昔は賭け事のイメージもあった麻雀。
しかし近年は、老化防止や脳活性にも良い頭脳ゲームとして再び人気が高まっています。
4人で楽しめてコミュニケーションにもつながる麻雀は、奥は深くても最初に覚えるべきルールは難しいものではありません。
今回は、初心者向けに麻雀の基本的なルールをご紹介します。
【麻雀】基本の遊び方
麻雀はトランプのポーカーのように手札で役を作るゲーム。
カードの代わりに牌と呼ばれる直方体の駒を使います。
一般的には4人でプレー。
13枚の手札(麻雀では手牌)を自分だけで見ながら行い、裏向きになっている牌山から1枚取っては、必要ないものを捨てていきます。
何度も取っては捨てることを繰り返し、先に役を作った人が勝ち。
役の大きさによって点数(点棒)を取ったり取られたりします。
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【麻雀】牌について
トランプのカードに相当する麻雀の牌は全部で136枚。
書かれている図柄は34種類あります。
数牌
数牌(シューパイ)は1から9までの数字が書かれた牌。
数牌には3つの種類があります。
・萬子(マンズ):漢数字と「萬」という字が書かれている
・索子(ソーズ):竹の棒のようなものの数で数字を表している
・筒子(ピンズ):丸い印の数で数字を表している
3種類それぞれ1から9で計27種類の数牌があり、それぞれが4枚ずつ存在。
27×9で108枚の数牌を使うことになります。
字牌
字牌は数牌以外の牌で、2つの種類があります。
・風牌(フォンパイ):「東」「南」「西」「北」と書かれた牌
・三元牌(サンゲンパイ):何も書かれていない「白」と、「發」、「中」
こちらもそれぞれ4枚ずつあります。
つまり風牌は計16枚、三元牌は計12枚です。
【麻雀】アガリの形
麻雀で役を作るには、まずアガリの形を知る必要があります。
基本の形は、3枚1組のセット(面子・メンツ)が4つ、プラス同じ牌2枚のセット(雀頭・ジャントウ)となります。
特別な役にはこの形でないものもあります、基本はこのセットです。
13枚の手牌にプラスして1枚取っては不要な牌を捨ててこの形を作っていき、最後に引いた1枚で役が完成したらあがりとなります。
面子の種類
アタマとも呼ばれる雀頭は、同じ牌2枚なので簡単。
そして基本の面子(メンツ)には、3つの種類があります。
・順子(シュンツ):同じ種類の数牌を「234」など数の順に揃える
・刻子(コーツ):同じ牌を3枚揃える
・槓子(カンツ):同じ牌を4枚揃える
槓子(カンツ)は4枚になりますから、宣言してオープンにすれば手牌の合計枚数も増えることになり、役がアップします。
【麻雀】ゲームの進め方
麻雀では最初に親である起家を決めます。
親が負けるなどした場合、親の役は反時計回りに次の人に移動。
ゲームの基本的な進め方は以下のようになります。
牌山を作る
最初に牌を全て裏返しにしてよく混ぜ、牌山を作ります。
牌山は1列17枚を2段に積むのが基本。
全自動卓がある場合は、この作業は自動で行ってくれます。
配牌
配牌は各人が自分の手牌となる牌を取っていく作業。
・親がサイコロを2個振る
・自分をスタートにして反時計回りに出た目の合計まで牌山を数えていく
・その牌山の右端からサイコロの目の分だけ牌を数えて切り離す
・切り離したところから時計回りの牌を、親が2枚2列の4枚取る
・取る人の順は半時計回りで、牌山からは時計回りに2枚2列4枚ずつ取る
・これを3回繰り返し、12枚ずつ取る
・最後に親が上の段の牌を1枚飛ばしで2枚取り、子は1枚ずつ取る
これで親は14枚、子は13枚取ったことになります。
サイコロを振ってスタート位置が変わるので、自分に有利なように牌を積むことができないルール。
ややこしく感じますが、何度かやってみればすぐに覚えられるはずです。
ツモり、捨てる
配牌を終えたらゲームスタート。
最初に14枚持っている親が1枚捨てます。
次の人は反時計回りの順。
