セ・リーグ、パ・リーグの日本シリーズ出場チームを決めるクライマックスシリーズは、上位3チームによる優勝決定戦です。
短期決戦ということもあり、レギュラーシーズンとは一味違うプロ野球を楽しめます。
この記事では、クライマックスシリーズの概要や、意義などについてご紹介!
クライマックスシリーズとは?
クライマックスシリーズは、セ・リーグ、パ・リーグの日本シリーズ出場チームを決定するための短期決戦です。
短期決戦ゆえのプレーや、監督の采配などが飛び出す見ごたえ抜群の試合が多く展開されます。
クライマックスシリーズに出場するには?
クライマックスシリーズは、それぞれのリーグ上位3チームが出場します。
クライマックスシリーズを勝ち抜いたチームが優勝となり、日本シリーズへの出場権をゲットします。(2021年はセ・リーグが東京ヤクルトスワローズ、パ・リーグはオリックスバファローズがそれぞれクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズへ進出しました)
ファーストステージ
クライマックスシリーズでは、まずレギュラーシーズンで2位のチームと3位のチームが戦います。これがファーストステージです。
ファーストステージは全3戦で行われ、次のファイナルステージに進出できるのは、先に2勝したチーム。
レギュラーシーズンで2位だったチームには、アドバンテージとして全試合ホーム球場で試合ができます。
全試合引き分け、あるいは1勝1敗1引き分けになった場合、ファイナルステージに進出できるのは、レギュラーシーズンで2位だったチームです。
ファイナルステージ
ファーストステージを勝ち抜いたチームと、レギュラーシーズンで1位だったチームが日本シリーズ出場をかけて戦うのが、ファイナルステージ。
ファイナルステージは全6戦で行われ、先に4勝した方がクライマックスシリーズ優勝となり、日本シリーズへの出場権を与えられます。
ファイナルステージでは、アドバンテージとして1位チームは1勝の状態からスタートするため、実質先に3勝すれば日本シリーズ進出です。
さらに、1位チームは全試合ホーム球場開催になります。
2勝2敗2引き分けになった場合は、1位チームに日本シリーズ出場権が与えられます。
クライマックスシリーズでは普段お目にかかれないプレーがある?
クライマックスシリーズは、短期決戦という特性上、レギュラーシーズンではあまり見られないプレーや、采配があります。
・早めの継投
・調子が悪そうな選手は、早いイニングで交代
これらは、クライマックスシリーズの特徴です。
クライマックスシリーズの特徴①早めの継投
クライマックスシリーズでは、投手はあまり長いイニングを投げないことが多いのです。
レギュラーシーズンは、140試合以上あるため極力、投手は長いイニングを投げ、控え投手を温存しながら戦っていきます。
しかしクライマックスシリーズは短期決戦であるため、温存の必要がありません。
よって、投手を無理に長く投げさせることなく、疲労が見え始めたら即継投します。
クライマックスシリーズの特徴②早いイニングでの選手交代
投手を温存しないという話をしましたが、野手も同じです。
レギュラーシーズンであれば、少し調子が悪い野手でも試合の中で修正してほしいという意味も込めて、試合に出し続けます。
クライマックスシリーズでは、少しでも調子が悪そうな野手は、即交代のケースが珍しくありません。
なぜなら、調子の悪い選手を使い続けて、試合に負けてしまうとかなり不利な状況に置かれるからです。
短期決戦であるがゆえに、1試合の勝敗が非常に大きな意味を持ちます。
そのため、調子が悪いと判断された選手は即時交代となってしまうのです。
クライマックスシリーズの意義
ここからは、クライマックスシリーズの意義についてお話していきます。
クライマックスシリーズの存在には、賛否両論あるのが現実です。
賛成意見としては
・最後まで白熱した試合を見られる
否定意見としては
・レギュラーシーズンの価値が薄れてしまう
ということが挙げられます。
クライマックスシリーズの賛成意見
クライマックスシリーズ導入前は、レギュラーシーズンの1位チームが決まると、そこからの試合は消化試合と呼ばれていました。
それもそのはず、1位が決まった後はどれだけ勝っても負けても日本シリーズへ進出するチームが変わりません。
しかし、クライマックスシリーズの導入によって、1位が決まった後でも、3位攻防戦という見どころが残されており、最後まで白熱した試合を見られるのです。
クライマックスシリーズの否定意見
クライマックスシリーズの否定意見として、レギュラーシーズンの価値が薄れてしまうというのは次のようなことを表します。
「クライマックスシリーズの数試合で日本シリーズ進出チームが決まるのなら、140試合以上あるレギュラーシーズンで1位を取る価値が薄くなってしまう」ということです。
確かに、わずか数試合で決まるなら140試合以上を1位で終えた意味は何かと問いたくなります。
このように、クライマックスシリーズは導入以降、毎年のように賛否が議論されているのです。
まとめ
今回は、クライマックスシリーズについて詳細や、独自の見どころ、存在意義をお伝えしました。
クライマックスシリーズに賛否があるのは仕方ありませんし、自分も思うところはあります。
しかし、いざクライマックスシリーズが始まると白熱した試合を展開してくれますし、野球を長く楽しめるという観点では悪くないのではないでしょうか。
ぜひこの記事をきっかけに、クライマックスシリーズについて考えてみてください。
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