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【野球】サイン伝達・盗みは禁止?問題点を徹底解説!

野球ではサイン伝達が禁止されていますが、賛否両論あることも事実です。
「なぜ禁止になっているのか分からない」といった声や「禁止されるべき」という声など、さまざまな意見があります。
そのような意見がある中で、サイン伝達はなぜ禁止されているのかあなたは知っていますか?
今回の記事では、サイン伝達の問題点と禁止されるに至った理由を徹底的に解説していきます。
ここで解説したことを受けて、サイン伝達の禁止についてあなたは賛成か反対か、一緒に考えてみましょう!

サイン伝達・盗みとは?

野球におけるサイン伝達(サイン盗み)とは、敵チームのキャッチャーがピッチャーに送るサインを盗み見た上で、球種や配球をバッターに伝達することです。
1〜3塁にいるランナーや1塁3塁コーチャー、ベンチにいる解読班が主に盗み見る場合が多いでしょう。
球種や配球が判明すれば、バッターにとって非常に有利な環境を作り出すことができますよね。
そのため、サイン伝達は勝つための作戦として、有効な手段だと言えますが、現在サイン伝達はルールとして禁止されています。
しかし、1990年代以前の日本では、日常的にサイン伝達が行われてきました

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サイン伝達・盗みの問題点とは?

「サイン伝達も分析技術のひとつだ」という声も上がったほど、試合を有利に運ぶにはかなり有効な手段です。
「それならしてもいいんじゃないの?」と思ってしまいますが、なぜ禁止になったのでしょうか?
ここでは、サイン伝達の問題点について触れていきましょう。

問題点①野球の面白さが薄れる

あなたは野球の面白さはどこにあると思いますか?
どのような場面に面白さを感じるかは人それぞれですが、野球の面白さのひとつに「バッテリーとバッターの読み合い」があるでしょう。
バッテリーが球種や配球によってバッターを追い込むのか、バッターの読みが当たるのかなど、観ている側には分からない「バッテリーとバッター同士の読み合い」が繰り広げられています。
しかし、球種や配球がバレてしまうと、バッターが有利な状態を作り出せてしまうため、バッテリーとバッターの純粋な読み合いを見ることは難しくなるでしょう。

問題点②サインの盗み合いがメインになる

サイン伝達が定着してしまうと、野球というスポーツではなく、サインの盗み合いがメインとなる可能性もあります。
例えば、次に投げるボールが「ストレートの真ん中」だと分かっていれば、バッターはその通りに振れば良いということになります。
このようにサインが分かれば試合を有利に運べるため、わざわざ勝負せずにサイン伝達をする方がコストパフォーマンスが良いですよね。

問題点③サインが複雑化する

もしもサイン伝達が日常的に行われたら、サインを盗まれないように各チーム同士が対策を練ることになります。
すると、サインが複雑化し、展開が間延びしたり試合時間も伸びる可能性が非常に高いです。
また、サインが複雑化することによって、「覚える」という選手側の負担が増えてしまう可能性も大いにあります。

なぜサイン伝達・盗みは禁止されているの?

以上のような問題が起きる可能性が高いことからも、サイン伝達は問題視されています。
しかし、「サイン伝達も野球の醍醐味」という声もある中、なぜ禁止されるようになったのでしょうか?
ここでは、1998年に日本高野連から通達された指導要項として、サイン伝達が禁止された理由についてご紹介していきましょう。

理由①アンフェアだから

アメリカで開催された1996年の第9回日米大学野球選手権大会にて、サイン伝達を禁止するに至った「とある出来事」が起こりました。
日本チームのランナーがサイン伝達を行った際、現地の審判から「スパイ行為にも等しいアンフェアな行為だ」と厳重な注意を受けたのです。
それまでは日本で日常的に行われていましたが、その出来事をきっかけにその行為について見直すことになりました。
当時、国際大会への参加が増えつつあった日本では、「野球先進国のルールに則った指導体制を整えよう」という動きがあったことからも、サイン伝達の見直しに繋がったのです。

理由②スポーツマンシップに反するから

1996年から2年経った1998年に、高野連から「マナーの向上」としてサイン伝達を禁止する旨が通達されました。
1996年に起こった国際大会での出来事は、本来の野球の姿を再確認するようなことだったのです。
そのため、サイン伝達は「スポーツマンシップに反するような行為」として禁止されるに至りました。

まとめ

今回の記事では、サイン伝達の問題点や禁止されるに至った理由について徹底的に解説しましたが、理解を深められたのではないでしょうか?
サイン伝達が禁止された背景には、「野球というスポーツをする上での最低限のマナー」という気持ちがあるように感じます。
一方、サイン伝達は一種の戦略としても捉えられますが、「スポーツマンシップに則っているか」と問われれば、必ずしも首を縦に振ることは難しいでしょう。
ただ、サイン伝達もデータ分析としての一面を持ち合わせていることも確かです。
そのため、サイン伝達が禁止された1998年から現在に至るまで、賛否両論の声があるのだと思います。
今回解説したことを通して、あなたはどのように感じましたか?

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ごとうあきら

ごとうあきら

スポーツ好き主婦ライター

「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」など、スポーツ全般が好きです。子どもにも運動好きになってほしいと思い、習い事はスポーツ系を選びました。主婦目線でスポーツの魅力を伝えていきたいと思っています!

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