バスケットボールのNBAと聞いて、知らないという人は少ないのではないでしょうか。
NBAとはアメリカで開催されるバスケットボールの最高峰とされるリーグのことで、そこでプレーをする選手は全世界のバスケットボール選手が憧れます。
多くの海外選手が存在する中、NBAでプレーする日本人選手はまだまだ少ないのが現状です。
バスケットボールの最高峰NBAは、レベルが異常に高く、体格や身体能力の差で日本人選手が挑戦するにはあまりにも大きな壁でした。
しかし、そんなNBAに挑戦し、実際に公式戦でプレーをした日本人選手もいます。
今回はそんなNBAに挑戦し、晴れてNBAプレーヤーとして公式戦に出場したことがある選手について詳しく解説していきます。
NBA公式戦でプレーしたことがある日本人選手
日本人がNBAの公式試合に出場するということは異例中の異例ですが、その中でも公式戦でプレーしたことがある偉業を成し遂げた選手も存在します。
体格などから不利とされてきた日本人がNBAの公式戦でプレーするという大きな壁を乗り越えた選手を解説していきます。
NBA日本人選手①田臥勇太
日本人で初めてNBAプレーヤーとなった選手が田臥勇太選手。田臥選手は日本人でバスケットボールをやっている人なら一度は耳にしたことがあるくらい有名な選手です。
神奈川県出身で、中学生の頃から全国大会に出場し、高校はスラムダンクの山王工業高校がモデルとなった秋田県の能代工業高校に進学しました。
高校の全国大会は1年で「インターハイ」「国体」「ウインターカップ」の3つがありますが、田臥勇太選手は入学当初からベンチ入りして試合に出場し、高校3年間で全国9冠を達成しました。
つまり、全国大会全てで優勝をするという偉業を成し遂げています。
大学はハワイへ留学してアメリカのバスケに触れ、そこから帰国し、日本のトヨタ自動車アルバルク(現在のアルバルク東京)と契約を結びました。
その後、アメリカに挑戦するために独立リーグで腕を磨き、2004年にフェニックスサンズと契約を結び、日本人初のNBA選手となります。
NBAでは合計17分の出場と、爪痕を残すことはできませんでしたが、それでも日本人がNBAの公式戦でプレーをするという大きな壁を取り除いた選手として、歴史的快挙を成し遂げています。
NBA日本人選手②渡邊雄太
渡邊雄太選手は日本人で2番目にNBAの公式戦へ出場した選手となりました。
渡邊選手は両親がプロバスケットボール選手、母は日本代表選手というサラブレッドとして、香川県で生まれ育ちました。
中学校の頃までは身長が伸びませんでしたが、高校に入るタイミングで身長が急激に伸びることとなります。
そのため、センターポジションを張れるサイズでありながらガードのスキルもあるため、プレーの幅が広がり、頭角を見せ始めました。
高校時代にウインターカップ2年連続で準優勝を果たし、高校卒業後はジョージ・ワシントン大学に進学しました。ジョージ・ワシントン大学はNCAAディビジョン1に位置しており、渡邊雄太選手はそこの主力として活躍していました。
4年生の時にはA10カンファレンスの最優秀守備選手に選ばれるなど、輝かしい成績をおさめています。
しかし、ドラフト指名はなく、ブルックリン・ネッツのサマーリーグに出場することとなります。
そこでの活躍が認められ、メンフィン・グリズリーズと2way契約を締結し、NBAの公式戦でプレーをしました。
その後、2020-2021シーズンでトロント・ラプターズと2way契約を締結することとなります。
そして、2021年4月19日に2way契約から本契約に切り替え発表され、本当のNBAプレーヤーとして活動しています。
NBA日本人選手③八村塁
八村塁選手は日本人で初めてNBAドラフト1巡目指名選手となった選手です。
ベナン人の父と日本人の母から生まれ、バスケットボールは中学生の頃に始めました。
他にNBAでプレーした「田臥勇太選手」「渡邊雄太選手」と比べて、比較的遅いタイミングで始めています。
小学校の頃までは野球と陸上をしていましたが、陸上では全国大会に出場、野球では投げる球が速すぎてチームの誰も取ることが出来ずに断念するなど、類稀なる身体能力の高さを物語っています。
中学生からバスケットボールを始めることとなり、全国大会準優勝まで勝ち進みました。
高校は宮城県の明成高校に進学し、ウインターカップ3連覇を成し遂げました。
大学はNCAAディビジョン1であるゴンザガ大学に進学し、1年生の頃からベンチ入りすることとなります。その時はあまりプレー時間をもらえませんでしたが、3年生の時にはチームのエースとして活躍しました。
その後、日本人では初めてとなるNBAドラフト1巡目9位でワシントン・ウィザーズに指名され、NBAプレーヤーとなりました。
まとめ
今回はバスケットボールの最高峰であるNBAの公式戦で実際にプレーしたことがある日本人選手について詳しく解説しました。
近年、渡邊雄太選手や八村塁選手のように体格でもNBA選手に劣らない日本人選手も増えてはきましたが、やはりまだまだ少ないのが現状です。
日本バスケットボール競技者は多くいますが、NBAで活躍している選手の少なさから、両選手の凄さがわかります。
今後の彼らの活躍に期待するとともに、今後彼らのようなNBAプレーヤーが現れることを願っています。
もしかしたら今後、NBAのスーパースターが日本から誕生する日も訪れるかもしれません。
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