あまりにもタイムリーかつ「劇的な」展開となっているのが、まさにいま開催中の2022年サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会です。
日本代表サムライブルーは、グループリーグ(E組)で、あの世界の強豪ドイツとスペインに対して立て続けに「ミラクル」勝利を収め、前回に続いて2大会連続でグループリーグを突破しました。
この勢いで、是非とも過去最高の成果を挙げていただきたいものです。
この記事では、過去のサッカーW杯における日本代表の最高順位と、W杯での全成績について詳しく解説します。
サッカーW杯・日本代表の全出場成績は?
日本代表がサッカーW杯に初出場を果たしたのは、1998年にフランスで開催された第16回大会でした。
その前のアメリカ大会では、日本はアジア最終予選で「最後の最後まで」本選出場を確実視されていた中、あの有名な「ドーハの悲劇」で、出場を逃がしていました。
1998年のアジア最終予選では、そのリベンジとして「ジョホールバルの歓喜」に包まれ、ついに本戦出場を勝ち取りました。
それ以降、日本代表は今大会まで予選敗退することなく、全ての大会で本戦出場を続けています。
まず、1998年以降のW杯における日本代表の全出場成績を順にみていきます。
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1998年フランス大会:1次リーグ敗退
初出場を果たしたフランス大会では、1次リーグ3試合ともに善戦しましたが、結果としては3戦全敗で敗退しました。
采配を振るった監督と得点者、試合結果は次のとおりです(以下同様)。
監督:岡田武史
グループリーグ
●0-1アルゼンチン
●0-1クロアチア
●1-2ジャマイカ(得点者:中山雅史。以下、得点者氏名のみ記載)
2002年日韓大会:ベスト16
日本と韓国の共催で行われた日韓大会では、日本代表はグループリーグを突破し、初のベスト16進出を果たしました。
決勝トーナメントではトルコに敗れましたが、記念すべき成果でした。
監督:フィリップ・トルシエ
グループリーグ
△2-2ベルギー(鈴木隆行、稲本潤一)
○1-0ロシア(稲本潤一)
○2-0チュニジア(森島寛晃、中田英寿)
決勝トーナメント1回戦
●0-1トルコ
2006年ドイツ大会:1次リーグ敗退
前回の日韓大会でのベスト16を超え、さらに高みへと昇る期待が大きく高まった大会でした。
メンバーも史上最強といわれていましたが、残念ながら1次リーグで敗退となりまし。
監督:ジーコ
グループリーグ
●1-3オーストラリア(中村俊輔)
△0-0クロアチア
●1-4ブラジル(玉田圭司)
2010年南アフリカ大会:ベスト16
初出場の大会に続いて2度目の采配を振るった岡田監督の下、2002年大会に続いてグループリーグを突破し、決勝トーナメントに進出しました。
決勝トーナメント1回戦では引き分けましたが、PKでの敗退となりました。
監督:岡田武史
グループリーグ
○1-0カメルーン(本田圭佑)
●0-1オランダ
○3-1デンマーク(本田圭佑、遠藤保仁、岡崎慎司)
決勝トーナメント1回戦
●0-0(PK3-5)パラグアイ
2014年ブラジル大会:1次リーグ敗退
大会前にはアジアカップで優勝し、親善試合ではアルゼンチンやフランスに勝利するなど、順調なチーム作りが進められていました。
ところが、無情にもグループリーグ敗退となってしまいました。
監督:アルベルト・ザッケローニ
グループリーグ
●1-2コートジボワール(本田圭佑)
△0-0ギリシャ
●1-4コロンビア(岡崎慎司)
2018年ロシア大会:ベスト16
ハリルホジッチ監督がW杯本戦の2ケ月前に急遽退き、後任の西野朗監督が采配を受け持ちました。新監督の下での準備期間が不十分だったのにも拘わらず、決勝トーナメントに進出しました。
決勝トーナメント1回戦では、欧州の強豪ベルギーに2-0と圧倒的な優位となりましたが、その後2-3と逆転勝利を許し、『ロストフの14秒』と呼ばれる悲劇で終幕を迎えました。
監督:西野朗
グループリーグ
○2-1コロンビア(香川真司、大迫勇也)
△2-2セネガル(乾貴士、本田圭佑)
●0-1ポーランド
決勝トーナメント1回戦
●2-3ベルギー(原口元気、乾貴士)
過去6大会での出場全成績は、5勝11敗5分となっています。
日本代表の最高順位は?
みてきたように、日本代表はこれまで、今大会を含めると7回連続出場し、そのうち4回グループリーグを突破していますが、過去3回はいずれも決勝トーナメント1回戦で敗退しています。
このため、現時点では決勝トーナメントに進んだ過去3大会の成績がいずれも日本代表の最高順位ということになります。
2002年日韓大会:ベスト16
2010年南アフリカ大会:16
2018年ロシア大会:ベスト16
★2022年カタール大会:ベスト16以上が確定
2022年大会ではこの記事を執筆している時点(2022年12月3日)で既にグループリーグを勝ち抜いており、2大会連続4回目の決勝トーナメント進出を決定しています。
ちなみに、今回大会のグループリーグでの戦跡は下記のとおりです。
監督:森保一
グループリーグ
○2-1ドイツ(堂安律、浅野拓磨)
●0-1コスタリカ
○2-1(堂安律、田中碧)
今回の決勝トーナメント1回戦の相手はこれも欧州の強豪・クロアチアと当たることが決まっており、12月5日深夜0時のキックオフとなります。
クロアチアは前回大会の準優勝国であり、グループリーグで戦ったドイツやスペインと並ぶ強敵です。
この相手に勝利した瞬間、サッカーW杯における日本代表の最高順位であるベスト8以上の記録を達成することとなります。
まとめ
サッカーW杯における日本代表の歴代全成績と、最高成績について詳しくみてきました。
大会優勝経験を誇るドイツとスペインを撃破し、今日本中が大熱狂の真っ只中です。
この勢いで、是非とも決勝トーナメント1回戦を突破して、日本サッカー界に新たな歴史を刻んでいただきたいものです。
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