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【将来の夢はマスターズ出場】陸上界を盛り上げたい!飯塚翔太

日本の陸上界を盛り上げてきたリオ五輪銀メダリストの飯塚翔太選手にインタビュー。

今年で31歳となった飯塚選手の調子について、また陸上に関する“日本と海外に違い”について、小学生時代から繋がりのある筆者が普段通りフランクにお話しを伺いました。

【飯塚翔太さん、インタビュー1回目の記事はこちら】⇩
【頑張るこども達へ】五輪銀・飯塚翔太 ~学生時代の家族のサポート~
【飯塚翔太さん、インタビュー2回目の記事はこちら】⇩
【陸上選手の生活とは?】学生時代から現在を振り返る|飯塚翔太

【飯塚翔太(いいづかしょうた)/リオ五輪銀メダリスト】

1991年6月25日生まれ。静岡県出身。藤枝明誠高校から中央大学へ進学し、現在はミズノ所属。和製ボルトの愛称で親しまれている。

これまで五輪は3回、世界陸上は4回出場しており、2016年のリオ五輪では4×100mRの銀メダル獲得に貢献した。現在も日本のトップ選手として活躍を続けている。

インタビュアー・文:高須啓睦

トップ選手の平均年齢が上昇!?

【将来の夢はマスターズ出場】陸上界を盛り上げたい!飯塚翔太①

2022年7月、アメリカのオレゴン州ユージーンで開かれた世界陸上競技選手権。35歳で女子100m走を制し連覇したフレーザー・プライス選手は大きな話題を呼びました。

年々、陸上選手の選手寿命が長くなっているように感じる昨今。短距離走(100~400m走)男女の優勝者の年齢を前回大会と比較すると、各種目で優勝者の年齢が同じ、または上がっていることがわかります。

【2019年大会・金メダリスト】
▼100m走
男子 クリスチャン・コールマン  23歳
女子 フレイザー・プライス    32歳
▼200m走
男子 ノア・ライルズ       22歳
女子 ディナ・アッシャースミス  23歳
▼400m走
男子 スティーブン・ガーディナー 24歳
女子 サルワ・エイド・ナセル   21歳

⇒平均年齢24.1歳

【2022年大会・金メダリスト】
▼100m走
男子 フレッド・カーリー     27歳
女子 フレイザー・プライス    35歳
▼200m走
男子 ノア・ライルズ       25歳
女子 シェリカ・ジャクソン    28歳
▼400m
男子 マイケル・ノーマン     24歳
女子 ショーナ・ミラーウイボ   28歳

⇒平均年齢27.8歳

学生時代から現在まで第一線で活躍している飯塚選手に20代前半と比べ体のコンディション、また違いについて伺いました。

―――2022年6月25日で31歳おめでとう!体の調子はどうですか?
飯塚翔太
ありがとう!体自体は年齢を重ねても全然変わらないね。ちょっと疲れが取れにくいとかはあるけど、練習自体も変わらず普通にできているので31歳っていうのはあんまり実感がない

―――年齢を重ねるにつれて経験値も上がると思うんだけど、20代の前半と比べて何か変わったことはある?
飯塚翔太
意識した走りを細かく再現できるようになった。こういう動きをしたいなって思った時にすぐできるというか。1歩1歩の質が高くなったね。
例えば5本練習する時に、若い時はやっぱり1本目2本目っていうのはあんまり上がらなかったりするんだけど、今は1本目からガツンっていけたりとか。結局5本走るところを3本で仕上げられたり。経験値が上がるにつれて、確実にレベルアップしていると思う。
あとは他の陸上選手と年齢が離れてきたことは感じる。自分が一番上の年齢だったり。若い選手達と一緒に走ることはすごい楽しい!

―――トップになってから第1線で活躍し続けるために大切にしている事ある?
飯塚翔太
食べ物と睡眠にはこだわっている!食べ物は基本的に三食は食べるじゃん。それ以外にお腹が空く前に必ず補食で「ナッツ類」を食べるようにしてる。これが基本スタイル!

―――ナッツ!なんで??
飯塚翔太
お腹空いた時におにぎりとか糖質をとると太っちゃう。だけどお腹空くと筋肉が分解されてエネルギーになっちゃうから、糖質の少ないナッツを食べるようにしている。

―――睡眠に関してのこだわりは?
飯塚翔太
寝室にカーテンをしないで日光で起きる!基本、寝室に携帯置かず日差しで起きるようにしてる。

―――季節によって起きる時間変わりそうだね!(笑)
飯塚翔太
そうだね(笑)太陽が上がる時間って自分が起きる時間より早いから意外と困らないんだよ。本当に起きなきゃいけない時以外は、目覚ましもかけてない。日光で起きるのはすごい体にいい感じがする。体内時計がリセットされるような。何を食べた日は調子がいいとか、どのぐらいの温度がいいとか、常に自分を実験しているって感じ。

日本は陸上を続ける環境が整っている

【将来の夢はマスターズ出場】陸上界を盛り上げたい!飯塚翔太②

飯塚選手はこれまでオリンピック3回、世界陸上は4回出場。学生時代から世界大会やアジア大会をなど世界の舞台を数多く経験してきました。

そんな飯塚選手が感じる日本と海外の陸上に対する“サポート”や“盛り上がり”の違いは・・・?

