B.LEAGUEという名前を耳にする事が多くなってきたのではないでしょうか?
JPBL(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール・リーグ)の通称を『B.LEAGUE』と言います。
今回は、盛り上がりを見せる日本バスケットボールのトップリーグについて、紹介していきます。
B.LEAGUEとは
2015年に創設され、2016年の開幕戦をもってB.LEAGUEの歴史が始まりました。
B.LEAGUEが開幕に至るまでには、様々な出来事がありました。
実は、日本にはB.LEAGUEが開幕される前は2つのリーグが存在していました。
「NBL」と「bjリーグ」というリーグです。
2005年にJBA(公益財団法人日本バスケットボール協会)およびJBL機構(NBLの前身)から独立したチームを元に発足された「bjリーグ」と、JBLから形を変え、企業チームとプロチームの混合の「NBL」が並行して行われてきました。
しかし、以前から「2つのトップリーグが存在している状況を改善しなさい!」と、FIBA(国際バスケットボール連盟)から指摘されていたのです。
それ以降もその状況を改善出来ず、2013年にFIBAから厳しい最後通告をされてしまいます。
それは、現状から改善がみられない様であれば、2020年東京オリンピックにも開催国枠を与えない可能性もあると言及するほど、異例で厳しいものでした。
JBA・NBL・bjリーグによる協議は続けられましたが、期限内に十分な方向性を示す事が出来ず、2014年にFIBAがJBAの会員資格を無期限停止し日本代表が国試試合へ参加出来なくなるという最悪の状況を招いてしまいました。
その後2015年に、Jリーグ創設に貢献した川淵三郎氏をチェアマン(代表)に据え「JAPAN2024TASKFORCE」を発足させ、2リーグを統合し同年4月にはJPBLが設立されました。
同年8月には、会員資格停止処分も解除され、日本代表の国際試合への参加も可能となりました。
多くの困難を乗り越え、2016年の9月22日に待望の開幕を迎えました。
開幕戦は、地上波で放送されるなど認知度を広める結果となりました。
このようにB.LEAGUEは、沢山の人の支えと期待を背負って開幕されたリーグなのです。
このような歴史を知ってからB.LEAGUEを観戦すると、一つ一つのプレーに胸が熱くなるのを感じる事ができるはずです。
B.LEAGUEの構造
B.LEAGUEは2部制のリーグです。
B1・B2に分かれて試合を開催しています。
分かりやすく言えば、JリーグのJ1・J2と同じ構造です。
B1・B2への参加資格は細かく定められており、ホームアリーナの収容人数・ユースチームの所持など、様々な規定を満たしていないとライセンスが発行されない仕組みとなっています。
そして、実は、B3というリーグも存在しています。
こちらは、「一般社団法人ジャパン・バスケットボール・リーグ」が運営しております。
B1・B2とは運営する組織が違うという事です。
またB3には、企業チームも所属しており「セミプロ」という立ち位置になっています。
プロへの登竜門、準備のリーグという位置付けです。
B.LEAGUEの所属クラブ
B1は22クラブ、B2は14クラブが所属しています。(2021-22シーズン現在)
【B1】東地区:北海道・秋田・茨城・宇都宮・群馬・千葉・東京・渋谷・川崎・横浜・新潟
西地区:富山・信州・三遠・三河・名古屋・滋賀・京都・大阪・島根・広島・琉球
【B2】東地区:青森・仙台・山形・福島・越谷・東京・名古屋
西地区:西宮・奈良・香川・愛媛・福岡・佐賀・熊本
ご自分のお住まいの地域に所属チームはありますでしょうか?
応援するチームを迷っている方や、B.LEAGUEを観戦した事のない方は、まず近くのチームを応援してみてはいかがでしょうか?
会場に足を運んでみて、B.LEAGUEの試合の熱量を感じてみてください。
B.LEAGUEの歴代チャンピオン
宇都宮ブレックス
宇都宮ブレックスは、栃木県宇都宮市がホームタウンのクラブです。
日本バスケットボール界のレジェンド「田臥勇太」をはじめ、日本代表選手も在籍しているクラブです。
アルバルク東京
アルバルク東京は、東京都渋谷区がホームタウンのクラブです。
2シーズン連続で、チャンピオンに輝くなど実力はピカイチのクラブです。
アルバルク東京も日本代表選手を有するクラブです。
千葉ジェッツ
千葉ジェッツは、千葉県船橋市がホームタウンのクラブです。日本人初の1億円プレーヤー「富樫勇樹」を有し、日本代表選手を輩出してきたクラブです。
B.LEAGUEが発表しているSNSの登録者数やファン数で1位になった経験もあり、ファン数も多い人気クラブの一つです。
強いチームが好きな方は、上記3チームに注目して応援してみるのも良いかもしれません。
逆に、チャンピオン経験の無い東西のチームを応援し、新たな歴史の後押しをするというのも良いかもしれませんね。
各クラブとも演出やイベントなどにも力を入れており試合開催日は沢山の人で賑わっています。
特に資金力があり、歴史のあるビッグクラブでは、アリーナに足を踏み入れれば非日常を味わう事ができるはずです。
まとめ
B.LEAGUEはまだまだこれから発展していく、魅力あるリーグである事は間違いありません。
日本人からもNBA選手が生まれた様に、B.LEAGUEから世界へ羽ばたき活躍する選手も出てくるはずです。
他のスポーツに比べ、スピーディで点数も沢山入るので観戦していて面白いスポーツの一つなのです。
バスケットボールでは、ファンの事を「ブースター」と呼びます。
この記事をきっかけにB.LEAGUEのブースターになっていただけたら幸いです。
【関連記事はこちら】⇩
・バスケットボールのプロ選手になるには?NBAまでの道のりも!
・バスケットボール選手はどれだけ稼げる?プロ選手と実業団の違いも!