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【野球】ノンテンダーとは?戦力外通告との違いも解説!

プロ野球もシーズンオフになると、来季の契約更新についての話題が多くなります。
その際に耳にするのが、戦力外通告、自由契約、そしてノンテンダーです。
耳馴染みがないという方も多いはずのノンテンダーという言葉、いったいどういう意味で、戦力外とはどのように違うのでしょうか。
今回は、野球のノンテンダーという言葉について解説します。

【野球】ノンテンダーとは

ノンテンダーは、来季の選手契約を通達しないこと。日本語に訳すと「条件などの前向きで積極的な申し出をしない」という意味になります。
例えば2021年11月に日本ハムは、以下のような発表をしました。

海外FA権を取得している西川遥輝外野手、国内FA権を取得している秋吉亮投手、大田泰示外野手に対して、来季の契約を提示せず、保留手続きを行わない。

この「来季の契約を提示せず、保留手続きを行わない」ことがノンテンダーです。
またこの際に日本ハムの稲葉GMは「ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」とコメントしています。
つまりノンテンダーとは、来季の契約を積極的に提示せず、その選手を自由契約にすること。自由契約ですから、その選手はどのチームとも自由に選手契約をすることができる状態になります。

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【野球】ノンテンダーとは?戦力外通告との違い

ではノンテンダーは、より一般的な言葉である戦力外通告とはどう違うのでしょうか。
簡単にいうと、ノンテンダーと戦力外の違いは、チームがその選手のことを戦力として考えているかどうかになります。
戦力外を通告された選手は、そのチームと再契約する道は完全に閉ざされた状態。引退するか他球団でプレーするしかありません。
一方、ノンテンダーの場合には自由契約となるため、他球団と交渉してその球団と契約することが可能。しかしその選手を獲得する球団がなかった場合は、元の球団と再契約することもできるのです。

ノンテンダーと戦力外通告の違い一覧表

ノンテンダーと戦力外通告の違いを表にすると、このようになります。

ノンテンダー戦力外通告
引退可能性 あり可能性 あり
他球団への移籍可能性 あり可能性 あり
現球団との再契約可能性 あり可能性 なし

球団が行うこと

球団が行う行為としては、ノンテンダーは来季の契約を申し出ないことになります。
プロ野球選手の契約期間は2月11日から11月30日。その間、選手はある球団に属していることになり、球団が12月初めに契約保留名簿を提出すると、そのまま再契約になります。
しかしその名簿に名前がない選手は自由契約になるのです。
一方、戦力外通告も契約保留名簿に名前を載せないことは同じ。ただし戦力外通告の場合は、その名の通り、チームの戦力構想から外れていると選手に通告し、再契約の意思がないことをはっきりと示します。

ノンテンダーの理由

ではなぜノンテンダーが存在するのでしょうか。
それは年俸を大幅に抑えるため
ある選手の年俸が成績に見合わなくなったと判断した場合、球団側が年俸を下げるために行うもので、メジャーリーグ(MLB)でよく行われる手法なのです。
「戦力ではあるけど、多額の年俸を出してまで契約するほどではない」と判断した球団は、ノンテンダーになることを選手に伝えます。
自由契約にして他球団と交渉する権利を与え、他球団から魅力的なオファーがあった場合は移籍を容認。移籍の依頼がなかった場合は、球団の希望に近い大幅ダウンの額での再契約を求めるのです。
話題になった2021年の日本ハムの選手の場合、3人とも他球団に移籍しました。
西川遥輝選手は1億5500万円ダウンの年俸8500万円で楽天に。大田泰示選手は8000万円ダウンの年俸5000万円でDeNAに移籍し、秋吉亮投手は独立リーグの日本海オセアンリーグ・福井に入団後、シーズン途中でソフトバンクに移籍しています。
一方、日本ハムがその前にノンテンダーとした3人の選手はいずれも年俸大幅ダウンで再契約する結果に。
2006年には坪井智哉選手が7000万円ダウンの年俸2000万円で、2010年には多田野数人投手が2700万円ダウンの800万円プラス出来高で、2020年には村田透投手が2400万円ダウンの年俸1600万円で、日本ハムと再契約しています。
選手としては他球団での可能性を探った後に納得して再契約。日本ハムとしては成績に合わせた大幅減額を実現しています。

批判

野球協約では選手の年俸が減る場合、以下のように決められています。

次年度選手契約が締結される場合、選手のその年度の参稼報酬の金額から以下のパーセンテージを超えて減額されることはない。
ただし、選手の同意があればこの限りではない。
(1)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円を超えている場合、40パーセントまでとする。
(2)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円以下の場合、25パーセントまでとする。

球団としてはこの限度額を大幅に超えて減額したいときにノーテンダーを活用するのが一般的。
しかし日本ハムが行った2021年の3選手のノンテンダーに対しては日本プロ野球選手会から「選手の価値を一方的に下げる」という抗議文が出されました。
これに日本ハム側は「選手の価値を下げる意図はなかった」とコメントしつつも、「今後ノンテンダーという言葉は使用しない」と発表しています。

まとめ

MLBではよく使われる手法ながら、日本ではあまりイメージが良くないノンテンダー。
しかしノンテンダー後に移籍、または再契約した選手が再び活躍することもよくあります。
高い確率で引退に追い込まれる戦力外通告よりはノンテンダーの方がありがたいという考えも。
批判が増えたことで今後この制度がどう扱われるのかにも注目です。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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