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国体とは?目的や選考基準について解説!

毎年どこかの都道府県で開催される国体は、都道府県対抗で行われる日本最大のスポーツの祭典。
冬季大会と本大会に分けて開催されます。
ところでこの国体、いったいどのような目的で始まったのでしょうか。
そして国体出場の選考基準はどのようになっているのでしょうか。
今回は、知っているようで意外と知らない人も多い、国体について解説します。

国体とは

国体の正式名称は国民体育大会
昭和21年に近畿地方で第1回大会が開催されてから、各都道府県の持ち回りで行われ、第3回の福岡県大会からは都道府県対抗方式となりました。
その国体は、日本のスポーツ振興法が定める重要行事の一つ。日本スポーツ協会、文部科学省、開催地都道府県の共催で行われています。

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開催競技

国体では正式競技だけでなく、特別競技公開競技も行われます。
冬季大会の正式競技は、3競技。

スケート アイスホッケー スキー

本大会の正式競技は、37競技もあります。

陸上競技 水泳 サッカー テニス ボート ホッケー ボクシング バレーボール 体操 バスケットボール レスリング セーリング ウエイトリフティング ハンドボール 自転車 ソフトテニス 卓球 軟式野球 相撲 馬術 フェンシング 柔道 ソフトボール バドミントン 弓道 ライフル射撃 剣道 ラグビーフットボール スポーツクライミング カヌー アーチェリー 空手道 クレー射撃 なぎなた ボウリング ゴルフ トライアスロン

本大会の特別競技は、1競技。

高等学校野球

本大会の公開競技は、5競技です。

綱引 ゲートボール 武術太極拳 パワーリフティング グラウンド・ゴルフ

当初の目的

第1回の国体が開催された昭和21年は終戦の翌年
現在の日本スポーツ協会の前身となった日本体育協会は、戦後の混乱期、沈みがちな国民にスポーツを通して勇気と希望を与えたいと考えました。同時に退廃した青少年に平和と民族愛の象徴としてのスポーツを浸透させたいというのも大きな願い。
こうした目的から国体はスタートしました。

現在の目的

現在の国体の目的は、「広く国民の間にスポーツを普及し、国民の健康増進と体力向上を図り、地方スポーツの振興と地方文化の発展を図ること」とされています。
参加する選手だけでなく、幅広い人々にスポーツの魅力を伝えることが大きな目的なのです。
そのため国内トップレベルの選手たちが集まる国体の観戦料金は基本的に無料。正式競技や公開競技が気軽に見られるほか、国体選手が一般向けに競技体験会も開催します。参加選手以外の人にとっては、普段触れる機会がない競技を気軽に体験できるのも大きな魅力なのです。
また国内の競技レベルの底上げも国体の大きな目的
約50年に1度の持ち回りとなる国体では、会場に決まった都道府県は準備に10年以上かけます。老朽化した競技施設を改修し、選手やチームを強化。その結果、国体を終える頃には各都道府県の競技レベルが大きくアップするのです。

国体の選考基準

国体の参加者は毎年2万人以上。これはオリンピックを超える人数となります。
では各都道府県の代表選手はどのような基準で選考されるのでしょうか。

都道府県

国体に参加するためには、所属する都道府県の競技団体会長と体育・スポーツ協会の会長に代表として認められる必要があります。
ここで問題となるのが、所属する都道府県。
以下の5つのうち、該当する所属都道府県を1つ選択して参加することになります。

1:居住している現住所の都道府県
2:勤務地の所在都道府県
3:通学している学校の所在都道府県(少年種別)
4:JOCエリートアカデミー在籍者は、卒業した小学校の所在都道府県(少年種別)
5:「ふるさと選手登録」ができる卒業小・中・高等学校の所在都道府県(成年選手)

この基準のため、例えば居住地と勤務地が違う選手はどちらかを選ぶことができます。

ふるさと選手登録とは

ふるさと選手登録とは、居住地や勤務地以外に、「ふるさと登録」のできる都道府県から国体に参加できる制度。ふるさと登録は、卒業した小・中・高校いずれかの学校が所在する都道府県を指します。
この制度を使えば、例えば地方出身で高校卒業後に上京した選手が出身地の代表として選手になることも可能。
そのため「ふるさと選手制度」を利用できるのは18歳以上の成年種別に参加する選手のみとなります。

選考

代表選考の方法は、各都道府県や競技によって異なります
一般的には都道府県や地方で開催される予選会などに参加して上位に入る、または全国大会で良い成績を残すことが条件。
選抜大会で一発勝負となることもありますが、いくつもの大会の結果から総合的に判断されることも多いため、安定して勝つ必要があります。
例えば陸上競技の場合、定められた期限内の主な大会で基準記録を突破した上で、上位入賞の可能性があると選考委員会や強化委員会に判断されることが重要。都道府県内の大会で勝つだけでなく全国大会でも入賞していれば、選ばれやすくなります。

まとめ

参加人数2万人以上とはいえ、かなり狭き門となる国体の選手。
しかし選抜はされなくても参加を目指して頑張ることこそ国体の目的であるともいえます。
その国民体育大会は2024年大会から名称を国民スポーツ大会に変更。略称も国体から国スポになります。
それはスポーツの価値を世界の人々と分かち合うため。今後は世界的に広く用いられているスポーツという言葉に改めるのです。
英語表記も「NATIONAL SPORTS FESTIVAL」から「JAPAN GAMES」に変更。
今後の国体/国スポがどうなっていくのかにも注目です。

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おおぱ!

おおぱ!

寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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