スポーツイベントの頂点であり、「平和の祭典」とも呼ばれるオリンピック。夏季、冬季と大会が行われますが、それぞれで世界中の選手によるハイレベルなパフォーマンスが繰り広げられます。
冬季五輪では、開・閉会式や競技も含め、雪や氷が広がる中で行われることもあり、特に人々の印象に残りやすいと思われます。
そんな冬季オリンピックでは、これまでどのような出来事があったのでしょうか。
そこで今回は、2000年代に行われた5回の冬季五輪がそれぞれどのような大会だったのか、日本人選手の活躍などを中心に振り返ってみたいと思います。
ソルトレイクシティ大会(2002年2月8日~2月24日)
2000年代最初の冬季オリンピックはアメリカのソルトレイクシティで開催され、スポーツ大国アメリカの選手団には世界中からの注目が集まりました。
特に、アメリカ国内はもちろん世界的にも高い人気を誇るアイスホッケー競技では、アメリカ代表チームへの期待、そして声援の大きさはかつてない程でした。
聖火ランナーの最終点火者として、1980年レークプラシッド大会のアイスホッケー競技の金メダリストが登場したことも、この大会への期待の表れだったことは言うまでもありません。
アメリカ代表は期待通りに決勝進出を果たしたあと、決勝でカナダ代表に敗れ銀メダルに終わりましたが、自国の英雄たちの戦いには誰もが拍手を送りました。
日本選手では、スピードスケート男子の清水宏保選手が銀メダル、フリースタイルスキー女子モーグルで里谷多英選手が銅メダルを獲得しました。
トリノ大会(2006年2月10日~2月26日)
イタリアのトリノで行われたこの大会、イタリアでは3度目、50年振りのオリンピック開催となりました。
開会式では、地元のF1チームであるフェラーリのマシンがステージ上を走るパフォーマンスが行われる等、ラテンの国ならではのパフォーマンスが繰り広げられました。
この大会での最もメダル獲得数が多かったのがドイツで、ボブスレーやバイアスロン、クロスカントリースキー競技などで強さを発揮しました。
また、日本勢はあと一歩でメダル獲得を逃すシーンが多く、この大会ではフィギュアスケート競技での荒川静香選手の金メダル1個にとどまりました。
バンクーバー大会(2010年2月12日~2月28日)
カナダのバンクーバーで行われたこの大会も、カナダの国技・アイスホッケーに大会を通して、観衆からの視線が集まりました。
開会式では、同国史上、最高のアイスホッケープレーヤーとして知られるウェイン・グレツキー選手が最終点火者となり、競技でもカナダチームは金メダルを獲得し「王国」としての強さをみせつけました。
日本選手では、フィギュアスケートの浅田真央選手がこの大会に出場し、銀メダルを獲得しました。金メダルに輝いた韓国のキム・ヨナ選手とのハイレベルな演技は、世界からの注目を集めました。
ソチ大会(2014年2月7日~2月23日)
ヨーロッパのスポーツ大国であるロシア開催、当然のように大会中はロシア勢の活躍が各競技でみられました。しかし、大会閉幕後、ロシア選手による大規模なドーピングが発覚し、計4個のメダル剥奪の他、2017年には多くの選手が永久追放処分を受けています。
日本勢として大きな注目を集めたのが、スキージャンプの葛西紀明選手です。ラージヒル個人で銀メダル、団体でも銅メダルに輝き、ベテランとしての存在感を放ちました。
また、男子フィギュアスケート、羽生結弦選手が初めての五輪の舞台で金メダルを獲得しています。
平昌大会(2018年2月9日~2月25日)
韓国で初の冬季五輪が開催されたこの大会では、史上最多92の国・地域から2925人の選手がエントリーし、その中でシンガポール、ナイジェリア、コソボなど6ヶ国が冬季五輪初参加となりました。
またこの大会では、アイスホッケー女子で韓国と北朝鮮の合同チームが結成され、世界中からの注目を集めました。この大会でもロシア出身の選手はドーピング問題の影響により「ロシア代表」としてではなく「OAR(オリンピックアスリートfromロシア)」として出場しています、
日本選手の活躍が目立った大会でもありました。日本の冬季五輪史上過去最多のメダル獲得数を記録し、フィギュアスケート男子の羽生選手が2大会連続で金メダルを、またスピードスケート女子でも500mの小平奈緒選手らが3種目で金メダルに輝くなど、計13個のメダルを獲得しました。
まとめ
冬季オリンピック競技は、スキーやスケート、そり競技などスピードなどの記録を争う内容の種目が数多くあります。また、フィギュアスケートの様に美しさを競う競技も特に印象的で、何れも冬のスポーツの魅力を感じられることでしょう。
もちろん、日本選手の活躍も見逃せません。近年の冬季大会では男子女子とも、スキージャンプやスピードスケートなど日本選手の躍進が目立っています。
今後も、冬季競技での日本選手の更なるパフォーマンスに大いに期待しましょう。
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