セパタクローという競技をご存知でしょうか。
「空中の格闘技」「足のバレーボール」と表現されている球技で、東南アジア発祥の近代スポーツです。
日本では競技人口が増えているものの、まだまだ認知度は低いです。
そこで今回は、セパタクローでプロになるための方法や、日本のセパタクローについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
プロセパタクロー選手になるには!?
日本にセパタクローのプロリーグはありませんが、日本代表に選ばれ、タイなどのプロリーグがある国でプロチームに所属することがプロセパタクロー選手になれる近道といえます。
プロ選手になるには、大きく分けて以下の3つの方法があります。
・強化指定選手に選ばれる
・育成選手に選ばれる
・日本代表の選考会に選ばれる
ここからは、この3つの方法について解説していきます。
強化指定選手に選ばれる
日本にはセパタクローのプロリーグがなく、日本人がプロになるためには部活動や実業団でプレーしながら日本代表に選ばれ、海外でプロになるという流れがセオリー。
日本代表に選出される過程で、強化指定選手に選ばれると、そのままセパタクローのトップ選手として活躍していけます。
例として、日本代表の寺島武志選手は、サッカーからセパタクローに転向後、半年で強化指定選手に選ばれています。
育成選手に選ばれる
もう一つは、育成選手に選ばれることです。
育成選手と強化指定選手の違いは大まかに言うと国際大会で派遣されるか、されないかです。
国際大会で派遣され、日本代表選手として活躍できる強化指定選手とは違い、育成選手は国際大会に出場しません。
ちなみに、日本代表の高野征也選手はセパタクローの競技を始めて半年ほどで育成選手に選ばれていますが、育成選手から強化指定選手になるまで約3年間かかったと言います。
いずれにせよ、日本代表=プロ選手になるには険しい道のりだということでしょう。
日本代表の選考会に選ばれる
日本代表の選考会に選ばれることも、プロ選手になる一つの方法です。
大学の部活動や実業団の大会でトップレベルの活躍をしていれば、日本代表に選出されます。
どのスポーツにもある選ばれ方ですが、プロリーグがない分強化指定選手や育成選手に選ばれる方がプロになれる確率は高いでしょう。
海外プロリーグでプレーするまでの道のり
海外にもプロリーグがある国は有数で、最も盛んに行われているのがタイです。
セパタクローはタイの国技で、テレビ中継があるほど庶民的なスポーツなのです。
そんなタイにはプロリーグが存在し、日本代表のキャプテン・寺本進選手は毎年4ヶ月程度タイのプロリーグで活躍されています。
寺本進選手以外にも、本場タイで修行する日本人選手がいます。
タイでプレーするには、タイの仲介者を通すか、参加可能なチームと契約する方法があります。
チームと契約する場合、メディアの前でする大掛かりな契約ではなく、もっと簡易的な契約をするそうです。
世界ランクトップのタイで活躍する日本人選手がもっと増えて、国内のレベルを底上げすればセパタクローの認知度も高まりそうです。
日本のセパタクローは発展途上
日本のセパタクローは競技人口が増加傾向にあると言っても、まだまだ認知度は低くマイナー競技に位置付けられています。
ここでは、日本のセパタクローの現状について解説していきます。
日本にはプロリーグが存在しない
先述で触れているように、日本にはプロリーグが存在しません。
部活動や実業団、クラブチームに所属し、セパタクローをプレイします。
その中から優秀な選手は日本代表に選出され、国際大会に出場します。
プロリーグがある他の競技とは違い、マイナースポーツなのでセパタクローだけで生計を立てるのは厳しいのが現実。
セパタクローだけに集中できる環境が整っていないのも、セパタクローの認知度がなかなか広まらない要因のひとつでしょう。
日本代表の活躍は世界トップクラス
とはいえ、セパタクロー日本代表の実力は世界トップレベルです。
男女共に世界ランキングトップ10の常連で、強豪が揃う東南アジア勢に引けを取りません。
環境が整っていない日本の選手が、国際大会でメダルを獲得したり好成績を残すことは凄いことで、日本国内のセパタクローの未来は明るいと言えるでしょう。
王者タイに勝利することも、そう遠くはないかもしれません。
競技人口は増加傾向
セパタクローの競技人口は世界で約5万人いる中、日本では2,000人程度です。
全国にクラブチームが30〜40チーム存在します。
盛んに行われている国と比べるとまだまだ少ないですが、競技人口は増加傾向にあり、じわじわと認知度も高まってきています。
セパタクローのダイナミックなプレーをもっと身近で見ることができれば、競技に魅力を感じてセパタクローを始める人が増えるでしょう。
まとめ
この記事ではセパタクローについて解説していきました。
いくら競技人口が少ないとは言え、プロ選手になるには険しい道のりです。
他のスポーツ同様、相当な努力を継続することと、セパタクローを好きでいる気持ちが一番大切です。
少しでもセパタクローに興味がある人は、これから始めてプロを目指し、競技の魅力をどんどん発信していただきたいです。
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