ポーカーではいらないカードを捨ててからその枚数を山から取ってきますが、麻雀では先に牌山から1枚取ってきて、その結果を見て不要な牌を捨てます。
牌山から取る牌は時計回りで、上、下の順。
不要な牌を捨てるのは卓の中央の自分の前です。
左から右に並べていき、7枚目からはその下の列に並べて捨てます。
誰かがあがるか、誰もあがらずに牌山の最後まで取って流局したら1局終了です。
鳴き
他の人が捨てた牌をもらいたいときは「鳴き」というルールがあります。
鳴きはその牌をもらえば面子が1つ完成するときに行うもの。
「鳴き」には3つの種類があります。
・チー:順子を作るときに行い、左隣からしか鳴けない
・ポン:刻子を作るときに行い、誰からでも鳴ける
・カン:槓子を作るときに行い、誰からでも鳴ける
鳴きによって完成した面子は皆に見えるように公開するため手が読まれやすくなり、また後述するリーチができないというデメリットもあります。
あがりの方法
最後のあがりの方法は、ロンとツモの2種類があります。
・ロン:他の3人の誰かが捨てた牌であがる
・ツモ:牌山から自分で引いた牌であがる
リーチ
4セットの面子と1つの雀頭が揃っていたら完成ですが、麻雀では1つも役がないとあがることはできません。
そこで初心者が簡単に役を作れるのが、リーチです。
リーチは鳴きをしていない状態で、あと1手であがること(テンパイ)を宣言し、1000点の棒を場に出すことで成立。
難しい役を覚えていなくてもリーチだけで役と認められますから、初心者はここから覚えると良いかもしれません。
役付け
役とはある一定のルールで手牌を揃えること。
役は全部で40もあり、一気に覚えるのは大変。
まずは出やすい役から覚え、徐々に増やしていくのがお勧めです。
よく使う役には以下のようなものがあります。
・役牌:白・發・中、場風か自風の風牌を刻子で揃える
・タンヤオ:字牌と数字の1と9を使わない
・ピンフ:4つの面子を順子だけで揃え、両面待ち、雀頭は役牌以外
・イーペーコー:同じ順子を2つ揃える
・サンショク:萬子、索子、筒子で同じ組み合わせの順子を作る
・イッツー:同じ数牌で1から9まで揃える
・チャンタ:1、9、字牌の刻子、1、9を含んだ順子だけで揃える
・ホンイツ:萬子、索子、筒子のどれか1種類と字牌だけで揃える
・トイトイ:刻子だけで4面子を作る(鳴きあり)
・チートイ:同じ牌2枚の組み合わせを7ペア作る
この辺りは最初から覚えておくと便利。組み合わせれば高い得点になることもあります。
他にもたくさんの役がありますが、最初から狙うのは難しいもの。
ちなみにタンヤオの出現確率が約21%であるのに対して、「役満」と言われる非常に高い得点の役の出現確率は0.05%未満。
最初から狙うのは無謀だと言えるかもしれません。
しかし上達するために最終的には全ての役と点数を覚えるのが理想です。
フリテン
初心者が注意しなければならないのは、フリテンです。
これは最後にあがる牌をすでに捨ててしまっているミス。
これをやるとチョンボになりますから、気づいたらあがる前に手を変える必要があります。
ただしツモであがることは可能です。
勝利条件
1局終えるごとに役の大きさによって点数計算をして点棒の受け渡しをします。
点数計算は最初のうちは難しいので経験者に任せるか検索して調べるのがお勧め。計算ツールを公開しているサイトもたくさんあります。
そして親を順に回していって、2周した時点で終了(終局)。
この時点で点棒の合計点が最も多い人が勝者となります。
まとめ
今回は麻雀の入門編をご紹介しました。
初めての方はスマホのゲームなどで挑戦してみて、感覚をつかんでから仲間と楽しむのも良いかもしれません。
しかし間違えながら覚えるのも楽しいものです。
麻雀を始めてみて「負けたくない」と思った方は、「麻雀上達のコツ」をまとめた記事もぜひ参考にしてみてください。
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