ボウリングをしたことがないという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
娯楽としても楽しめるスポーツで、老若男女問わず人気があります。
しかし、ボウリングについて詳しく知っているという人は、多くはないのではないでしょうか。
ここではボウリングの歴史やルールなどについてご紹介します。
ボウリングの起源・歴史について
ボウリングが誕生したのは、紀元前3000年〜5000年頃だといわれています。
ただし、起源には多くの諸説があるため、しっかりとした歴史はボウリングにはありません。
古代エジプトの墓からボウリングに用いられていたとされる、木製のピンとボールが発掘されたこともありますが、その頃のボウリングはピンを災いや悪魔に見立てた宗教的儀式だったようです。
また、ポリネシア人が岩のピンを石で倒すゲームをしていたのが起源という説もあります。
中世の頃までボウリングと同じようなゲームが行われていたそうですが、地域によってルールはバラバラでした。
そのバラバラだったボウリングのルールを世界的に統一したのは、宗教改革で有名なマルチン・ルターです。中世ドイツで活躍した宗教革命家ですが、歴史の授業に登場するため知っている人も多いでしょう。
彼は倒すピンを9本に統一し、並べ方もひし形に揃えるようにしました。これが現代ボウリングの原型といわれています。
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日本におけるボウリングの歴史について
日本でボウリングが行われるようになったのは、約140年前にオランダ人が長崎の出島にある居留地にボウリング場を作ったのが始まりです。
その日が現代の暦で6月22日だったため、日本ボウリング協会は毎年6月22日をボウリングの日に制定しています。
世界的に考えると日本でのボウリングの歴史は浅く、1960年頃まではピンボーイと呼ばれる人がボウリングのピンを並べていました。
その後、技術の発達でボウリング場の機械化が進み、自動でピンを並べるようになります。
1970年頃には手書きで計算していたスコア表も機械化され、現代のシステムが確立されたのです。
ボウリングと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ
ボウリングと関連のある競技に、ローンボウルズがあります。起源はボウリングと一緒ですが、ローンボウルズはピンを倒しません。
芝生の上で、合成樹脂でできた偏心球を転がしてジャック(目標球)に近づけることを競うスポーツです。
1対1で行うシングルスから4対4で行うフォアーズというチームプレイまで4種類あります。
ローンボウルズは、特にオーストラリアやカナダ、ニュージーランドといったコモンウェルス諸島で人気です。
ボウリングの競技人口について
日本国内のプロボウリング協会登録者数は、男子759名女子343名、プロ・インストラクター12名の計1,114名(2021年度)。
娯楽としてのボウリングは人気ですが、競技としてボウリングをする人は多くありません。
世界ボウリング連盟には134カ国が加盟。メジャースポーツであるサッカーは、国際サッカー連盟に211カ国が加盟しており、それと比べると、有名なスポーツであるのにも関わらず競技人口が少ないことがわかります。
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ボウリングのルールについて
ボウリングは10本のピンをピラミッドのような形に置き、決められた場所からボールを投げ、そのピンを倒した本数の合計を競うスポーツです。
1ゲームに10フレームあり、9フレーム目まではストライクを除き2球ずつ投球を行います。10フレーム目がストライクまたはスペアの場合は3球投げることができます。
投げる順番はフレーム毎に入れ替わり、ボールを投げるときに前のラインを踏んだり越えたりして投げると、そのフレームはファール扱いで0点となります。
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ボウリングの国際的な大会について
世界ボウリング連盟が主催する世界選手権やワールドボウリングツアーをはじめ、世界各地で国際的な大会が催されています。
世界から見た日本ボウリングの強さのレベル
ワールドボウリングが主催する世界ボウリング選手権が4年サイクルで、男女大会・男子大会・女子大会・シングルス選手権の順で開催されています。
2014年の男子大会では、男子ダブルス(2人チーム戦)で銀メダル、2017年の男女大会では男子ダブルス(2人チーム戦)と男子トリオ(3人チーム戦)で銅メダルを獲得しました。
また、同年に今井双葉選手が女子シングルス戦で日本人初の金メダルを獲得しています。
しかし、それ以降良い結果を残せていないので、日本のボウリングは世界トップレベルとは言い難いですが、引き続き今後の活躍に期待されます。
まとめ
ボウリングは他のスポーツに比べると激しい運動ではないため、老若男女問わず楽しむことができます。
日本では娯楽として人気なので親しみ深いボウリングですが、競技としてボウリングをする人が、まだまだ少ないのが現状です。
今後、競技人口を増やしていくために、ボウリングの魅力をどのように広めていくかが今後の課題と言えるでしょう。
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