野球の世界一決定戦であるワールドベースボールクラシック(WBC)。
日本代表の「侍ジャパン」に選ばれることは野球選手にとって最高の栄誉です。
ところでその侍ジャパンの人数、過去の大会では何人だったかご存知ですか?
実は侍ジャパンの人数は2023年大会では微妙に変化しているのです。
今回は、WBCの登録人数について調査。
各大会の人数の推移と、2023年に変更された背景もご紹介します。
【WBC】登録人数の推移
WBCが始まったのは2006年。
2023年の大会で5度目の開催となります。
ではその登録人数はどのように推移してきたのでしょうか。
各大会の侍ジャパンの構成人数と合わせてご紹介します。
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2006年大会
2006年の第1回大会、侍ジャパンは以下のようなポジション構成で参加しました。
投手 | 13人 |
捕手 | 3人 |
内野手 | 8人 |
外野手 | 6人 |
合計 | 30人 |
このときのルールは「登録枠は30名。ただし故障者が出た際などは入れ替えることができる」というものでした。
そして「投手13人以上・捕手3人以上の登録が義務付けられる」のも条件。
日本代表もこの条件に沿って投手13人、捕手3人で登録しています。
ただしヤクルトの石井弘寿投手が2次リーグ前に負傷離脱したため、ソフトバンクの馬原孝浩投手を追加招集。その結果、登録された合計人数は31人となりました。
なお、各国の代表に入るための条件は、以下のいずれかに該当することとなっています。
・その国の国籍を持っている
・その国の永住資格を持っている
・その国で生まれている
・親のどちらかが、その国の国籍を持っている
・親のどちらかが、その国で生まれている
・その国の国籍または、パスポートの取得資格がある
・過去WBC大会で、その国の出場枠に登録されたことがある
どれか1つでも当てはまればその国の代表として出場できるため、海外には2つ以上の国の代表資格を持っている選手もたくさんいます。
そしてこの2006年大会でセ・パ両リーグとMLBから招集された人数は以下のようになっていました。
セ・リーグ | 13人 |
パ・リーグ | 15人 |
MLB | 2人 |
合計 | 30人 |
2009年大会〜2017年大会
2009年の第2回大会から2017年の第4回大会までは、登録人数が2人減って28人となりました。
そして侍ジャパンの各大会の構成は以下のようになっています。
2009年 | |
投手 | 13人 |
捕手 | 3人 |
内野手 | 6人 |
外野手 | 6人 |
合計 | 28人 |
2013年 | |
投手 | 13人 |
捕手 | 3人 |
内野手 | 7人 |
外野手 | 5人 |
合計 | 28人 |
20017年 | |
投手 | 13人 |
捕手 | 3人 |
内野手 | 6人 |
外野手 | 6人 |
合計 | 28人 |
いずれも投手13人、捕手3人という構成は変わらず。
そして各大会でセ・パ両リーグとMLBから招集された人数は以下のようになっています。
2009年 | |
セ・リーグ | 11人 |
パ・リーグ | 12人 |
MLB | 5人 |
合計 | 28人 |
2013年 | |
セ・リーグ | 13人 |
パ・リーグ | 15人 |
MLB | 0人 |
合計 | 28人 |
2017年 | |
セ・リーグ | 12人 |
パ・リーグ | 15人 |
MLB | 1人 |
合計 | 28人 |
セ・パ両リーグのバランスはよく見えますが、実はチームごとの偏りはかなり大きいのが実情。
例えば2013年の場合、巨人が7人、ソフトバンクが6人で、DeNAは0人。
侍ジャパンに選ばれた選手が0人というチームがなかったのは2017年大会のみとなっています。
【WBC】2023大会の登録人数
そして2023年のWBCでは、登録人数に変更がありました。
2006年の人数に戻って再び30人になったのです。
登録人数が増えた経緯
今回、選手枠が増えたのは選手の負担軽減が目的。
もともと3月開催でシーズン開幕直前ということもあり、WBCは選手のコンディション作りに悪影響を及ぼす可能性が指摘されていました。
そういった経緯から人数を増やし、少しでも選手の負担を減らすことになったのです。
特に投手は14人以上の登録が必要になりました。
これも投手の負担を減らすため。各チームはこの枠をうまく使って、投手に無理をさせないローテーションを組むことになるのです。
2023大会の選手一覧
では2023年の侍ジャパン、30人の内訳はどのようになっているのでしょうか。
その選手一覧をご紹介します。
〜投手〜
ダルビッシュ有(パドレス)
大谷翔平(エンゼルス)
高橋奎二(ヤクルト)
湯浅京己(阪神)
大勢(巨人)
戸郷翔征(巨人)
高橋宏斗(中日)
栗林良吏(広島)
今永昇太(DeNA)
松井裕樹(楽天)
佐々木朗希(ロッテ)
伊藤大海(日本ハム)
山本由伸(オリックス)
宇田川優希(オリックス)
宮城大弥(オリックス)
〜捕手〜
中村悠平(ヤクルト)
大城卓三(巨人)
甲斐拓也(ソフトバンク)
〜内野手〜
山田哲人(ヤクルト)
村上宗隆(ヤクルト)
中野拓夢(阪神)
岡本和真(巨人)
牧秀悟(DeNA)
源田壮亮(西武)
山川穂高(西武)
〜外野手〜
ラーズ・ヌートバー(カージナルス)
吉田正尚(レッドソックス)
鈴木誠也(カブス)
近藤健介(ソフトバンク)
周東佑京(ソフトバンク)
人数の内訳
各ポジションの人数の内訳は以下のようになります。
投手 | 15人 |
捕手 | 3人 |
内野手 | 7人 |
外野手 | 5人 |
合計 | 30人 |
登録義務があるのは投手が14人以上、捕手が2人以上ですから、侍ジャパンはより投手層を厚くし、これまで通り捕手も多く招集していることになります。
この辺りの選手の集め方は、監督の采配次第。
そしてセ・パ両リーグとMLBの人数は以下のようになります。
セ・リーグ | 14人 |
パ・リーグ | 11人 |
MLB | 5人 |
合計 | 30人 |
特筆すべきはメジャーリーガーが5人に増えたことです。
ちなみに日本が優勝した2006年にはメジャーリーガーが2人、2009年には5人いて、優勝を逃した2013年が1人、2017年には0人でした。
まとめ
第2回大会以降、各チーム28人だった選手登録。
2023年の第5回大会で30人に増加した背景には、選手の負担を少しでも減らそうという意図がありました。
シーズンに悪影響があるということで出場を辞退する選手も多かったWBC。今後さらに選手の負担が減り、トップクラスの選手たちが全て出場するようになれば、さらにレベルの高い世界一決定戦になっていくのではないでしょうか。
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