ご自身や周囲の皆さんは、日頃身体を動かしていらっしゃいますか。
身体を動かすことは、心身に対してとっても良い影響を与えます。気分転換に身体を動かす方もいらっしゃることでしょう。
皆さんは身体を動かすにあたり、グラウンドを使用された経験はございますか。
例えば、ゴルフや野球やサッカーといったように、様々なスポーツにおいてグラウンドは使用されています。
ここでは、人工芝・天然芝・クレーの三種類別のグラウンドについて解説していきます。
人工芝のグラウンド
まず人工芝から見ていきましょう。
人工芝。書いて字のごとく。
我々人間により人工的に作られた芝を意味します。
人工芝の成分
人工芝の成分は、ポリエチレン、ウレタン等の合成樹脂により、基盤となるシートを作ったのち、芝の部分をパイルと呼ばれる成分を使用して、シート部分+芝の部分を合体させて作り上げていきます。
皆さんが目にする本来の天然芝に近づける為、人工により作られたものを人工芝と言います。
人工芝の特徴
人工芝は、春夏秋冬1年間を通して芝の緑色を保つことが出来る大きなメリットです。
人工によって作られた芝なので、芝の色が四季によって異なることがなく1年間緑色を保つことが出来る上に、除草剤による除草作業が不要なのが人工芝の特徴です。
また、人工芝は排水性も良く、気温上昇にも一役買い、選手たちの足腰への負担も軽減してくれます。
そして、人工芝に撒かれている黒色のゴムチップが選手同士が激しく衝突した際などにクッション材となり安全面を担っていますが、その反面、人工芝のプラスチックの破片ごみ(マイクロプラスチック)が問題となっています。
一年を通して、競技場でプレーする方も競技を観戦する方も、美しい緑色のグラウンドを楽しんで頂ける点が、人工芝の大きな特徴と言えるでしょう。
人工芝のグラウンド
人工芝は、ショートパイル人工芝、ロングパイル人工芝、砂入り人工芝の種類があります。
人工芝を導入されているグラウンドは、ラグビー場やサッカー場また屋内野球場が主と言えるでしょう。
具体的に言うと、札幌ドームや東京ドームまたナゴヤドームや京セラドーム、そして福岡ペイペイドームです。
天然芝のグラウンド
次に、天然芝を見ていきましょう。
書いて字のごとく、天然つまり自然によって生み出された芝を意味します。
天然芝の成分
天然芝は、自然に生えている植物「芝草」を材料として作ります。
日本では、1種類のみで芝草を作り上げるのが主流とされていますが、他国では数種類の芝草を混合して天然芝を作る企業もあります。
天然芝の特徴
天然による芝草を材料としている為、春夏秋冬の季節によって芝の緑色が異なります。
1年間緑色を楽しめませんが、季節によって暖かい季節は緑色をお楽しみいただけます。秋や冬といった寒い季節は、芝が枯れたような色になりますが、季節を楽しみながらプレーを楽しむことが出来る。
これが、天然芝の大きな特徴と言えます。
そして芝草を材料としている為、除草剤による除草の手入れも定期的に必要となるのが天然芝です。
天然芝のグラウンド
天然芝を導入されているグラウンドは、屋外球場が主です。
具体的に言うと、阪神甲子園球場やMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島、そして楽天生命パーク宮城球場の3球場は天然芝を使用されています。
クレーのグラウンド
皆さんは、クレーをご存知でしょうか。
人工芝や天然芝と違い耳にする機会が少ないという方が多いことでしょう。
英語表記でclayと表し、粘土を意味します。
クレーの成分
クレーの材料は、砕いた石や粘土で、土で層を作り上げます。その上に細かく砕いた砂を撒き散らかしてコートを作ります。そのコート名をクレーコートと言います。
また、海外では砕いた石や粘土に加えて、レンガを砕き作った粉を混ぜることで、選手にとって負荷が掛からないようなクレーコートを作り、テニスの世界四大大会とされるグラウンドスラムで実際に使用されています。
クレーの特徴
クレーは、細かな砕いた土を材料としている為、水に弱い性質を持っているので、雨が降ってしまうと試合が中止や試合中断となってしまいます。
土で出来ているためひび割れも頻繁に起きてしまい、人間や機械によるメンテナンスを多くの回数行わなければならないので、コストが芝よりもかかってしまいます。
しかし選手たちがプレーする際には、芝よりも身体にかかる負担が少ないとされており、動きやすいとされているのがクレーであります。
クレーのグラウンド
クレーを導入されているグラウンドは、国内外のテニス場のテニスコートが主流とされていますが、サッカー場で導入されている場所もあります。
まとめ
日常生活を送るにあたり当たり前のように使用されるグラウンドに、実は3種類の(人工芝・天然芝・クレー)の種類があったことをご存知だったでしょうか。
皆さん自身がスポーツをする際には、是非とも紹介ページを参考にしてスポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【関連記事はこちら】⇩
・スポーツの大舞台を裏方で支える!グラウンドキーパーになるには?