遺伝や環境的要因に大きく左右されがちで、身長が伸びないことでスポーツを諦めてしまうという声もたびたび耳にします。
スポーツとは体格が良くなければ必ず不利になってしまうものなのでしょうか?
実は、低身長が有利になるスポーツがこの世にはいくつも存在しているのです。
今回は、そんな低身長が有利になるスポーツをいくつかご紹介いたします。
低身長が有利になるスポーツ①フィギュアスケート
フィギュアスケートは、男女ともに平均身長が低いことで知られたスポーツです。
参考までに言うと、日本人の成人男性のおおよその平均身長は171cmほど、女子は158cmほどとされています。
それに対して、フィギュアスケートの選手の平均身長は主に男子で167.1cm、女子で155.9cm だと言われているのです。
どちらも、一般の成人男女の平均身長より小柄であることがわかります。
何故フィギュアスケートでは、小柄な選手が多いのか?これは、 体重が軽いことが有利に働くことが多いためです。
例えばフィギュアの花形と言えば華やかなジャンプの数々ですが、当然 体重が軽ければ軽いほどジャンプの時の足への負担も軽くなることでしょう。
また、フィギュアスケートの場合は男女でペアになって行う種目もあります。
男性が女性を持ち上げるリフトなど、ペア特有の技が数多く存在しますが、この時女性選手の体重が軽ければ軽いほど技の難易度が下がることは間違いないでしょう。
ちなみに、フィギュアスケート選手の平均年収は2000万円とも言われており、非常に難しい競技ではありますが、年収面でも魅力的なスポーツなのは間違いないようです。
【関連記事はこちら】⇩
・フィギュアスケート|プロ選手になるには?各選手の経歴から紐解く!
・フィギュアスケートに必要な能力とは?!練習方法もご紹介!
低身長が有利になるスポーツ②乗馬
乗馬はまさに、その典型と言っても良いでしょう。
なんと、男子の乗馬選手の平均身長は161.7cm です(女子のデータがありませんでしたが、恐らくは女子選手そのものの競技人口が現状少ないためと考えられます)。
これは、そもそも騎手になるための競馬学校に入学する際、体重制限が設けられていることに起因しています。
なんと、45kg未満でなければ入学することすらできないのです。
45kg以下となると、女性であってもやや軽い体重となります。
プロの騎手には体重制限がありませんが(斤量という負担重量の基準はあるため、レースに合わせて調整する必要はあります)、高身長でそれなりの体重がある人は、そもそも騎手を志すことから大きなハードルを課されることになるでしょう。
プロになっても、一般的に52kg〜58kgが騎手の適正体重と言われています。
まさに、小柄であるほど馬への負担も軽くなり、体重の調整もしやすくなり、有利になるスポーツと言えるでしょう。
【関連記事はこちら】⇩
・競馬騎手の年収は!?賞金や収入の仕組みを紹介します!
低身長が有利になるスポーツ③ボートレース
ボートレースは、 体重が軽ければ軽いほどスピードが出てレースが有利になるスポーツです。
男性選手の平均身長は165.5cm、女子は156.8cm というデータがあります。
そもそもボートレーサーになるためには、厳しい身長と体重の制限があるボートレーサー養成所に応募しなければいけません。
身長は男女ともに175cm以下でなければ応募することもできず、体重もまた男子は49.0kg以上57.0kg以下、女子は44.0kg以上52.0kg以下と厳しく決められているのです。
これは、レーサーの体重が重すぎると公平なレースが成り立たなくなってしまうためだとか。
他にも、一定以上の視力が必要、などと厳しく決められています。
そんなボートレースですが、2022年現在は男女ともに体重の“上限”はありませんが、“下限”が定められています。
現在の基準では、体重の下限が男性52.0kg、女性47.0kg となっています。
低体重が有利なスポーツなのに意外、と思われるかもしれません。
実は、以前多くのレーサーが過激な減量を行って体調を崩してしまい、レース編成さえままならなくなった時期がありました。
そのため現在は過度な減量合戦を防ぐために、体重の下限を定めているのです。
下限よりも軽くなってしまった場合は重りをつけて調節し、レースに出場しなければなりません。
【関連記事はこちら】⇩
・競艇選手の年収をチェック!どれくらい稼げる!?
低身長が有利になるスポーツ④スノーボード
スノーボードも、まさにそんなスポーツの一つだと言えます。
男子選手の平均身長は168.9cm、女子選手の平均身長は157.1cm であるとされており、特に男子が平均より小柄な人が多いことがわかります。
小柄な人はすばしっこい人が多いと言われており、またボードに立つ際もバランスが取りやすいことが多いとされています。
体重が軽い方が小さな負担でスピンができ、また転んだ際も大きな怪我をしにくいとされているようです。
ただし、単純に滑るだけならば体が大きい人の方が速く滑ることができる、というデータもあります。
【関連記事はこちら】⇩
・【スノボー】上達するコツは3つ!ポイントや練習方法も解説
まとめ
体が大きくないから、体重が増やせないから、というだけでスポーツの全てを諦める必要はないのです。
他にも、スケートボードやボルダリングなど、小柄な体で活躍する選手がたくさんいるスポーツは数多く存在しています。
体が小さいから、という理由でスポーツを諦めていた方はぜひ、そういったスポーツのこともさらに詳しくチェックしてみてください。
人生をさらに輝かせることができる、新しいスポーツと出逢うことができるかもしれません。