将棋にプロがあるように、実は麻雀にもプロが存在します。
とはいえ麻雀のプロとはどのような仕事をする人たちなのでしょうか。
そして大儲けできるような夢のある職業なのでしょうか。
今回は、麻雀のプロについて調査。
年収や仕事内容、プロになるための試験についてご紹介します。
【麻雀】プロの定義
まずは麻雀のプロとは何かという話から。
麻雀のプロといえば、賭け麻雀をしてライバルから身ぐるみ奪い取る・・・と思ったら大間違い。
ちゃんとした収入源があるのです。
プロの定義
麻雀プロの定義は、麻雀のプロ団体にプロとして所属しているということです。
そして実は麻雀のプロ団体は1つではありません。
代表的なものとしては以下の団体があります。
・最高位戦日本プロ麻雀協会
1976年創設
同名のタイトル戦をおこなっていた団体が起源
・日本プロ麻雀連盟
1981年創設
スター雀士・女性雀士が多く、メディア露出にも積極的
・麻将連合
1997年創設
競技としての麻雀を広めるためのプロ団体を謳う団体
・日本プロ麻雀協会
2001年創設
トップを取ることを重視した順位点設定が特徴
・RMU(リアル・マージャン・ユニット)
2007年創設
真の麻雀プロ競技界を創ることが目的の育成型プロ団体
麻雀のプロ団体が目指す方向はさまざま。団体によって仕事内容や加入のための試験内容にも違いがあります。
【関連記事はこちら】⇩
・【麻雀】上達のコツは5つ!初心者が覚えておくべきポイントも!
・【麻雀】ルール一覧|勝利条件や初心者が覚えるべきポイントを紹介!
【麻雀】プロの仕事内容と年収
麻雀のプロに関して重要なのは、加盟しているプロ団体からお給料はもらえないということ。むしろ年会費を払うため、プロであるというだけでは収支はマイナスになります。
では麻雀大会の賞金で稼ぐのかというと、一般的なリーグ戦などでは報酬はゼロ。賞金ありのタイトル戦に参加しても優勝賞金は50万円から100万円程度が一般的で、賞金で生計を立てるのはほとんど不可能です。
仕事内容
では実際に麻雀プロはどうやって生計を立てているのかというと、以下のような内容になります。
・雀荘経営
・雀荘勤務
・麻雀教室の講師
・本の執筆
・テレビ出演
・イベント出演
・ゲームの版権・タイアップ
仕事内容は実力や人気によってさまざま。
麻雀プロはフリーランスであり、団体から仕事を斡旋されることもまずありません。有名になればイベントの出演や講師、麻雀本の執筆、YouTubeなどで稼ぐことも可能。しかし無名プロではそのような仕事も望めません。
とはいえ雀荘経営や雀荘勤務にもプロの肩書きが役立つことになるのです。
年収
仕事の内容がさまざまですから、年収もピンキリ。
その中で、プロの肩書を持っているけど特に大人気というわけでもない、多くの麻雀プロの主な仕事は、雀荘勤務です。
仕事が雀荘勤務のみで大会での賞金もなかった場合、年収は平均250万円ほど。実はほとんどのプロはこのレベルの年収で頑張っているのです。
ただし大会で優勝し、知名度が上がって講師やイベント出演などが増えれば、年収もそれに合わせて増加。
ゲーム監修やタイアップなどが舞い込むレベルになれば、1000万円を超えることもあるようです。
特に女性雀士の場合は人気が出ればグラビアなどの仕事もあるため、トップレベルは男性よりずっと稼いでいると言われています。
【麻雀】プロになるための試験
かなり厳しい世界ではある麻雀プロ。
しかし一握りのトップになれるのはその世界に飛び込んだ者だけなのです。
ということで、プロになりたい方のために、それぞれの団体の試験内容をご紹介します。
最高位戦日本プロ麻雀協会
最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストは、書類審査→筆記→面接→実技の順で審査されるステップ制。途中で不合格ならその先には進めない形式です。
18歳以上・高校生不可ですが、上限年齢はありません。
東京、名古屋、新潟、札幌、福岡、大阪、仙台で試験を実施。
公式ホームページには過去の筆記試験内容が会場別に公開されています。
日本プロ麻雀連盟
日本プロ麻雀連盟の試験は、筆記、面接、実技の3科目。
試験会場は東京と札幌です。
公式ホームページでは12年分の過去問を見ることができます。
合格には2段階あるのが特徴。
正規合格の場合、並行して研修に参加すれば、すぐにプロ雀士としての活動を始めることができます。
いわゆる補欠合格にあたるのが、育成合格。こちらはその後に育成会で行われる試験に合格すれば、プロ雀士の活動を始められます。
麻将連合
麻将連合の場合は、まず入会して「μ会員」になり、年2回の「ツアーライセンス取得審査」を受講、試験に合格すればプロに認定されます。
入会制限はなく簡単に入会できますが、認定プロに関しては「周囲から求められるプロ像を元に基準を満たした者だけがプロとして認定されます」と厳しめ。
試験は筆記、面接、実技で、麻雀の問題だけでなく一般教養や小論文のテストもあります。
公式ホームページでは麻雀に関する過去問を閲覧可能です。
日本プロ麻雀協会
日本プロ麻雀協会のプロテストは、筆記試験、面接、実技試験。
関東、関西、宮崎支部、香川支部で年2回開催しています。
こちらの筆記試験でも麻雀問題にプラスして一般教養も出題。
公式ホームページで過去5年分の問題を見ることができます。
RMU
RMUは育成型のプロ団体となっているのが特徴。以下の流れでプロ雀士の資格を得ることになります。
・アスリートコースに入会
・ファクトリー(講座)で、麻雀について学習
・公式リーグに参加し、選手ポイントを集める
・選手ポイントが規定値に達し、認定されたらライセンス発行
ただしアスリートコースに入るためにも審査があります。
入会審査内容は、点数計算と打牌選択の筆記試験、実技、面接。
その後の認定ライセンスの発行は、麻雀理論やマナーがプロに値するレベルに達したと審議会の過半数に認められる必要があります。
まとめ
それぞれの団体によって試験や活動内容に特徴がある麻雀プロの世界。
試験に合格してプロになれたとしても決して楽に儲けられる世界ではありません。
しかし麻雀が好きで麻雀で生計を立てていきたいと思ったら、団体認定のプロになるのがその第一歩。
麻雀に対する考え方も団体によってさまざまですから、興味を持った方はそれぞれの団体の理念や特徴を調べてみることをお勧めします。
【関連記事はこちら】⇩
・【麻雀】強くなるには?強い人の特徴は5つ!
・【麻雀】始め方は簡単!必要な物と流れについて徹底解説!