どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツを探求する

【ツーランスクイズ】意味や成功しやすい場面について調査!

野球の数あるプレーの中でも滅多に見ることができないものの一つが、ツーランスクイズです。
この言葉自体聞いたことがないという人、意味を知らないという人、まだ見たことがないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、ツーランスクイズについて調査。
その意味や、実際の成功例、成功しやすい場面をご紹介します。

【ツーランスクイズ】意味

【ツーランスクイズ】意味や成功しやすい場面について調査!①

ツーランといえば、ホームランが一般的。
スクイズといえば、バントを野手が処理している間に3塁ランナーがホームを狙うプレーです。
ではツーランスクイズとはどのようなプレーなのでしょうか。
ツーランスクイズは、ランナー2・3塁や満塁の場面で行われる作戦
3塁ランナーがホームインして1点を奪う一般的なスクイズに対して、ツーランスクイズは3塁走者と2塁走者がホームを狙います
つまり成功すれば一気に2点が入るため、ツーランなのです。]

【関連記事はこちら】⇩
【プロ野球】ドラフト順位による契約金や年俸はどれくらいなのか!?
【スポーツ】競技人口ランキング世界Top5!球技が圧倒的人気!

実際のプレー

ツーランスクイズでは、ピッチャーの投球モーションと同時に2塁ランナーと3塁ランナーがスタートを切ります
一方、バッターが行うことは一般的なスクイズと同じ。
いかにも打ちそうなフォームからいきなりバントを行い、ゴロを転がします。
3塁ランナーはその間にホームイン。
ここからは守備側のプレーに応じて作戦が変わります
2塁ランナーは打球を処理する野手の動きを見て、瞬時に3塁で止まるかホームを狙うかを判断
野手が1塁に送球し、その後のバックホームより自分が早いと判断したら、送球の間に3塁を回り、ホームインします。
一方、自分より早くホームにボールが返ってきそうなら、ツーランを中止して3塁でストップするのです。

成功のために必要なこと

ツーランスクイズでは、バントは3塁側に転がし、サードに処理させることが鉄則になります。
なぜならサードはバント処理するとき、2塁ランナーに背を向けることになるから。ランナーの動きが見えず、ツーランスクイズだと気づかない可能性が高いのです。
これがファーストやキャッチャー、ピッチャーだと、2塁ランナーの動きが目に入り、警戒されてしまいます。
また3塁からの送球なら1塁までの距離があるのも理由。その分だけホーム突入のための時間が長くなりますが、ピッチャーやキャッチャーに捕球されると、その時間が足りなくなるのです。

サイン

ツーランスクイズはベンチからのサインで行うこともあれば、一般的なスクイズのサインが出た際に2塁ランナーの判断で行うこともあります。
逆にツーランスクイズのサインが出ていても、前述のように2塁ランナーの判断で中止にすることも。
例えばバントした打球のコースが悪くホームインは無理だと判断したら、2塁ランナーは無理をせず3塁でストップするのが一般的です。

有名なツーランスクイズ

近年の試合でツーランスクイズが注目されたのは、なんといっても2018年の夏の甲子園・準決勝の金足農業高校と近江高校の試合です。
2対1で近江高校がリードした9回裏・金足農業高校の攻撃。金足農業高校は無死満塁と攻め、9番打者の斎藤選手が3球目にスクイズを仕掛けます。
このときの監督のサインは通常のスクイズ
しかし2塁ランナーの菊池選手はスクイズのサインが出た瞬間、ツーランスクイズを行おうと自分で判断しました。
そして走りながらサードの選手に自分の動きは見えてないと感じ、ホームに突入。その結果、監督も驚く逆転勝利となりました。

【ツーランスクイズ】成功しやすい場面

【ツーランスクイズ】意味や成功しやすい場面について調査!②

ツーランスクイズはさまざまな条件がうまく重ならなければ成功しにくい作戦。
明らかに成功しやすい場面と成功しにくい場面が存在します。
どのような場面なら成功しやすいのでしょうか?

バッターのバントが上手い

ツーランスクイズではバントの打球を確実に3塁側に転がす必要があります。
そのためバントの上手いバッターであることが必須条件
バントが下手だと成功の確率はかなり低くなってしまいます。

2塁ランナーの足が速い

一般的なスクイズは相手に読まれなければ時間的な余裕はありますが、ツーランスクイズはタイミングかなりシビアになります。
2塁ランナーの足が遅いと、1塁に送球された後ですらアウトになることも。
2塁ランナーが俊足であれば成功率はより高くなります

サードが後ろ寄りの守備位置

2塁ランナーがホームまで走る時間を稼ぐためには、サードの守備位置が後ろ寄りであるのが理想
サードが前進守備だと打球処理までの時間が短くなり、ホームに突入する時間が足りなくなってしまいます。
またサードが前進守備なら、それはスクイズを警戒されている可能性があるということ。ツーランスクイズどころか通常のスクイズも難しいと言えます。

セカンドとショートが前進守備

逆にセカンドとショートは前進守備であることが理想
セカンドやショートが2塁から離れるため、牽制球でアウトにされにくくなり、リードを大きく取れるのです。

まとめ

ツーランスクイズは2塁ランナーの状況判断がポイント。
走りながら、どの時点で自分がどこまで到達していたら成功しそうか、瞬時に見極める必要があります。
金足農業高校は普段からツーランスクイズの練習を多く行い、菊池選手の場合は経験から「3塁手が打球を捕った時点で自分が3塁コーチャーズボックスの近くまで到達していればホームに間に合う」という判断基準を持っていたそうです。
滅多に行うことがないツーランスクイズでも、やはり地道な練習を重ねることが成功の秘訣だと言えるかもしれません。

【関連記事はこちら】⇩
【野球部】坊主が多い理由とは?丸刈りを辞めた高校も調査!
【野球】背番号17番を背負う意味とは?大谷が選んだ理由は?



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

  1. 【パリオリンピック】バスケットボールの組み合わせや日程を解説!

  2. 【パリオリンピック】暑さと天気は?危険な熱波への対策もご紹介

  3. 【パリオリンピック】世界の注目選手|世界新記録が期待できるのは?

PAGE TOP