マラソンシーズン、数々のマラソン大会の中でも一番の話題になるのが、人気かつ大規模の東京マラソン。
多くの市民ランナーも憧れる東京マラソンには、もちろん国内外からも有力選手たちが多く出場します。
東京マラソンでは、上位入賞者及び、日本記録などの各種記録を更新すると賞金がもらえることをご存じでしたか？
ここでは、東京マラソンでもらえる賞金について解説していきます。
東京マラソンとは？
東京マラソンとは、2007年にはじまった東京で行われるマラソン大会です。
毎年3月に開催されており、2013年大会からはワールドマラソンメジャーズに加入して世界の主要なマラソン大会のひとつになりました。
今や市民参加型の大規模マラソン大会となっており、一般市民ランナーたちからも人気の大会になっています。
出走者は抽選で選ばれますが、その倍率は高く、多くのランナーたちが狙う大会になりました。
【関連記事はこちら】⇩
・【マラソン】雨対策について！サブスリーランナーが解説！
・【マラソン】完走するためのコツ５選！走破に必要なポイントを調査！
東京マラソンでもらえる賞金
東京マラソンには多くの実業団選手や、海外招待選手も出走します。
これらの「エリート選手」の中には、賞金獲得を目指している選手もいますが、東京マラソンでもらえる賞金とはいったいどのくらいなのでしょうか。
順位別にもらえる賞金
東京マラソンの順位別にもらえる賞金額を見てみると、以下のようになります。
1位：11,000,000円
2位：4,000,000円
3位：2,000,000円
4位：1,000,000円
5位：750,000円
6位：500,000円
7位：400,000円
8位：300,000円
9位：200,000円
10位：100,000円
男女共に1位から10位まで賞金をもらうことができます。
しかし、見て分かるように1位と2位の金額の差は歴然。せっかくトップで走るランナーであれば、やはり優勝を目指しますよね。
世界記録更新でもらえる賞金
東京マラソンで世界記録を更新すれば、男女共に30,000,000円が獲得できます。
ちなみに、参考までに男子の世界記録はエリウド・キプチョゲの出した2時間1分39秒（2018年）、女子の世界記録はブリジット・コスゲイの出した2時間14分4秒（2019年）となっています。
日本記録更新でもらえる賞金
東京マラソンで日本記録を更新すれば、男女国内1位のみ5,000,000円が獲得できます。
現在の日本記録は、男子は鈴木健吾の2時間4分56秒（2021年）、女子は野口みずきの2時間19分12秒（2005年）です。
さらに、日本記録を更新すると日本実業団陸上競技連合から1億円の贈呈が。
多くの日本人ランナーは、東京マラソンに限らずこの多額の賞金を獲得するために奮闘しています。
大会記録更新でもらえる賞金
東京マラソンで大会記録を更新すると、男女1位に3,000,000円が贈呈されます。
過去を遡り、現在の東京マラソンの大会記録は、男子はウィルソン・キプサングの2時間3分58秒（2017年）で、女子はサラ・チェプチルチルの2時間19分47秒（2017年）。
いずれもそんなに過去の出来事ではないので、今後の有力選手による記録更新にも期待が膨らみます。
東京マラソンのコースは変更されることもあり、コース変更によりさらに記録が出しやすくなることも期待できますね。
他のマラソン大会でもらえる賞金とは
世界のその他のマラソン大会にも賞金レースは多く存在します。
優勝賞金が多くもらえる、大会一覧を見てみましょう。
（※為替等により日本円の金額は変動します）
ドバイマラソン：20万ドル（約2,550万円）
ボストンマラソン：15万ドル（約1,900万円）
シカゴマラソン：10万ドル（約1,280万円）
ニューヨークシティマラソン：10万ドル（約1,280万円）
アブダビマラソン：10万ドル（約1,280万円）
東京マラソン： 1,100万円
ソウル国際マラソン：8万ドル（約1,020万円）
ロンドンマラソン：5.5万ドル（約703万円）
ベルリンマラソン：4万ユーロ（約552万円）
ホノルルマラソン：4万ドル（約511万円）
ドバイマラソンがずば抜けて高い金額になりますが、ボストンやシカゴのマラソン大会もも高い賞金金額になります。
比較すると東京マラソンも優勝賞金で比較すると、かなり高い額が獲得できる大会に位置します。
ランナーに人気のホノルルマラソンも優勝すると440万円がもらえるなんて驚きです。
ボーナスがもらえるレースも
大会によっては、「世界記録更新ボーナス」「大会記録更新ボーナス」がもらえる大会もあります。
優勝賞金だけではなく、有力選手はこれらの金額も視野に入れてレースを選択しています。
【世界記録更新ボーナス】
ボストンマラソン：5万ドル（約639万円）
ドバイマラソン：25万ドル（約3,190万円）
東京マラソン：3,000万円
ベルリンマラソン：5万ユーロ（約690万円）
【大会記録更新ボーナス】
ボストンマラソン：2.5万ドル（約320万円）
シカゴマラソン：7.5万ドル（約960万円）
東京マラソン：300万円
東京マラソンも、世界記録更新ボーナスで見てみるとかなりの額であることが分かります。海外から多くの有力選手がやってくるのもこの賞金が理由なんですね。
マラソン大会の賞金と税の問題
「マラソン大会の優勝賞金の税金はどうなるの？」と疑問が生じるかもしれません。
オリンピックでメダルを獲得し、褒賞金を得た場合は一時所得になり非課税となります。
一方で、東京マラソンで賞金を獲得した場合は、東京マラソンの運営は一般社団法人東京マラソン財団となるので、国税庁のHPの記載に従い雑所得になります。
たとえば、A選手がB財団主催のマラソン大会に出場し大会記録を更新して優勝し、優勝賞金や記録更新賞金を受け取った場合は以下になります。
「これらの賞金は、B財団が主催するマラソン大会で入賞したことに伴いB財団から支払われるものにになるので、B財団に対する役務の対価又はその役務に付随して得たものと考えられるので一時所得ではなく雑所得に該当します」
まとめ
東京マラソンをはじめ、さまざまなマラソン大会で結果を残すことで賞金が獲得できます。
マラソンランナーが獲得できる報酬は、大会賞金以外にも実はあるのです。
世界主要6大会とオリンピック、世界選手権の8大会の成績をポイントに換算して競うシリーズで獲得できる賞金「ワールド・マラソン・メジャーズ」。
日本記録突破と設定タイムの更新で賞金が贈呈される「Project EXCEED」。
実業団選手がマラソンで設定されたタイムを超えた場合に賞金が獲得できる、実業団選手マラソン日本記録「挑戦」奨励制度。
全国40カ所で開催されるフルマラソン大会と連携して「1億円アワード」「市民アワード」の2種類の賞金が目指せる「MCC（マラソンチャレンジカップ）」。
他にもさまざまなレースで賞金が獲得できるものがあるので、興味のある人は調べてみましょう！
【関連記事はこちら】⇩
・【スポーツ】競技人口ランキング世界Top５！球技が圧倒的人気！
・【長距離走】速く走るためのコツを徹底調査！持久走にもいかそう！
