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【ダブルヘッダーとは】意味や開催の可能性について徹底調査!

昭和の野球ファンならよく観たことがあるはずのダブルヘッダー。
そういえば最近開催されることがなくなったような気がしませんか。
いったいいつから行われなくなり、それはなぜなのでしょうか?
今回はダブルヘッダーについて調査。
正確な意味や、これから開催される可能性について解説します。

【ダブルヘッダーとは】意味

【ダブルヘッダーとは】意味や開催の可能性について徹底調査!①

ダブルヘッダーとは野球で同じチームが1日に2試合行うこと
あるチームのホーム球場で同じ相手と2試合行うのが一般的ですが、あるチームが1試合ずつ違うチームと試合をすることも。これは変則ダブルヘッダーと呼ばれます。
ちなみにダブルヘッダーという言葉は野球以外でも使用。バレーボールやバスケットボール、ラグビーなどでも同じように2試合連続で行う場合はダブルヘッダーと呼ばれます。

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ダブルヘッダーはなぜ行われる?

ファンとしては1日に2試合も見られるダブルヘッダーは嬉しいものですが、選手が大変であることは想像するまでもありません。
ではなぜダブルヘッダーを行うのかというと、最大の理由は試合日程の消化です。
シーズンには終了までの日程があり、そのすぐ後には日本シリーズなどの日程も決まっています。
しかしシーズンの試合は日程通りには行われないことも。
雨天などで試合が中止になると日程が押してしまい、その解消のためにダブルヘッダーとして試合が組まれるのです。
以前、頻繁にダブルヘッダーが行われていた理由は、ドーム球場が少なかったから。そのため悪天候での中止もよくあり、日程が過密になっていたのです。
また昔は今のように交通機関が発達していなかったため移動に時間がかかり、そもそも日程が厳しかったというのも理由の1つ。
加えて1960年代まではプロ野球を開催できる球場自体が少なかったことから、変則ダブルヘッダーがよく行われました。
その後1970年代には変則ダブルヘッダーが減って同じカードのダブルヘッダーが主流に。
それでもパ・リーグでは1980年代前半までは、最初から地方試合の日程に日曜日のダブルヘッダーが組み込まれていました。
しかし1980年代からは交通機関が発達し、ドーム球場が増えたことで、ダブルヘッダーが減少。これはダブルヘッダーによる選手への負担を考慮した結果でもあると言われています。
とはいえこの頃はまだ球場の事情でダブルヘッダーが多いチームも。
例えば1991年まで川崎球場を本拠地としていたロッテは、グラウンドが脆弱で雨に弱かったため雨天中止になりやすく、ダブルヘッダーが頻繁に行われていました。

ダブルヘッダーのチケット

ダブルヘッダーは途中入れ替え制ではなく、1枚のチケットで両方の試合を観戦可能
その代わりにチケット代金は通常の1.5倍程度になることが一般的でした。
ある意味お得なチケットではありますが、実はこれがダブルヘッダー消滅の理由でもあります。
なぜならダブルヘッダーにしてしまうと1試合あたりの球団の収入が減ってしまうから。
かといって1試合目と2試合目の間に観客を入れ替えると混乱することに。
球団としては収入を確保したいため、ダブルヘッダーが減っていったという面もあるのです。

最後のダブルヘッダー

試合数が多く日程が過密になりがちなメジャーリーグでは、今でもダブルヘッダーが行われています。
しかし日本のプロ野球では近年、ダブルヘッダーは行われていません。
最後に行われたのは1998年10月10日の横浜・中日戦
それ以降、検討されることはあっても実際に開催されたことは一度もないのです。

【ダブルヘッダーとは】開催の可能性

【ダブルヘッダーとは】意味や開催の可能性について徹底調査!②

では今後もダブルヘッダーの開催はあり得ないのでしょうか。
そのようなことはありません。
実は開催寸前になったことは何度もあるのです。

2007年

2007年、横浜・ヤクルト戦の6月の中止分と8月の中止分を合わせて消化するため、9月30日にダブルヘッダーが開催されることになりました
しかし残念なことにこの日は雨で2試合とも中止に
この2試合は10月8日と10月9日に1試合ずつ行われたため、9年ぶりのダブルヘッダーはとなってしまいました。

2022年

新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となった2022年シーズン。
プロ野球選手にも感染者が増えてしまい、ソフトバンクやヤクルト、巨人が試合を中止にしました。
そういった状況が続く中、DeNAは9月の30日間に27試合が予定されるという過密日程に。もし9月に台風が直撃したら、いよいよ日程が不足する可能性が出てしまったのです。
そこでNPBは7月28日に12球団による臨時実行委員会を開催。ダブルヘッダーの実施を検討し始める必要があるという認識を12球団で共有しました。
幸いにも9月の日程はなんとか消化され、ダブルヘッダーは回避されましたが、まさに紙一重の状況だったと言えます。

その他、検討された年

ダブルヘッダーは2014年、2016年、2018年にも開催寸前の状況になったことがあります。
特に2014年と2016年は「この試合がもし中止になったらダブルヘッダーは◯日に行う」と具体的な開催日程まで決定。
しかしいずれもギリギリで回避されることになりました。
近年のプロ野球は交流戦、オールスター戦、ポストシーズンの日程が詰まっているため、悪天候や感染拡大でダブルヘッダーを行うしかなくなる可能性は常にあると言えるのです。

まとめ

長い間開催されていないダブルヘッダー。
しかしいつ行われてもおかしくない状況であるのも事実です。
開催されることになった場合、現状のルールでは2試合目は1試合目終了の30分以内にスタートすると決まっています。
連続してプレーしなければならない選手の負担はかなりのもの。
ファンとしては見てみたい気もしますが、選手のことを考えると、やはりダブルヘッダーはない方が良いのかもしれません。

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でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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