ウィンターシーズンのレジャースポーツとして人気のスノーボード。
「楽しそう!」「カッコいい」というイメージがありつつも、実はスノーボードに対するイメージの1位は「怪我をしそう」だったりします。
確かに初心者がいきなり急斜面で滑るのはとても危険。
しかしスノーボードは正しいステップを踏んで上達すれば、安全に楽しめるスポーツなのです。
今回はスノーボードの初心者が練習すべき6つのステップをご紹介します。
【スノーボード】初心者が最初に覚えること
ゲレンデに行って道具一式を身につけたら、とりあえず緩い斜面で滑ってみたいもの。
でもスノーボード初心者に焦りは禁物。
まずは滑る前に覚えるステップからご紹介します。
ステップ① 転び方
最初に覚えなければならないこと。
それは転び方です。
転び方を知らずに滑るのは、ブレーキのない車に乗るようなもの。
柔道で最初に習うのが投げ方ではなく受け身であるように、まずは正しい転び方をしっかり覚える必要があります。
絶対にやってはいけないのは、片腕に体重をかけて支えること。
つい片手を出してしまいますが、手首を骨折する原因になります。
背中側に転ぶときは、低い位置から転ぶように上体を丸めて小さくし、後ろにゴロリと転がるのがコツ。
両手を使って受け身できればさらに安全です。
正面側に転ぶときは、ヒザを雪面に付けてから野球の滑り込みのように倒れます。
どちらも体の力を抜いてリラックスすることが重要。
滑る前に正しい転び方をしっかり身につけておけば恐怖感が減り、上達も早くなるはずです。
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ステップ② 片足スケーティング
転び方を覚えたから早速リフトに乗って・・・というのは間違い。
まずは安全に移動するために片足スケーティングを覚えてください。
これは前足だけボードに固定し、後ろ足で雪を蹴って滑る技。
後ろ足で蹴りながら前足に体重をかけて進みます。
リフトの乗り降りや平らなところを移動するために必要なテクニック。
このときビンディングの前側で蹴る方法と後ろ側で蹴る方法がありますが、安定しやすいのは後ろ側です。
進み始めたらボードに足を乗せて滑ります。
コツは下ではなく進む方向を見ること。前を見ることでバランスをとりやすくなります。
ステップ③ ワンフット直滑降
次のステップでは、最後に平らになるごく緩やかな斜面で片足スケーティングを行います。
これはワンフット直滑降というテクニック。
前足だけボードに固定し、後ろ足は外している状態からスタートし、後ろ足を板に乗せてまっすぐ滑ります。
これは正しい姿勢を練習するために必要なステップ。
両手を軽く広げて、自然に止まるまでバランスを保ちます。
慣れてきたら最後にボードを横向きにしてつま先を上げ、かかと側のエッジで止まる練習をしてください。
【スノーボード】初心者が本格的に滑るステップ
緩斜面でワンフット直滑降を安全に行えるようになったら、いよいよ両足を固定します。
ここでも順を追って練習することで、安全にステップアップしてください。
まずはリフトに乗るのではなく、歩いて登る(ハイクアップ)ことができる範囲で、ゲレンデの端を使って練習するのが鉄則です。
ステップ④ サイドスリップ
サイドスリップは、板を横にして滑るテクニックで、別名「横滑り」。
いきなり板の先端を下に向けるのは難しいため横にして滑るのですが、実はブレーキの練習にもなる大切なステップです。
最初はかかと側のサイドスリップ。
膝を曲げておしりを下げ、かかと側のエッジでズルズルと滑り降ります。
これができたら後ろ向きになって、つま先側のサイドスリップ。
足の指で地面をつかむイメージでつま先に乗ります。
斜面の下方向に対して板が真横になるようにして、しっかり膝を曲げ、低い姿勢でコントロールしてください。
慣れてきたら、少し前向きで滑ってからサイドスリップに移り、ブレーキをかけて止まる練習します。
かかと側とつま先側の両方で止まれるように練習してください。
ステップ⑤ 木の葉滑り
サイドスリップまでできれば、少し急な斜面でも滑れるはず。
次のステップでは右下、左下へと斜めに進む練習をします。
サイドスリップの状態から前足に体重を乗せ、進みたい方向を見ると、ボードはその方向に進むはず。
こうして斜めに下り、ゲレンデの端が近づいてきたらサイドスリップで止まります。
次は反対方向へ斜めに移動。
またゲレンデの端まで来たら、サイドスリップで止まります。
このように、右方向に進みたいときは右足、左方向に進みたいときは左足に体重移動して進み、最後サイドスリップで止まることを木の葉滑りや木の葉落としと言います。
ここでも腕を広げてバランスを保つのがコツ。
木の葉落としがしっかりできれば、ゲレンデを安全に下れるはずです。
ステップ⑥ ターン
木の葉落としができた人は左右に移動するコントロールが身についているはず。
ここまでくればターンに挑戦できます。
最初は連続ターンではなく、片方に曲がる練習から。
例えばレギュラースタンス(左足が前)の場合、左へのターンで使うのはかかと側のエッジです。
まっすぐ滑っている状態から左を見つつ前足のつま先を持ち上げると、ボードは自然に左に向きます。
ボードが真横を向けば、サイドスリップになってブレーキがかかり、自然に止まるはず。
右ターンは逆に前足のかかとを持ち上げて行います。
この場合、斜面の下に背中を向けるため怖く感じる人が多いもの。
しかし腰を引いてしまうと上手くターンできません。
お腹を前に突き出すことと、体重をしっかりつま先側に乗せることがポイントです。
左右両方できるようになったら、いよいよ連続ターン。
実はこの段階は比較的簡単で、ターンした後に行きたい方向を見てボードを下へ向けることができれば成功です。
まとめ
左右のターンを繋げて行えるようになれば、連続ターンの完成。
胸を張って「スノーボード滑れるよ」と言えるレベルです。
ひとつひとつのステップを焦らずに練習すれば、たどり着けるはず。
最近はスキー場のスノーボード教室も充実していますから、自信がない方は教室でコーチに教えてもらうのもお勧めです。
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