―――これまで海外に行ったり海外選手を間近で見てきたと思うんだけど、日本の陸上界は海外と比べて環境やサポート面はどう思う?
飯塚翔太
“陸上を続ける環境”に関しては、日本ってすごい恵まれていると思う。
海外だと例えば100m走で9秒台を出していてもスポンサーがいなくて競技を続けられない選手も結構普通にいるんだよね。でも日本は、社員として会社に入って雇用してもらって陸上ができるっていう、恵まれているシステムがある。まずそこは日本のいいところだし強みだと思う。

―――競技のサポート面に関してはどうかな?
飯塚翔太
競技に関しては海外ではプロコーチがいたりするんだけど、日本では存在していなくて、選手が考えて練習する・試合に出場するっていうのが基本スタイルだね。もちろんコーチもいるんだけど選手自身で考えることが多いから、自分の走りについて日本の選手は自分で説明できる。
海外の友達もたくさんいるんだけど「自分が早くなった理由」について聞いても「自分ではわからない、コーチに聞いてくれ」っていう選手がほとんどなんだよね。

―――自分で考えられる日本と、コーチがサポートしてくれる海外、それぞれどのような特徴があるの?
飯塚翔太
これに関してはメリットもデメリットもある。海外だと言われたことをやるだけだからある意味“パフォーマンスのブレが少ない”。僕ら日本人ってスタートラインに立った時、その時の状況や体の調子を考えて走りを変えることができてしまうから“パフォーマンスがぶれやすい”んだよね。臨機応変に対応できる点でいったら日本人の選手は優れているけど、安定性で考えたらコーチ依存している海外の選手の方が高いと思う。

―――海外の陸上の盛り上がりってどんな感じなの?
飯塚翔太
海外は手を伸ばしたら選手と観客が手を繋げるくらい距離が近い競技場が多い!スタートに立った時、すぐ近くにお客さんがいるような感じ。最初はそれがすごく気になるんだけど、慣れちゃうね。
あと、日本だったらスタジアムで火を使っちゃいけなかったりするけど、海外だったらバーベキュースペースがあって食べたり遊んだりしながら観戦できるところもある。日常とどれだけ近付けられるかっていうのは、競技場もそうだし、観客席とグラウンドの目線の高さを一緒にするとか、食べながら見るとか。
なにかのついででもいいと思うんだよね。「陸上はおもしろい」っていうことをたくさんの人に知ってもらうことが大切だと思う。

―――この先、日本の陸上界をさらに強くしてくためには何が必要だと思う?
飯塚翔太
やっぱり見られる数を増やすこと。お客さんが増えるとか、テレビに取り上げてもらうとか。見られる数が上がると選手の意識もすごい上がるから、会場のお客さんを増やす・競技を見に来る人達を増やすことが選手の結果向上に繋がると思う。
個人的には競技場をもう少し面白い競技場にした方がいいと思うんだよね。すごい立派なスタジアムが多いんだけど、観客席がグラウンドから遠かったり高かったりして、選手のすごさや速さが伝わらないように思う。フィールドを変えるだけで面白くなると思うんだよね。
陸上競技はこんなに面白くてルールも分かりやすい、速く走ったり高く跳んだり、人があんなにすごいことをしているのにそれが上手く伝わっていないんだよなあ。

最終的な夢は“マスターズ出場”

【将来の夢はマスターズ出場】陸上界を盛り上げたい!飯塚翔太③

―――最終的な夢を教えてください!
飯塚翔太
やっぱり陸上に恩返しをしたいっていうのはあるね。陸上選手としての最終的な夢はマスターズに出場すること。きっと楽しいもん!(笑)常に自分を極め続けたい、いい状態で身体を保ちたいっていうのもある。将来年をとって50歳、60歳になった時、いつでもいいけど試合に出たい、アドレナリンを出したい、緊張したいっていうのは常に思ってる。もちろん休む期間もあるし自分が全然戦えない時もあると思うけど、マスターズに出場して陸上を盛り上げたいと思う!

最後に「今年もまた来年も頑張ります!」と、笑顔で意気込みを語ってくれた飯塚選手。今シーズンはもちろん、来シーズン、そしてこれからの活躍にも注目していきたい。

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高須啓睦

高須啓睦

フリーアナウンサー(元NHKキャスター)

学生時代は陸上部で毎日走り込んでいました。主な種目は100mハードルでした!最近はゴルフとキャンプにハマっています。スポーツは見るのもするのも大好きです!

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