スポーツの話題に深く切り込むスポーツジャーナリストは、スポーツの素晴らしさを言葉で伝える職業です。
各競技についての専門的な知識も必要。選手個人のデータや能力も常に把握していなければならない難しい仕事でもあります。
世界や日本でスポーツの感動を伝えようと奮闘している数多くのスポーツジャーナリスト。
今回は、その中から特に有名な人をご紹介します。
【スポーツジャーナリスト】有名人一覧
スポーツジャーナリストは、新聞や雑誌、ウェブメディアなどでスポーツ記事を発表するのが仕事。
さらにテレビやラジオに出演し、スポーツコメンテーターを務める人もいます。
スティーブン・A・スミス
スティーブン・A・スミス氏は、コメンテーターとしても世界一有名なスポーツジャーナリスト。
スポーツ専門チャンネルESPNで最も高給なスポーツキャスターで、その年俸は800万ドル近いと言われています。
日本人の多くは彼について、「大谷翔平はMLBの顔にはなれない。英語を話さないから」と揶揄した人物として知っているのではないでしょうか。
あの発言が大炎上したのも、彼が全米一有名なスポーツジャーナリストの一人だから。
ちなみに彼はすぐにこの発言を謝罪しています。
そして2023年7月には「オオタニは現代のルース。彼に匹敵する選手は誰もいない。誰も2度とお目にかかれない選手だ」とリスペクト発言を連発。
失言や間違いも多い人ですが、人気と影響力が全米随一なのは間違いありません。
ジャンルカ・ディ・マルツィオ
ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は、サッカーの移籍専門記者という珍しいジャンルのスポーツジャーナリスト。
選手の移籍情報が流れたときには、彼の記事をソースにしていることがよくあります。
ジャンルカ氏の父は、多くのチームで監督を務めた後に選手の獲得・放出の交渉や契約条件の調整を行うスポーツディレクターを務めた人物。
中学生くらいの年齢からカルチョメルカート(移籍マーケット)の現場に出入りしていたというジャンルカ氏は、父の人脈を生かしてネットワークを築き、「移籍専門記者」という新たなジャンルを確立しました。
そのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏の移籍報道は正確性が持ち味。
ファンの希望を打ち砕くようなことがあっても推測や願望だけに基づく報道は一切しないという姿勢で絶大な信頼を集めています。
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古内義明
古内義明氏はMLBアナリストとして多くのテレビ番組でもコメンテーターを務めるスポーツジャーナリスト。
アメリカの球団関係者や代理人と独自の情報網を確立したメジャーリーグ情報の第一人者です。メジャー取材歴は30年近く、これまでに60人以上の日本人メジャーリーガーを取材。
またWBCの取材も初期から行なっていて、著書「メジャーリーグのWBC世界戦略~6000億円ビジネスのからくり」は、スポーツビジネスについて書かれた書物の決定版となっています。
そして彼は高校、大学野球にも精通。東京六大学野球のオフィシャルガイドブックや、高校・大学球児向けフリーマガジン「サムライベースボール」の発行人も務めています。
二宮清純
二宮清純氏は日本で最も有名なスポーツジャーナリスト。
オリンピック競技や野球、大相撲、サッカー、ラグビー、プロボクシングなど幅広いスポーツを取材し、多くのメディアに連載を持っています。
2000年に出版した「最強のプロ野球論」は、野球の見方の技法を創造した本とも評される名著。
野茂英雄投手のメジャー挑戦にほとんどの野球関係者が反対したときに、野茂投手を支持し、各メディアで日本球界の閉鎖性を鋭く指摘したことでも知られています。
またスポーツの情報・コラムを配信し、講演やシンポジウムも手掛ける株式会社スポーツコミュニケーションズの代表取締役としても活動。
障がい者スポーツ国内初の総合サイト「挑戦者たち」の顧問も務めています。
増田明美
増田明美さんはマラソンランナーとしての経歴の方が有名な人物。
日本最高記録12回、世界最高記録2回更新という記録を残しています。
その彼女も現在はスポーツジャーナリストとして活動。特にマラソンや駅伝の解説で知られています。
饒舌であるだけでなく、こまかすぎる名解説で有名。そのベースとなっている取材力の高さにも定評があります。
レース中に選手の個人的な趣味から恋愛事情まで盛りだくさんに話すのは、彼女によると「レースは選手の晴れ舞台だから」。選手である前に人としての魅力を伝えたいという思いで深く取材し、紹介しているのです。
あるインタビューでこまかすぎる解説について聞かれた増田さんは、「いろいろな娯楽もある今の時代に半年間も修行僧のようにコツコツと努力を重ねてきた選手たちの晴れ舞台がレース。できるだけたくさんのエピソードを話してあげたいんです」と語っています。
また彼女は、大阪芸術大学教養課程教授、全国高等学校体育連盟理事、日本陸上競技連盟評議員、日本障がい者スポーツ協会評議員、日本ダブルダッチ協会会長も兼任。テレビのナレーションでも活躍しています。
まとめ
スポーツの深い知識と、情報の収集分析能力、文章力が求められるスポーツジャーナリスト。
有名になればコメンテーターとしてテレビやラジオに出演することもあり、話術も求められます。
そして最も必要なのは、選手の心理を理解できる共感力。
選手に寄り添わない発言をしてしまうと、今の時代あっという間に大炎上してしまいますから、有名になるほどに気をつけたいものです。
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