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【ラグビーボールの形】なぜ楕円なの?理由や特徴について調査

ラグビーワールドカップの日本大会は2019年開催、あれからもう4年も経つのですね。

次のワールドカップは2023年フランス大会。

サッカーならまだしもラグビーのワールドカップが俄然注目されるきっかけになったのはイギリス大会で日本代表が南アフリカ代表を下して初めて決勝トーナメントに進んだことでしょう。

さらにイギリス大会での日本代表であった五郎丸選手のプレースキックを蹴る前のあのルーティンで行ったポーズは子供まで真似る。

そして五郎丸ポーズとして流行語大賞にまで選ばれた、そんなラグビーです。

ですが、ラグビーボールについて不思議に思ったりしませんでしたか。

なぜ丸くなくて楕円形なのだろう…今日はこのラグビーボールのナゾに迫ります。

ラグビーボールの形はなぜ楕円になったのか

ラグビーはどうして生まれた?

ラグビーの正式名称はラグビーフットボール。そうなのです、ラグビーの原型はフットボール、その発祥の由来とされています。

ボールを持って走った選手がいて、「なんだ、意外とボール持って走ったら面白いじゃないか」となってラグビーは生まれたそうです。

ちなみにサッカーでボールを持って走ったら反則ですよね!?ということは・・反則から生まれたスポーツなのです。

誕生は1823年と言われ、その起源は意外と古いものです。フットボールを源流として基本的には手を使えないサッカーと手を使えるラグビーに分かれたとされています。

諸説ある楕円形になった理由

ではなぜ楕円形になったのでしょうか。

ダチョウの卵が原型?

イヤ頭蓋骨でしょ!?

イヤイヤ椰子の実じゃない!!??

豚の膀胱に空気を入れて作った????

すべて本当だとも言われていますが、多く言われているのは豚の膀胱に空気を入れて膨らませたことで楕円形に勝手になった説が有力とされています。

靴職人のウイリアム・ギルバート氏が豚の膀胱を使用することを思い付いたとされており、豚の膀胱に空気を入れてその上に牛皮を張って形成したのがラグビーボールの誕生に繋がったとされています。

当時、豚の膀胱はこのラグビーボールのみならず医療の分野などにも利用されて重用されていたようです。

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楕円形のボールに惹きつけられた中学生の努力の結晶に驚かされた

楕円形は不規則で面白い?に異論を唱えた中学生の研究

楕円形だからパスが難しい、キックもキャッチも難しい、投げるも取るも受けるも難しい、特に地面に着いたらどっちに飛ぶか全く予測不可能。

そう考えるのはプレーをしない素人だけなのか、選手たちはもちろんプロフェッショナルだし・・その楕円形のボールについてどう動くのかのセオリーを理解できているのか、そんなことを考えたくなりました。

そこで、愛知県の中学生がかつてラグビーボールの不規則な跳ね方に『本当は規則があるのではないか』と非常に興味深い実験をしたようなので、その実験を振り返ってみたいと思います。

実験➀:ラグビーボールを縦向きにして1メートルの高さから落としてみる

正確に同じ地点に落とせるように自作した装置を使い、落下した地点から跳ねて再落下した時にどれぐらい離れたところにボールが落ちるのかを計測、対比できるようにサッカーボールでも行ったとのこと。

それぞれに100回実験、サッカーボールは最初の落下と2度目の落下地点にほぼ差異がなかったが、ラグビーボールは落下地点にかなりのバラツキがあったそうです。

実験②:ラグビーボールを横にして1メートルの高さから落としてみる

今度は横向きにして同様の実験をしてみると、今度は縦向きほどバラツキがなかったことがわかり、さらに縦向きより横向きの落下の方が落下後に飛び跳ねる高さがより高くなったとの結果になったそうです。

実験③:ボールを落とす高さを変えて落としてみる

今度は0.5メートル、そして1.5メートルと高さを変えて実験。

横向きに落としたボールの落下地点に差異はあまりなかったが、縦向きの場合は1.5メートルの高さからボールを落とすと1メートルの時以上にバラツキがあることがわかったそうです。

実験④:ボールを実際に手で投げてみて跳ね方の違いを確認する

今度はボールを実際に投げてみてどんな跳ね方をするか実験。

投げる際にボールに角度をつけて投げてみると、ボールの上部を右に傾けて投げた場合には必ず右に跳ね、ボールの上部を左に傾けて投げた場合には必ず左に跳ねたと言う結果になった。

このことから、投げる際に一定の法則をもって投げるとボールの着地はその狙い通りになることが考察されたそうです。その他にもいろいろな実験をしたこの中学生にアッパレをあげたいと思いました。中学生だからこその素朴な疑問に胸打たれましたね。

やはり観る者を魅了するこのラグビーボール、もちろんプレーする選手たちはさらにその魅力と魔力に惹きつけられているのでしょう。

まとめ

ラグビーボールの誕生からその楕円形の形状に魅了された中学生の実験まで、ボールについてここまで考えるとは思いもよりませんでした。

こうなるとラグビーの試合の観方が全く変わるように思えます。

選手のボールの持ち方次第でパスの行方が全く変わる。

キックして落下したボールもそもそも蹴り方次第でどちらに跳ねるか決まる、当然ながら選手たちはそのボールの特性を熟知したうえでプレーをしているからこそのドラマがあるのでしょう。

予測不能なようでしっかり予測されているラグビーボールの世界、いかがでしたでしょうか。次回のワールドカップまで目が離せなくなりました。

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すぎさくしゃちょー

すぎさくしゃちょー

年々涙腺が緩くなるCEOスポーツライター

スポーツ選手のセカンドキャリアアドバイザー。 スクールウォーズとルーキーズを観ると涙が止まらない55歳。 人財測定コンサルタント/メンタルトレーナー/ブランド・プランナーなどの資格を保有しています。

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