日本選手が世界トップレベルで戦うスポーツのひとつがバドミントンです。
テレビやネット動画で目にする機会が少しずつ増えていますが、やはりまだ少しマイナーなのも事実。
でも基本的なルールを知ればバドミントンはもっと楽しくなるはずです。
ここでは、バドミントンのルールとサーブの種類をご紹介。
バドミントンを取り巻く最新事情も調査しました。
【バドミントン】ルール一覧
バドミントンの試合には、1対1で行うシングルスと2対2で行うダブルスがあり、微妙にルールが違います。
コート
バドミントンのコートはテニスと同じようにシングルスとダブルスで広さが変わります。
ダブルスの場合、最も外側のラインまでがコートですが、シングルスでは左右の1本内側を使用。
横幅が狭く、細長いコートになります。
基本ルール
バドミントンはラケットを使い、コート内でシャトルをノーバウンドで打ち合うゲーム。
シャトルを相手コート内に打ち返せないと、相手に得点が入ります。
試合は21点先取で1ゲーム獲得。
20対20になった場合は2点差がつくか、先に30点取った方が勝ちとなります。
一般的に3ゲームマッチで、2ゲーム先取した方の勝利です。
サーブ
サーブを入れるエリアはテニスのようにネット際ではなく、コートの後ろの方にある、真ん中で左右を仕切ったエリア。
ここはサービス・レシーブエリアで、サーブを打つのもこのエリア内からになります。
サーブを入れるのは、正面ではなく対角線上にある相手のエリア。
サービス・レシーブエリアの幅も、ダブルスの場合は左右の外側いっぱいまで広がります。
サーブを打つ場所は、自分の得点が偶数のときは右側からで、奇数のときは左側から。
最初のサーブは0点で偶数なので右側からとなります。
そして次からのサーブは得点を取った方が打つというルール。
得点を取り続けたらサーブをずっと打つことになります。
そしてサーブのルールには、最初にシャトルの台を打つというものがあり、羽根を打つと反則。
また打つときの高さは1.15m以下という決まりもあり、高すぎる位置からのサーブは禁止されています。
ダブルスのサーブ
ではダブルスの場合は2人のうちどちらが打つのかというと、サーブを打った側が得点した場合は、左右だけ移動して同じ選手がそのままサーブを継続。
一方、レシーバー側が得点したときは、そのときレシーブした位置が基準になります。
サーブを打つのは、自分たちの得点が偶数なら右側、奇数なら左側にいた選手。
この結果、サーブで得点をしたときには左右が入れ替わり、レシーブで得点してサーブが戻ってきたときにはサーブを打つ選手が入れ替わることになるのです。
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【バドミントン】サーブの種類
バドミントンのサーブは、主にロングサーブ、ショートサーブ、ドリブンサーブの3種類。
打ち方にはフォアハンドとバックハンドの2種類があります。
ロングサーブ
ロングサーブはその名の通り、相手コートの後方に打つサーブで、高く打つのが特徴。
高く、奥深くに飛ばすことで相手から攻撃されにくくするサーブです。
主にシングルスで使われるサーブで、相手が疲れているとき、手前にいるときには特に有効。
高く打つためネットにかかりにくく、初心者にも習得しやすいサーブです。
フォアハンドで下から打つことが多くなります。
ショートサーブ
ショートサーブはネットぎりぎりの高さに打って近くに落とすサーブ。
主にダブルスで使うサーブで、一般的にはバックハンドで打ちます。
低く打たないと相手に攻撃されやすく、低すぎるとネットにかかりやすくなるため、多くの練習が必要なサーブです。
ドリブンサーブ
ショートサーブの変形板で、ネットぎりぎりの高さをほぼ水平に飛ばします。
攻撃力と速度を持ったサーブで、シングルス、ダブルス共に有効。
フォアハンド、バックハンドの両方で打つことができます。
ただしこのサーブも高く上がってしまうと攻撃されやすく、低すぎるとネットにかかってしまうのが難点。
やはり多くの練習が必要なサーブとなります。
スピンサーブ
メインとなる3種類のサーブとは違い、まだ使いこなす選手が少ない特殊なサーブ。
下から短くこすり上げるように打つことで、シャトルを回転させるサーブです。
不規則に回転しながら飛んでくるため、レシーバーが打つときには羽根側が前を向いていることもあり、レシーブが難しいのが特徴。
ただし回転をかけ過ぎようとして羽根をこすってしまうと、反則になります。
【バドミントン】最新事情
最近のバドミントンは日本が強豪国として君臨。
しかも男女共にシングルスの世界ランキング1位を輩出しています。
一方でその割には、同じく日本人選手が世界で活躍する野球やゴルフ、テニスほどに注目が集まっていないのも事実。
その理由として「バドミントンはまだ観るスポーツとして洗練されていない」という声も挙がっています。
具体的には
・スピードが速くシャトルが小さいため、一般的な体育館ではよく見えない
・21点先取3ゲームの形式は時間が長く、中断が少ないため中継もしにくい
といったことが問題に。
このため試合形式をもっとコンパクトにし、コートサイドで観戦できるようにするなどの検討も一部で行われています。
まとめ
バドミントンの試合時間のコンパクト化は、反対の声も大きいと言われています。
21点という長い1ゲームを勝つことで心・技・体の強さが見えてくる、それがバドミントンの本質だという声もあるのです。
競技としてのバドミントンと、観るスポーツとしてのバドミントンのどちらを優先するのかは難しい問題。
今、バドミントンは大きな岐路に立っていると言えるかもしれません。
とはいえバドミントンはルールが簡単で親しみやすいスポーツ。
競技の発展のためにも、ぜひ応援していきたいものです。
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