運動会でもおなじみの綱引き。
保護者が参加することもあるこの綱引きは、実は簡単で明確な必勝法があるのに、できていない人がほとんどなのです。
今回は、自分たちだけが実践すれば圧勝できるはずの綱引きのコツをご紹介します。
【綱引き】勝つための事前準備のコツ
綱引きの最大のコツはフォームなのですが、その効果を最大限に発揮するためには事前の準備も必要。
まずは綱を引き始めるまでのコツをご紹介します。
コツ①服装
靴はできるだけ滑りにくいものが理想です。
また上半身は長袖が最適ですが、これは運動会では選べないこともあるはず。重要度は比較的低いので、難しい場合は半袖でも構いません。
コツ②並び順
適当に並ぶと、綱を持つ高さがバラバラになり、力が逃げてしまいます。
綱はなるべく一直線になるのが理想。
大人なら先頭が最も背の高い人で、後ろにいくほど低くするのが基本です。
小学生は、背の高い人から真ん中に向けて低くなり、そこからまた高くなる配置にしますが、これは後半に体重の軽い子どもが集中するのを避けるため。
また男女混合チームは、力を均等にするために男女交互に並びます。
1人1人の間隔は1.1mから1.3mが理想ですが、人数が多くて間隔が取れない場合はなるべく広がって等間隔に並びます。
綱が曲がっていると力が大きく分散しますから、一直線になるよう、声を掛け合って調整してください。
コツ③並ぶ位置と手の向き
右利きの人は綱の左側に立ち、左手を前、右手は後ろ。
左利きの人は逆になります。つまり利き手が後ろです。
コツ④綱の握り方
綱を握るとき、手の間隔を開ける人が多いのですが、これは間違い。
両手はピッタリくっつけるのがコツです。
そして綱を握ったら手を内側に絞りながら、脇に綱を挟みます。これができれば長袖が良いと言われる理由。
左右の肩を後ろに引いて胸を出すようにすれば、強く挟めるはずです。脇は第3の手という意識でガッチリと固定してください。
コツ⑤足の形
足はハの字に開いてガニ股になります。
そして最も大切なのは、横を向かないことです。綱引きではほとんどの人が斜め横を向いてしまいますが、体は正面を向くのが鉄則。
真っ直ぐ前を向いて地面に足を踏ん張ります。
ここで意識するのは、地面との摩擦を最大にすること。この足の形ができたら準備はほぼ完了です。
【綱引き】勝つための引き方のコツ
コツ⑤までで準備ができたら、次はいよいよ最も大切な引き方のコツを解説します。
とても簡単なのに効果は絶大です。
コツ⑥姿勢
よくある運動会の綱引きは、斜めに立ち、背中を曲げて、腕で引くというもの。
これでは腕の力だけで引くことになり、一人あたりではせいぜい数kg程度の力しか発揮できません。
正しいフォームは、真正面を向き、脇と両手で綱を固定したまま、後ろに倒れるというものになります。
具体的には、体を一直線にしたまま60度後ろに倒れるというイメージです。
曲げるとしても、ひざをごく軽く曲げる程度。
お腹を前に突き出し、後ろに反るようにして全体重を綱に預けます。体重を乗せることができれば、数十kgの力に。
靴の摩擦力の限界まで最大の力で綱を引くことができます。
コツ⑦視線
体を一直線にして体重で引くためのコツは、視線。
前を向いたままでは体が曲がって、全体重で引くことができません。
見るのは、空。足を踏ん張り、空を見ながら後ろに倒れることで全体重を綱に預けます。
これが綱引きで最も重要なコツ。
練習の時間がなくても、「正面を向き、空を見て後ろに倒れる」と意識するだけで、それを知らないチームには勝てるほど力がアップしているはずです。
コツ⑧引く方向
全体重を綱に預けていると、真後ろに向かってさらに引こうとしても摩擦力の限界で足が滑ってしまいます。
引く方向は斜め上にするのがコツ。
地面を踏みつけるようにしてさらに摩擦力を増すことで、滑るのを防ぎながら引っ張ります。
【綱引き】勝つための作戦
相手が体を斜めにして腕で引いているチームなら、コツ⑥と⑦だけで難なく勝てるはず。
しかしさらに強くなるための作戦もあります。
コツ⑨掛け声と力の入れ方
スタートの合図が鳴ったら、まずは後ろに倒れて全体重をかけます。
ここでいきなり引き始めても良いのですが、綱に全員の体重がかかっていれば相手に引っ張られることはないはず。
焦る必要はありません。そこで「せーの」と声を上げてタイミングを合わせ、さらに引き始めます。
掛け声は、「1、2、さーん!」がお勧め。
「1」で右足、「2」で左足を後ろに下げ、「さーん」で再び後ろに倒れて全体重をかけます。
「1」「2」で後ろに下がった分、「さーん」で綱が引けるはずです。
全員が掛け声に合わせて同時に力を加えることが肝心。
そうすることで力が集中し、バラバラのタイミングで引いているチームより圧倒的に大きな力で綱を引けるのです。
また運動をするときには声を出す方がより力を発揮できます。
一人ひとりのパワーをアップするためにも大きな声を出すようにしてください。
まとめ
今回ご紹介した必勝法を使って、それを実践していないチームと対戦した場合、綱引きは圧倒的に有利になると言われています。
ただし、今までの癖があるため、効果を信じずに体を斜めにしてしまう人が多いのが難点。
まずはチーム内で実験をして、この方法がいかに強いか、全員で納得するのが良いかもしれません。
使わないのはあまりにもったいない綱引きのコツ、ぜひ練習して運動会の優勝を目指してください。
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