アジア2次予選といえば、2026年に開催されるFIFAワールドカップのアジアでの2次予選のこと。5月25日時点で残りの日程は2節となっています。
ではこの予選を突破してワールドカップの本大会に出場するまでには、どのような条件をクリアしなければならないのでしょうか。そして日本の現状は?
今回は、FIFAワールドカップのアジア2予選について解説。日程や放送予定、突破条件をご紹介します。
アジア2次予選とは
アジア2次予選とは、2026年6月から7月にかけてカナダ・メキシコ・アメリカの共催で開かれるFIFAワールドカップのアジアにおける予選のこと。
これだけで決まるわけではなく、予選は1次から5次まであり、それに加えて大陸間プレーオフも開かれます。
アジア2次予選の位置付けとアジア予選のシステム
ではアジア予選全体はどのようなシステムになっていて、どのようにしてワールドカップ進出が決まるのでしょうか。
本大会出場国数
まず知っておきたいのは、FIFAワールドカップの本大会に参加できる国の数。2022年大会までは32か国でした。しかし2026年大会以降は48か国と大幅に増加しました。
そしてアジアの出場枠は5.5から8に増加。大陸間プレーオフで出場できる可能性も考えると、最大の出場数は6から9に増えています。
日本の出場チャンスはかなり大きくなったということですね。
アジア予選のシステム
アジア予選のシステムは以下のようになっています。
※表の中の順位は2023年7月20日のFIFAランキング
1次予選 | アジア27位〜46位が参加 10チームが2次予選に進出 |
2次予選 | アジア1位〜26位+1次予選を突破した10チーム(計36チーム)が参加 18チームが3次予選に進出 |
3次予選 | 2次予選を突破した18チームが参加 6チームが本大会出場 |
4次予選 | 3次予選各グループの3位と4位(計6チーム)が参加 2チームが本大会出場 |
5次予選 | 4次予選各グループ2位(2チーム)が参加 勝ったチームが大陸間プレーオフに出場 |
大陸間プレーオフ | 6大陸が出場する大陸間プレーオフトーナメントを開催 2チームが本大会出場 |
日本は2023年7月20日のFIFAランキングでアジアの1位だったので1次予選は免除となり、2次予選からの出場。6月11日まで開催のアジア2次予選を突破して、3次予選でのワールドカップ進出を目指すことになりました。
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アジア2次予選・出場チームと突破条件
ではアジア2次予選に参加している36チームの中から、3次予選に進出できる18チームに入るにはどのような条件をクリアすれば良いのでしょうか?
アジア2次予選の参加チーム
アジア2次予選には、FIFAランキングのアジア1位から26位のチームにプラスして、1次予選から勝ち上がった10チームを加えた36チームが参加しています。その顔ぶれは以下の通り。
2次予選から参加
日本・イラン・オーストラリア・韓国・サウジアラビア・カタール・イラク・アラブ首長国連邦・オマーン・ウズベキスタン・中華人民共和国・ヨルダン・バーレーン・シリア・ベトナム・パレスチナ・キルギス・インド・レバノン・タジキスタン・タイ・北朝鮮・フィリピン・マレーシア・クウェート・トルクメニスタン
1次予選を突破
香港・インドネシア・チャイニーズタイペイ・イエメン・アフガニスタン・シンガポール・ミャンマー・ネパール・バングラデシュ・パキスタン
アジア2次予選の突破条件
アジア2次予選では、36チームが4チームずつ9つのグループに分かれます。
そしてホーム&アウェイで対戦。
合計6節が行われ、各グループの上位2チームが2次予選を突破。3次予選進出となります。
順位決定方式は、サッカーでは一般的なもの。総当たり戦で勝利したチームは勝ち点3、引き分けは1、敗戦は0点となり、このポイントで順位が決まります。
勝ち点が並んだ場合は、以下の優先順位です。
①得失点差
②総得点
③順位決定に該当するチームの直接対戦での勝ち点
④順位決定に該当するチームの直接対戦での得失点差
⑤順位決定に該当するチームの直接対戦での総得点
この先にも、アウェーゴール数やフェアプレーポイント、そして抽選と続きます。
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アジア2次予選・日本の現状
6月6日の第5節の前の時点で、各チームはすでに4戦を終えています。
では日本の現状はどうなっているのでしょうか。
日本の参加グループ
抽選の結果、日本はグループBとなり、対戦相手は以下のチームになりました。
シリア(ランキング94位)
北朝鮮(ランキング115位)
ミャンマー(ランキング160位)
ランキング20位だった日本にとってはいずれも格下といえる相手。とはいえアジア各国の実力は拮抗してきています。けっして油断はできません。
4試合の結果
ではこれまでの4試合の結果はどうだったのでしょうか?
第1節 | ◯日本5-0ミャンマー |
第2節 | ◯日本5-0シリア |
第3節 | ◯日本1-0北朝鮮 |
第4節 | ◯日本3-0北朝鮮(没収試合) |
3月26日の第4節は北朝鮮からの申し入れで中止となり、FIFAの規定で3-0の没収試合となりました。
この結果、日本は第4節までに12点を獲得。3位の北朝鮮が勝点3で、仮にこの先日本が全敗し北朝鮮が全勝しても逆転はないため、日本の2次予選突破が決定しています!
アジア2次予選・日程と放送予定
3次予選進出が決まっているとはいえ、残りの2試合もやはり大切。今後の戦力を占うためにも、ぜひ応援したいですよね。
そこで残り2試合の日程と放送予定を確認しておきましょう。
第5節
第5節はアウェーのミャンマー戦。
会場はヤンゴンのトゥウンナスタジアムで、6月6日木曜日の現地時間18時40分(日本時間21時10分)にキックオフとなります。
放送は、日本テレビ系列で全国生中継の予定です。
第6節
2次予選の最終戦となる第6節はホームのシリア戦。
会場はエディオンピースウイング広島で、6月11日火曜日の19時10分にキックオフです。
放送は、フジテレビ系列で全国生中継が予定されています。
アジア3次予選はどうなる?
2次予選突破を決めている日本にとってさらに重要になるのは、アジア最終予選となる3次予選。その突破条件も見ておきましょう。
アジア3次予選の突破条件
3次予選は2次予選から勝ち上がった18チームが6チームずつ3グループに分かれてホーム・アンド・アウェイで対戦。
各グループ6チーム中の上位2チームに入った計6チームは、ここでワールドカップ本大会への出場が決定します!
ただしここで3位以下になっても終了ではありません。3位と4位は、敗者復活戦ともいえる4次予選に進出することができるのです。
とはいえアジアでのランキング1位の日本は、3次予選で確実に本戦出場を決めておきたいところ。
3次予選は2024年9月5日の第1節から2025年6月10日の第10節までという長い戦いになります。
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まとめ
見事な戦いですでにアジア2次予選突破を決めている日本。
9月から始まるアジア3次予選にむけて、残り2試合もすっきりと勝っておきたいところです。
まだまだ先は長いワールドカップ本戦出場への道のり、しっかり応援していきましょう!
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