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【卓球】中国が強い理由とは?独自の強化システムについても調査!

2021年、東京オリンピック2020は一年延期や無観客など紆余曲折ありながらも無事閉幕を迎えられました。

その中で様々な快挙が伝えられたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

その快挙のひとつが卓球混合ダブルスで水谷隼・伊藤美誠ペアが中国の許昕・劉詩雯ペアを破って日本卓球史上初めて金メダルを獲得したことです。

金メダル獲得自体紛れもなく快挙ですが、その中でも卓球でそれを実現したのは衝撃的でした。

実際過去20年を遡っても卓球における過去のオリンピックメダリストは性別、個人・団体を問わずそのほとんどが中国選手団から排出されています。

しかしどうしてこれほどまでに中国は卓球強国なのでしょうか。

そして中国にとってまさに‟お家芸”でもある「卓球」ですが、実は中国が発祥地ではありません。

ここではそんな素朴な疑問と共に簡単に卓球の成り立ちについて追い掛けながら、その先にある今日中国が卓球強国になったかについて深堀りしていきたいと思います。

卓球の強い中国が発祥の地ではない?!

卓球発祥の地について、多くの人は「中国」と答えるかもしれません。

発祥地は諸説あり、インドの「ゴッシマテニス」由来という説イギリスで元々国民的競技であったテニスの代替として、天候不順の際、屋内の卓上でやり始めたという説などがあります。

ただ19世紀後半以降、イギリスより世界中へ広まっていきました。

国際卓球連盟(ITTF)の発足は比較的早く、1926年、そして同年に最初の世界選手権が開催されます。

オリンピック競技正式種目に採用となったのは1988年ソウル大会からでおおよそ20年と、オリンピック競技としての歴史は比較的浅いです。

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中国が卓球で強い国になった背景

オリンピック競技として正式競技種目となって以来、驚異的強さを誇っている中国選手団ですが、中国で卓球が根付いたのは日本より後になります。

日本に初めて卓球が伝播したといわれるのは1902年と、国際卓球連盟の発足より前で、東京師範学校(現筑波大学)の教授坪井玄道により学生たちに広まったといわれております。

卓球普及の一助となったのは「手軽さ」です。

場所を要求されず、室内で気軽に行えることがこのスポーツの魅力でもあります。

実は広大な国土がある中国においても同様で、上海などの沿岸部の大都市を中心に広がっていったのでした。

中国に初めて卓球が伝播したのは1904年です。

当時日本で流行っていた卓球道具を中国国内で販売したことがきっかけでした。

そして瞬く間に流行していきます。

現在の卓球における目覚ましい成果を上げたのは中華人民共和国が成立した1949年以降。

現在中国の卓球競技人口(愛好者を含む)は約8300万人いると言われております(日本は約120万人、世界では約3億人)。

卓球が強い理由は?中国独自の強化システムにあった

中国ではおよそ8300万人という競技人口を有するの中で、育成世代の選手が3万人、プロ選手が2千人いるといわれております。

スポーツにおいて競技人口の多さは選手層の厚さに比例するものです。

当然競技者同士の競争も激化し、競技レベルは底上げされていきます。

そんな強豪同士がしのぎを削る環境が日常にあるのです。

中国のスポーツ全般を統括するのは「国家体育総局」という国家組織です。

その元で中国全土にはスポーツ学校や卓球学校があり、そのネットワークの下で優秀な才能を早期に見出されて、才能ある育成年代は英才教育を施されていきます

学校では質と量の両方を伴った厳しい練習の中、否応なく常に競争と選抜に強いられていくのです。

国内には世界最高レベルの卓球リーグのひとつ「中国卓球スーパーリーグ」があり、その中で省代表、さらには国家代表へと上がっていきオリンピック選手へとなっていきます。

プロとなった選手には世界チャンピオンレベルの専任コーチがマンツーマンで指導し、サポートしています。

そんな選手層の厚さと熾烈な競争システムに裏打ちされたものが中国の卓球競技レベルを強固にしていると言えるかもしれません。

まとめ

19世紀後半にイギリスより世界中に広まった卓球は日本経由で中華人民共和国が成立する以前の中国に輸入されます。

中華人民共和国成立後、卓球は急速に競技レベルを成長させ、現在の中国の国技のひとつとなるまでに至りました。

国内で愛好されたスポーツが組織的に強化されることにより、現在の地位を築いたともいえます。

その裏では当然のように厳しい世界があり、その中で勝ち上がってきた猛者たちが中国国家代表として海外勢と競い合っていたのでした。

それは日本においても同様ですが、組織力と競技人口の母数では大きな差があるようです。

特に人口など埋められない差があることは否めませんが、東京オリンピックでみた快挙のように、それでもそんな中国代表団とも競い合っている事実があります。

様々な課題がある中で、この差がどのように埋められていくか、この先のオリンピック、世界卓球など国際大会で注目していきたいところです。

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喬次郎

喬次郎

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