケットを引くのが遅いと焦ってしまい、ミスにつながります。
タイミングのポイントは、ボールが跳ねる音。
相手側の卓球台にボールが跳ねる音に合わせてラケットを正面に構えて準備し、相手が打ち返す音でラケットを引きます。
そして自分側の卓球台に跳ねる音に合わせて振り始めるのです。
【卓球】初心者向けのサーブ練習法
練習の中でも特殊なのがサーブ。
サーブだけは球出しをしてもらうのではなく自分から打つことになります。
相手のボールを打ち返すのではないため、フォームを固めて安定させることは比較的簡単。
しかし安定して入るようになったら、次の段階では1人より相手がいた方が効果的になります。
ポイント⑦ 3球目を考える
サーブが確実に入るようになったら、回転を増やし、威力をアップすることを目指しますが、それ以上に大切なのが、3球目を考えるということです。
卓球ではサーブ・レシーブの後の3球目攻撃が肝心。
3球目に攻撃的な球を打つためにはどのようなサーブが効果的なのか、常に考えながらサーブ練習をする必要があります。
そのためにも可能なときは相手にレシーブをしてもらうことがお勧めです。
ポイント⑧ 1種類のサーブは1回で練習
サーブ練習は同じ球種を繰り返していくと微調整ができて徐々に入るようになります。
しかし実際の試合では2回ミスをすればダブルフォルト。微調整をしている余裕はありません。
そこでサーブの種類をいくつか覚えたら、次の段階では練習は1球ずつ行うようにします。
そして必ず1球目で入れることを目標にするのです。
まとめ
卓球の練習は反復練習が重要。
素振りや多球練習は地味ですが、試合に勝つためには避けられない道となります。
同時に上級者の動画を見てイメージトレーニングを行えば、美しいフォームが身につくはず。
「練習は裏切らない」という言葉を信じ、ぜひ頑張ってください。
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