チームスポーツには背番号をつけて試合に出なければならないというルールがあることが多く、サッカーもその中に含まれています。
さらに、背番号はただ選手を区別するための数字ではなく、それぞれに意味を持つこともあります。
選手の「第二の顔」と呼ばれると呼ばれることもあります。
サッカーで有名な漫画である「キャプテン翼」から背番号10はキャプテンナンバー、もしくはエースナンバーのイメージが定着しました。
このように選手からではなく、漫画など外部のものから影響されることも多々あります。
数々の背番号があるなかで、背番号14番も特別な意味を持っています。
ではどんな意味があるのか解説していきます。
背番号14番の意味とは
背番号14番もサッカー界では特別な意味を持っています。
どんな意味を持っているのか解説します。
控え選手の番号
背番号の着用が義務付けられた当初、背番号は1~11番を先発選手が付け、それ以降の番号は控え選手が着用する傾向にありました。
そのため、背番号14番は控え選手が着用していました。
そのイメージを一変したのが、オランダ代表で活躍していた「ヨハン・クライフ」です。
彼が好んで着用したことにより、背番号14番のイメージがガラリと変わりました。
ヨハン・クライフについては後ほど紹介します。
背番号14番を背負ってプレーした選手
背番号14番を背負ってプレーした選手について紹介します。
ヨハン・クライフ
【個人プロフィール】
生年月日:1947年4月25日
出身地:オランダ
利き足:右足
プロサッカー歴:アヤックス、バルセロナ、ロサンゼルス・アズテックス、ワシントン・ディプロマッツ、レバンテ、ワシントン・ディプロマッツ、アヤックス、フェイエノールト
タイトル・表彰歴:バロンドール、オランダ年間最優秀選手賞、エールディヴィジ得点王、オランダ年間最優秀スポーツ選手賞、ドン・バロン・アワード年間最優秀外国人選手、北米サッカーリーグ年間最優秀選手、ワールドサッカー選定20世紀の偉大なサッカー選手100人、IFFHS20世紀最優秀選手2位、FIFA100、ワールドサッカー誌選定世界最優秀監督賞、ドン・バロン・アワード年間最優秀監督
「海外選手で背番号14番と言えば?」という質問で必ず名前が挙がる選手といえばこの「ヨハン・クライフ」でしょう。
ヨハン・クライフは元々控え選手のイメージが強かった背番号14番を一変させました。
ヨハン・クライフが背番号14番を好んだ理由にはいくつか逸話があります。
1つ目はアヤックスのチームメイトである「ヘリー・ミューレン」が背番号7番の自分のユニフォームが見当たらず困っていて、それを見たクライフは自分が着る予定だった背番号9番のユニフォームを渡し、余ったユニフォームを着ることになりました。
そのユニフォームが背番号14番で、その試合で大活躍をしたからゲン担ぎとして背番号14番を愛用するようになりました。
2つ目は「背番号9番はディ・ステファノ、背番号10番はペレの番号だから」ということで、誰も付けていない番号を自分の番号にするという理由で、その時に空いていた「背番号14番」を着用するようになりました。
その後、背番号14番を付けて大活躍していったクライフは「背番号14番と言えば、ヨハン・クライフ」という有言実行を果たすことになります。
中村憲剛
【個人プロフィール】
生年月日:1980年10月31日
出身地:東京都
利き足:右足
プロサッカー歴:川崎フロンターレ
タイトル・表彰歴:Jリーグ優秀選手賞、Jリーグベストイレブン、Jリーグ最優秀選手、Jリーグ月間MVP
日本のサッカー史に残る代表的な選手として活躍した中村憲剛選手も背番号14番を背負ってプレーした選手です。
プロデビューから引退まで川崎フロンターレ一筋でプレーしていました。
このことをサッカー界では「バンディエラ」と言います。
中村憲剛は背番号14番について、「14番という数字の並びが良い。1と4のバランス、カクカクした尖った感じとか、すごくかっこいい」と語っています。
ルカ・モドリッチ
【個人プロフィール】
生年月日:1985年9月9日
出身地:クロアチア
利き足:右足
プロサッカー歴:ディナモ・ザグレブ、ズリニスキ、ザブレシッチ、トッテナム・ホットスパー、レアル・マドリード
タイトル・表彰歴:バロンドール、ゴールデンフット賞、FIFA最優秀選手賞、UEFA欧州最優秀選手賞、FIFAワールドカップゴールデンボール、リーガ最優秀ミッドフィルダー、プレミイェル・リーガ最優秀選手、クロアチア年間最優秀若手選手、クロアチア年間最優秀選手
現在、世界最高峰のクラブチームであるレアル・マドリードに所属しているルカ・モドリッチは背番号14番を背負ってプレーしています。
そのプレースタイルや容姿から背番号14番の代名詞であるヨハン・クライフと比較されることも多く、自身も憧れる選手としてヨハン・クライフの名前を挙げています。
シャビ・アロンソ
【個人プロフィール】
生年月日:1981年11月25日
出身地:スペイン
利き足:右足
プロサッカー歴:レアル・ソシエダB、レアル・ソシエダ、エイパル、リヴァプール、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン
タイトル・表彰歴:リーガ最優秀スペイン人選手、FIFA/FIFproワールドイレブン、リーガ最優秀ミッドフィルダー、EURO UEFA選定大会優秀選手
父はレアル・ソシエダがリーガ2連覇した時のスター選手であるペリコ・アロンソ、兄もレアル・ソシエダに所属したミケル・アロンソというサッカー一家にいるシャビ・アロンソは背番号14番を背負ってプレーしました。
現役時代は「ピッチ上の指揮官」と評されるほど、世界を代表するスター選手の1人です。
まとめ
今回は背番号14番を背負ってプレーした選手について紹介しました。
今後、背番号14番の代名詞であるヨハン・クライフのような選手が現れるのでしょうか。