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【オリンピック】年齢制限はいくつ?各競技の制限をご紹介!

東京2020オリンピックでは、スケートボード女子ストリートの西矢椛選手が13歳330日で日本最年少金メダリストに、スケートボード女子パークの開心那選手が銀メダルで12歳343日の日本史上最年少メダリストになりました。
一方で年齢といえば、2006年のトリノオリンピックの出来事を覚えている方も多いのではないでしょうか。
この大会では当時14歳だったフィギュアスケートの浅田真央選手が年齢制限により出場できませんでした。
12歳でメダルを取れる競技もあれば、14歳で出場すらできない競技も。
オリンピックの年齢制限はどのように決まっているのでしょうか。
今回はオリンピックの年齢制限をご紹介。
特徴的な競技の年齢制限とその理由を解説します。

オリンピックの年齢制限や過去の記録

まずはオリンピック自体に年齢制限があるのかどうか。
そして歴代の最年少と最高齢の記録をご紹介します。

オリンピック憲章

オリンピックの出場資格は、オリンピック憲章の「オリンピック競技大会への参加」という項目で定められています。

Ⅱ-42.年齢制限
オリンピック競技大会では競技者の年齢制限はない。
ただし、IFが競技規則でそれを定め、IOC理事会により承認されている場合は、その限りではない。

つまりオリンピック自体が定めている年齢制限はないということです。
ただし、各競技のIF(国際競技連盟)には年齢に関する規則が存在。その規則をIOCが承認している場合はIFの規則に従うことになります。
その結果、スケートボードでは12歳の出場が認められ、フィギュアスケートでは14歳の出場が認められないことになるのです。

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過去の最年少・最高齢記録

では過去のオリンピックで最年少の記録は何歳だったのでしょうか。
金メダルの最年少記録は、アメリカのマージョリー・ゲストリング選手。1936年ベルリン大会の女子板飛び込みで金メダルを獲得したときにはわずか13歳268日でした。
男子に限れば、1932年ロサンゼルス大会の競泳男子1500メートル自由形で優勝した日本の北村久寿雄選手14歳309日で最年少。なんとこの記録は日本人が持っているのです。
一方メダリストの最年少は1936年ベルリン大会の競泳女子200メートル平泳ぎで銅メダルを獲得したデンマークのインゲ・セーレンセン選手で、12歳24日
団体種目も含めると、1896年アテネ大会の体操団体平行棒で銅メダルを獲得したギリシャ選手チームのディミトリオス・ロウンドラス選手で、なんと10歳218日です。
しかしこれを超えるかもしれない幻の記録もあります。
それは1900年パリ大会ボート競技舵手つきペア種目で舵手を務めたフランス人の少年
この大会で決勝進出を決めたオランダペアは、舵手の体重が重いことを不利と考え、会場の観客席にいた7歳から10歳くらいの少年をいきなり舵手に起用し、なんと金メダルを獲得してしまったのです。
記念写真は残っていますがこの少年は選手登録されておらず、そのまま帰ってしまったため正体も不明に。実はこの謎の少年が史上最年少金メダリストではないかと言われています。
一方、最高齢出場記録はスウェーデンの射撃の選手だったオスカー・スバーン氏
1920年アントワープ大会出場時には72歳で、しかも「100m男子鹿追いシングルショット団体」という競技で銀メダルを獲得しているため、最高齢メダリストの記録も保持しています。
では最高齢金メダルは誰かというと、なんと同じオスカー・スバーン氏
1912 年ストックホルム大会の同じ種目で金メダルを獲得し、64歳の金メダリストという記録を作っています。

【オリンピック】各競技の年齢制限

制限がなければさらに極端な記録が生まれてしまうかもしれないオリンピック。
各競技の年齢制限はどのようになっているのでしょうか。
年齢制限がある主な競技をご紹介します。

スケート

スケートの年齢制限を定めているのは国際スケート連盟(ISU)
これまでオリンピックや世界選手権に参加できる選手の年齢は15歳からとなっていましたが、2022年に今後は17歳に引き上げることを決定しました。
年齢制限は段階的に行われ、2022年-2023年シーズンは15歳のまま。23年-24年シーズンは16歳、24年-25年シーズンは17歳となります。
このルールはフィギュアスケート、スピードスケート、ショートトラックに適用されますが、中でも年齢制限の重要性が訴えられてきたのはフィギュアスケートです。
ジャンプを行うフィギュアスケートは体重の軽い選手が有利であるため、体が成長しきらない若いうちから過酷な減量とトレーニングを行い、20歳までに燃え尽きて引退してしまうことが大きな問題となっていました。
そのため年齢制限が設けられ、さらに引き上げられることになったのです。

体操・新体操・トランポリン

体操競技と新体操、トランポリンの年齢制限を定めているのは、国際体操連盟(FIG)。これらの競技では出場可能年齢を男子は18歳以上、女子は16歳以上と定めています。
理由は低年齢の選手への過度な身体的負担や精神的重圧を避けること。
この年齢はオリンピックが開催される年の12月31日時点で達していることが条件になります。

飛び込み

飛び込みは国際水泳連盟(FINA)の規定で、大会開催年の12月31日時点で15歳以上であることが条件。
理由はやはり低年齢の選手への過度な身体的負担を避けること。
同じ国際水泳連盟の管轄となる競泳、アーティスティックスイミング、水球には年齢制限はありません。
ただし、オリンピックの選考を兼ねた大会には年齢制限が設けられているものも多く、実質的な年齢制限になっています。

ボブスレー

ボブスレーを統括するのは国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)
選手登録は18歳以上となっています。
理由は転倒する危険性が高いことと、体重を増しながら最大限のパワーをつける練習が成長期の子どもには厳しいため。
その結果ボブスレーはジュニアの育成が難しく、常に他競技から優秀な人材を集める必要があると言われています。

サッカー

特殊な事情で年齢制限があるのが、サッカー。
国際サッカー連盟(FIFA)IOCの協議の結果、開催年の1月1日時点で23歳以下であること、それ以上のオーバーエイジ枠は最大3名までであることが決められています。
この理由は、ワールドカップが存在するため。
サッカーは優秀な選手が皆プロになっているスポーツであるため、アマチュアスポーツの祭典であるオリンピックには参加していませんでした。
しかし1970年にはオリンピック規約が変更になりプロの参加も可能に。
ところがFIFAはワールドカップの存在意義が薄まってしまうことを懸念してプロ選手の出場を認めませんでした。
一方、IOC側はサッカーをぜひ正式種目にしたいと主張。その妥協案として1992年のバルセロナ大会から23歳以下限定で出場を認めることになったのです。

まとめ

年齢制限の考え方は競技によってさまざま。
馬術やスキージャンプのように年齢制限がない競技もあります。
一方でボクシングのように年齢制限に上限があるスポーツも。
そのボクシングは18歳から39歳までと規定されていますが、1年延期された東京2020では40歳になったフィンランドのミラ・ポトコネン選手に特別な許可が与えられ、彼女は見事に銅メダルを獲得しました。
年齢制限もまたオリンピックのドラマのひとつなのです。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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