チームスポーツでは背番号をつけて試合に出なければならないというルールがあり、サッカーも例外ではありません。
サッカーはフィールドプレイヤーが11人いて、全ての選手が背番号を持ってプレーしています。
サッカーがスタートした当初は背番号という概念がなく、20世紀初頭くらいに背番号をつけるようになりました。
背番号制度が始まった当初は、11人いる先発選手がゴールキーパーを1番とし、他のプレイヤーでポジションごとに2〜11番をつけていました。
その名残から背番号2番ではあるポジションの選手がつけることが多い傾向にあります。
今回はその背番号2番について解説していきます。
背番号2番はどんな意味がある?
背番号2番にはどんな意味があるのでしょうか。
ディフェンダーに多い
背番号2番は基本的にディフェンダーの選手が多い傾向にあります。
ディフェンダーの中でも特に「右サイドバック」に多い傾向にあります。
それは、背番号が始まった当初、ポジションごとで背番号をつけていましたが、その時に2番〜5番はディフェンダーの選手がつけていました。
現在、プロチームごとで背番号が固定制となっているものの、その名残からか背番号2番は「右サイドバック」に多い傾向にあります。
背番号2番をつける選手の特徴
背番号2番をつける選手にはどんな選手が多いのでしょうか。
スタミナがある
右サイドバックの選手はもちろんDFが主な役割になるのでしょうか、オフェンス時にはセンタリングをあげるなどゴール付近まで走る必要があります。
幅広い行動量が求められるためスタミナがある選手が必然的に多くなります。
パスやドリブルが上手い
右サイドバックはディフェンスだけでなく、攻撃の起点となることも多々あります。
そのため、ドリブルやパスを巧みに扱う必要が出てきます。
相手ディフェンダーと1対1になった場合、ゴール付近へのセンタリングでフォワード選手にパスを出す場合など、多くの技術が求められます。
そのため、ドリブルやパスが上手い選手が多い傾向にあります。
背番号2番をつけてプレーした選手
背番号2番をつけてプレーした、もしくはプレーしている選手にはどんな選手がいたのでしょうか。
マルコス・エバンジェリスタ・デ・モラエス
【個人プロフィール】
生年月日:1970年6月7日
出身地:ブラジル
利き足:右足
プロサッカー歴:サンパウロ、サラゴサ、ジュヴェントゥージ、ローマ、ミラン
タイトル・表彰歴:南米年間最優秀選手賞、バロンドール・ドリームチーム
カフーの愛称で親しまれていた「マルコス・エバンジェリスタ・デ・モラエス」は元ブラジル代表であり、現役時代のポジションはディフェンダーでした。
長く現役時代を過ごしてきたイタリアでは特急電車を意味する「イル・ペンドリーノ」という異名で呼ばれており、「史上最高の右サイドバック」と評されていました。
2020年に右サイドバックの歴代1位として「バロンドール・ドリームチーム」に選出されるほど、右サイドバックと言えばこの選手というイメージのある選手です。
そんなカフーも背番号2番をつけてプレーしていました。
ジュゼッペ・ベルゴミ
【個人プロフィール】
生年月日:1963年12月22日
出身地:イタリア
利き足:右足
プロサッカー歴:インテル・ミラノ
タイトル・表彰歴:FIFAワールドカップ優勝
66特徴的なヒゲ面がトレードマークで、「LoZio(トゥオ・おじさん)」の愛称で親しまれたジュゼッペ・ベルゴミはユースからそのキャリアの全てをインテルで過ごし、「Mr.インテル」と称されました。
ポジションはディフェンダーでサイドバックでした。
そんなジュゼッペ・ベルゴミも背番号2番を背負ってプレーしており、インテル・ミラノではこのジュゼッペ・ベルゴミの背番号2番が「準永久欠番」として登録されました。
ジョルジーニョ
【個人プロフィール】
生年月日:1991年12月20日
出身地:ブラジル
利き足:右足
プロサッカー歴:エラス・ヴェローナ、サンボニファチェーゼ、ナポリ、チェルシーFC
タイトル・表彰歴:UEFAヨーロッパリーグ優秀選手賞、UEFA EURO 2020大会ベストイレブン、UEFA欧州最優秀選手賞
ジョルジーニョこと「ジョルジ・ルイス・フレーロ・フィーリョ」はブラジル出身でありながら、イタリア代表の選手です。
背番号2番の選手はディフェンダーの選手が多い傾向にありますが、ジョルジーニョのポジションはミッドフィルダーです。
中盤の底でプレーをしており、長短のパスを散らすなど、ゲームメイクをする役割を持っています。
スピードは無いものの、コート上の監督として活躍しています。
内田篤人
【個人プロフィール】
生年月日:1988年3月27日
出身地:静岡県
利き足:右足
プロサッカー歴:鹿島アントラーズ、シャルケ04、1.FCウニオン・ベルリン、鹿島アントラーズ
タイトル・表彰歴:Jリーグベストイレブン、ブンデスリーガ公式HP・ベストイレブン、アントラーズ功労賞
サッカーのことをよく知らない人でも内田篤人のことは知っているという人も多いのではないでしょうか。
日本代表ではアルベルト・ザッケローニ監督就任の時に長友佑都と両翼のサイドバックを形成し活躍しました。
内田篤人もまた背番号2番を背負ってプレーしており、スピードと高い技術を併せ持った選手です。
その甘い顔立ちから女性ファンも多く、引退後はバラエティー番組にもよく出演しています。
まとめ
今回は右ディフェンダーが多い傾向にある背番号2番について解説しました。
守備だけでなく、攻撃の技術も求められるポジションであるため、オールマイティーにできる選手が多い傾向にありました。
今後どのような選手が背番号2番をつけて活躍するのか楽しみです。