4年に1度開催される世界最大のスポーツイベントであるオリンピックは毎回、世界中のスポーツファンの注目を集めます。
選手たちの活躍はもちろん、大会毎にそれぞれの国の特色が表れるのもオリンピックの魅力と言えるでしょう。
開・閉会式での演出や、行われる競技の結果、そして観客の反応なども含め、大きな楽しみです。
夏季オリンピック6大会の歴史
古くからの歴史を持つオリンピックですが近年の大会でも、新採用となる競技や、初めての開催された国などもあり、歴史は書き換えられ続けています。
2000年以降の夏季オリンピック6大会、どのような内容だったのか日本人選手の活躍も含め、振り返っていきたいと思います。
①シドニー大会(2000年9月15日~10月1日)
2000年代最初のオリンピックは、オーストラリアのシドニーで行われました。南半球での開催は、同国で行われた1956年のメルボルン大会以来、44年振りとなりました。
地元出身でもある競泳のイアン・ソープが3つの金メダルを獲得する活躍で、開催国の観客を大いに沸かせた大会となりました。
日本勢では、柔道女子48㎏級の田村亮子選手が念願の金メダルを獲得しました。また、開会式での日本選手団の色鮮やかなユニフォームが、世界からさまざまな意見と共に話題となりました。
②アテネ大会(2004年8月13日~8月29日)
オリンピック発祥の地、ギリシャのアテネで開催されました。
1986年の第1回大会となる以来、ギリシャでの大会です。この大会での聖火リレーは、世界5大陸を巡回する、前例のない形で行われました。
日本選手団は見事な活躍をみせた大会でもあります。柔道、水泳を中心に金メダルは16個獲得し、メダルの総数は37個を数えました。
競泳男子では北島康介選手が100m、200mのそれぞれ平泳ぎで金メダルに輝いています。
③北京大会(2008年8月8日~8月24日)
中国で初めての開催となった大会です。
開・閉会式や陸上競技などが行われたメイン会場通称「鳥の巣」は、その奇抜なフォルムが大会前から大きな注目を集めました。また、この大会では、米国のテレビ中継を考慮して、水泳や体操などの種目で決勝が午前中に行われています。
日本にとって明暗が分かれたのは、この大会を最後に五輪競技からの除外が決まっていた2競技、ソフトボールと野球でした。
ソフトボールは劇的な展開で念願の金メダルを手にしたのに対し、プロ選手で挑んだ野球は4位という結果に終わりました(野球、ソフトボールとも、2021年の東京大会でのみ、1競技2種目として復帰)。
④ロンドン大会(2012年7月27日~8月12日)
開催は3度目となる、イギリスのロンドンでの大会。開会式にエリザベス女王が出席、映像でヘリコプターに搭乗するなどの演出が映し出され、話題となりました。
この大会では日本サッカーの躍進がみられました。前年のW杯を制覇している女子代表は、今大会でも決勝に進出、銀メダルを獲得しています。また、男子もメダル獲得はなりませんでしたが、ベスト4入りを果しました。
一方で、男子柔道は全階級で金メダルに届かず、日本柔道の五輪史上、初めて金メダル無しに終わり、国際舞台での戦いの厳しさを味わう結果となりました。
⑤リオ大会(2016年8月5日~8月21日)
ブラジルのリオデジャネイロで行われ、南アメリカ大陸では初のオリンピック開催となりました。この大会では新たに採用、そして復活競技として7人制ラグビーとにゴルフ(1904年大会以来)が行われました。
サッカー男子では開催国ブラジルが、決勝でドイツを破り、初の金メダルを獲得しました。
日本勢は、大会全体で6番目となる41個のメダル獲得となり、3大会ぶりに金メダルに輝いた男子体操団体や、日本人初の金メダル獲得となったバドミントン女子ダブルスをはじめ、印象に残る活躍が多くみられました。
⑥東京大会(2021年7月24日~8月8日)
新型コロナウイルスの世界的流行により、1年の延期を経て「東京2020」として、開催されました。史上初めて、一部を除き無観客のなかで行われる等、様々な制限のもとでの大会となりました。
この大会のみ復活した競技である野球・ソフトボールでは、何れも日本が金メダルに輝きました。また、金メダル数27、メダル総数58とも、過去最多となり、この大会でも日本勢が期待通りの活躍をみせました。
金メダルを獲得した女子ボクシングの入江聖奈選手や、スケートボードの西矢椛選手、四十住さくら選手など、多くの女子選手のセンセーショナルな活躍も目立ちました。
まとめ
夏季オリンピックは競技、種目が数多く行われています。
その分、数えきれない程の選手たちのパフォーマンスや表情が歴史に刻み込まれてきています。また、大会での出来事や、開催国の特徴なども後から振り返ると、眩い記憶として蘇ってきます。
五輪の記憶は観ている我々のスポーツファンの大きな喜びとも言い換えられるでしょう。
今後も、オリンピックの開催を楽しみにしながら、スポーツの醍醐味を感じていきましょう。
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