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【プロ野球】自力優勝消滅とは?史上最速ランキングも発表!

プロ野球のペナントレースで、6月から7月頃になるとよく聞く言葉が「自力優勝消滅」です。
「もう優勝できないのか」と絶望的になってしまうこの言葉ですが、実はそういう意味ではなく、自力優勝消滅から復活優勝することもよくあります。
今回は、自力優勝消滅という言葉について解説。
史上最速で自力優勝が消滅したのはどのチームだったのか、そのランキングもご紹介します。

【プロ野球】自力優勝消滅とは

自力優勝とは、「自分の力で優勝すること」。
残りの試合を全部勝てば優勝できる可能性があることを表します。
シーズンのスタートは当然ながら全てのチームに自力優勝の可能性がある状態。
残り試合数が減ってきて負け数が多いと、ある時点で「自分のチームが残り試合を全勝しても他のチームの勝敗次第では優勝できない状態」になります。
これが自力優勝消滅です。

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他チームの勝敗次第の意味

自力優勝消滅の基準となる「他のチームの勝敗次第」とはどういう意味でしょうか。
これは、優勝に最も近い他チームが、自チームとの試合以外全てに勝った場合です。
仮に自分のチームが残り試合を全勝しても、他のチームが自分のチームとの試合以外で全勝し、勝率で上回れなくなるようなら、優勝は自分の力ではなくそのチームの負け次第となります。つまり他力本願
そのため「自力優勝消滅」と表現するのです。
決して優勝可能性の消滅という意味ではありません。

2023年の具体例

例えば2023年、ヤクルト46試合目の5月27日に自力優勝が消滅しました。
この時点でのヤクルトと、優勝争いの対象になる首位阪神の勝敗表はこのようになります。

球団勝敗残り試合
阪神30勝14敗1分98
ヤクルト17勝27敗2分97

この時点で阪神とヤクルトは12回対戦しています。
直接対決は25回なので、残りは13試合です。
ここで、直接対決は全てヤクルトが勝つと仮定します。
するとその結果は以下の通りに。

球団勝敗残り試合
阪神30勝27敗1分85
ヤクルト30勝27敗2分84

そして残りの試合は両チームとも全て勝つと仮定すると、シーズン終了時の勝敗は以下のようになります。

球団勝敗残り試合
阪神115勝27敗1分0
ヤクルト114勝27敗2分84

わずかな差でヤクルトは阪神に追いつけません
この場合、ヤクルトは残りの試合に全て勝ったと仮定していますから、それでも優勝できないということで、自力優勝の可能性が消滅したと言えるのです。
ちなみにこの後、6月6日の53試合目にはヤクルトの自力優勝の可能性は復活しています。
とはいえ6月7日には再び消滅。
昨年優勝のヤクルトにとっては屈辱的な展開となりました。

マジックナンバー

優勝に関係する言葉には、マジックナンバーもあります。
自力優勝消滅はシーズン序盤でも目にすることがありますが、マジックナンバーを見るようになるのはシーズン終盤。
実はマジックナンバーと自力優勝消滅には綿密な関係があります。
1チーム以外の自力優勝の可能性が全て消えたとき、その1チームに優勝マジックナンバーが点灯するのです。

復活

では自力優勝が消滅するとそこからの優勝は難しいのかというと、そのようなことはありません。
前述のヤクルトの例からも分かるように、自力優勝の復活も十分にあり得るのです。
それは対象となる上位チーム(多くの場合は首位チーム)の負けが増えた場合。
相手チームも全勝していった場合に追いつけないと仮定していますから、上位チームが負ければ、自力優勝の可能性は蘇ります。
例えば2008年には阪神がペナントレースをリードし、巨人との最大ゲーム差は13に。巨人の自力優勝は消滅しました。
ところがそこからのシーズン終盤に巨人が猛チャージ。見事に優勝を果たしています。
また2021年にオリックスは自力優勝が消滅した状態でシーズンを終了。しかし優勝争いしていた千葉ロッテが敗れたため、自力優勝が消滅していたオリックスが優勝しました。
このように復活する可能性は常にあるため、自力優勝消滅に絶望する必要はないのです。

【プロ野球】自力優勝消滅 史上最速ランキング

自力優勝消滅はシーズン後半には多くの下位チームにあり得る事態。
しかしシーズン序盤から連敗が続くと、かなり早い段階で消滅してしまうこともあります。
では自力優勝消滅が特に早かったチームは、いつ頃消滅したのでしょうか。

自力優勝消滅ランキング

現在の2リーグ制に移行してから、自力優勝消滅が早かったチームのランキングは以下の通り。

順位チーム試合数日付
1楽天292005年4月30日
2楽天312018年5月6日
3日本ハム332022年5月6日
4ロッテ372017年5月16日
5DeNA422021年5月14日
6大洋421976年5月30日
7大洋421989年6月8日
8横浜462008年5月25日
9ヤクルト462023年5月27日
10横浜492009年6月3日

2リーグ制になる前には1955年の大映スターズが27試合目で自力優勝消滅という記録を持っています。
この年、大映スターズは開幕から3勝21敗という極度の不振。4月28日に史上最速で自力優勝消滅という不本意な記録を作ってしまいました。
しかし後半は巻き返し、最終的には8チーム中6位でシーズンを終了しています。

まとめ

応援するチームにとって不吉すぎる言葉、「自力優勝消滅」。
しかし今回解説してきた通り、相手が全勝した場合というあり得ない状態を前提としているため、復活することもよくあります。
優勝可能性が低くなってきていることは事実ですが、あまりガッカリする必要はないともいえるのです。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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