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【リバーシ】オセロとの違いは何?どちらが先に始まったかも解説!

ボードゲームの中でも特におなじみのものの一つが、オセロです。
ほとんどの日本人が子どもの頃から何度も遊んできたオセロ。
でもときどき同じゲームを「リバーシ」と呼んでいることもあります。
「これって同じもの? 違うの?」と混乱したことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、リバーシとオセロの違いをご紹介。
どちらが先に始まったのか、またそのルールも解説します。

【リバーシ】オセロとの違いはある?

日本での一般的な認識は、このような感じではないでしょうか。

・オセロとリバーシは全く同じもの
・商標登録の関係で、本家以外はリバーシと呼ばれている

この認識は、実は間違い。米国オセロ協会は、オセロとリバーシは「厳密に言えば異なる」と明言しています。

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誤解の理由

厳密には異なるのに、日本では「オセロとリバーシは同じ」という認識が一般的。
なぜそのような誤解が広まっているのでしょうか。
その理由は、やはり商標にありました。
オセロは(株)メガハウス社の登録商標ですが、似ているゲームのリバーシはそうではありません。そこで多くのソフトウェアメーカーがライセンス料の支払いを避けるためにオセロのことをリバーシとして発売。もともと多くの人がリバーシとオセロは同じようなゲームだと思っていたため、各ソフトウェアメーカーが発表したオセロと全く同じルールのリバーシが一般に浸透したのです。このため「リバーシはオセロの商標登録逃れの亜流」という今のような認識が広まりました。
では実際にリバーシはオセロの亜流なのでしょうか。

【リバーシ】オセロの誕生

オセロが先でリバーシは後、という認識は大きな間違い。
古くからリバーシがあって、そのルールを整理したのがオセロなのです。
ではそれぞれいつ誕生したのでしょうか。

リバーシの誕生

リバーシ(reversi)が生まれたのは1883年のこと。
ウォーターマンジョン・モレットという2人のイギリス人が「自分が考案者である」と主張し、真偽は分からないままとなっています。
いずれにしても誕生したのはイギリス
丸や四角などの裏表2色の石を使い、対戦相手の石を挟んだら自分の色にひっくり返すことができる、というルールです。
このリバーシは日本でも明治時代に「源平碁」という名で広まりました

オセロの誕生

オセロが誕生したのは1972年頃
日本人の長谷川五郎氏が旧制中学(現在の高校)の生徒だった当時にリバーシをヒントに考案しました。
黒と白の石を使い、対戦相手の石を挟んだら自分の色にひっくり返すことができる、という基本ルールは同じ。細かな部分で自由な遊び方が入り乱れていたリバーシのルールを整理し、遊びやすくしたのがオセロなのです。
ちなみにオセロという名前は、シェイクスピアの四大悲劇の一つ「オセロ」が由来。名付け親は長谷川五郎さんの父でイギリス文学者だった長谷川四郎氏だと言われています。
なぜオセロなのかというと、黒人の将軍オセロと白人の妻デズデモーナを中心に、敵味方がめまぐるしく寝返るという物語がこのゲームに似ているから。緑の盤面は戯曲「オセロ」の戦いの舞台となった緑の平原をイメージしているそうです。

【リバーシ】オセロとのルールの違い

ではリバーシとオセロのルールの違いは何でしょうか。
実はリバーシは盤の色も、マスの数も、石の色や形なども決まっていません
特に大きな違いはマスの数。オセロは8×8マスですが、リバーシならはるかに大きな盤面でもプレーできるのです。
しかし近年一般的に目にするのは8×8マス。
ではそのほかにどのような違いがあるのか、具体的にご紹介します。

初期配置

まず大きな違いとして挙げられるのが、石の初期配置です。
オセロでは最初の石は中心の4マスに、右上と左下が黒、左上と右下が白となるように配置します。ここからスタートで、先手は黒色です。
一方リバーシでは、盤上に石のない状態からスタート
先手がまず中央4マスの好きなところに黒石を置き、後手がやはり中央4マスのどこかに白石を置きます。このように中央4マスの中に自由に石を配置してからスタート。つまりリバーシではオセロと同じように白黒がクロスすることもあれば、平行に並ぶこともあるのです。

パス

オセロとリバーシは、パスの考え方も大きく異なります
オセロでは打てる場所(相手の石を挟める場所)がない場合、パスとなります。
このパスは何度でも可能。そして最初は30個ずつの石を持って開始しますが、相手にパスをさせて自分の石がなくなった場合は相手の石をもらって打ちます。
つまり打つ前の石はどちらのものでもないという考え方。
一方、リバーシの場合は自分の石の数が決まっているというルールです。
相手に何度もパスをさせて自分の石がなくなった場合、そのプレーヤーは終了。あとは相手だけが打つことになります。
またリバーシでは「パスはできない」というルールを採用することも
この場合、片方のプレーヤーがどこにも打てない(相手の石を挟める場所がない)状態になったら、そこでゲーム終了となります。

まとめ

細かなルールに違いがあるオセロとリバーシ。
オセロはリバーシのルールを整備し、ゲーム性を最大に高めたものと表現されることもあります。
また大会などの詳細なルールが決まっているのもオセロの方。
日本ではオセロのルールで覚えることが一般的ですから、名前の違いだけではない本物のリバーシをプレーすると、意外なルールの違いやローカルルールに戸惑うことがあるかもしれません。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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