2026年6月から7月にかけて開催されるFIFAワールドカップ。
サッカー界最大のイベントで、全てのスポーツ大会でも最大といえるワールドカップですが、2026年大会はカナダ・メキシコ・アメリカの共催という特別な大会になります。
そしてこの大会では、本大会出場枠の拡大も大きな話題。
では予選を突破して本大会に出場するには、どのような条件をクリアしなければならないのでしょうか。
今回は、サッカーワールドカップのアジア予選突破条件と日程をご紹介します。
決して簡単ではないその道筋を確認して、しっかり応援しましょう。
2026FIFAワールドカップの概要
2026 FIFAワールドカップは第23回となるサッカーのワールドカップ。
2018年にモスクワで開催されたFIFA総会で、カナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共同開催が決定しました。
そしてこの大会の大きな話題が、本大会の出場枠拡大です。
本大会出場国数
本大会に参加できる国の数は2022年大会までは32か国でした。
しかし2026年大会以降は48か国と大幅に増加します。
これはFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長の構想によるもの。
「サッカーを世界中に発展させる」ための拡大で、これによって「ワールドカップは単なる競技会ではなく、社会的なイベントになる」としています。
各大会連盟の出場枠
ワールドカップ本戦は、各大陸連盟別に出場枠が決められています。
今回の出場枠は、以下のように決まりました。
大陸連盟 | 前回 | 2026年大会 |
アフリカ | 5 | 9 |
欧州 | 13 | 16 |
南米 | 4.5 | 6 |
北中米カリブ海 | 3.5 | 6 |
アジア | 1(開催国)+4.5 | 8 |
オセアニア | 0.5 | 1 |
プレーオフ | 0 | 2 |
合計 | 32 | 48 |
前回までにあった0.5の枠は、予選の大陸間プレーオフによって最後の2枠を4つの大陸連盟が争うというもの。
そのため0.5と表現されています。
2026年大会では大陸間プレーオフは6大陸で2枠を争うことに。そのため別枠にプラスされています。
そして気になるアジアの本大会出場枠は5.5から8に増加。
大陸間プレーオフで出場できる可能性も考えると、最大限の出場数は6から9に増え、1.5倍になったことになります。
では本大会出場決定までの道のりはどのようになるのでしょうか。
2026 FIFAワールドカップ予選の突破条件と日程
2026 FIFAワールドカップのアジア予選に出場する国と地域は46。予選は1次予選から5次予選まであります。
では5次予選まで勝ち残れば良いのかというと、そう単純ではないのです。
1次予選
1次予選に出場するのは、2023年7月20日のFIFAランキングでアジアの27位から46位までに入っている国と地域。
1位から26位までの国は1次予選が免除となります。
アジアの1位(世界20位)だった日本は1次予選には参加していません。
この1次予選は20チームがホーム・アンド・アウェイで対戦。
10月12日と10月17日に開催され、以下の10チームが2次予選に進出しました。
アフガニスタン
バングラデシュ
シンガポール
イエメン
ミャンマー
パキスタン
チャイニーズタイペイ
インドネシア
香港
ネパール
2次予選
2次予選にはFIFAランキングのアジア1位から26位のチームも出場。
これに1次予選から勝ち上がった10チームを加えた36チームが、4チームずつ9グループに分かれてホーム・アンド・アウェイで対戦します。
そして各グループ上位2チーム(計18チーム)が3次予選に進出。
ちなみに今回の1次予選と2次予選で勝ち上がった18チームには、AFCアジアカップ2027への出場権も与えられます。
2次予選の日程はこちら。
第1節:2023年11月16日
第2節:2023年11月21日
第3節:2024年3月21日
第4節:2024年3月26日
第5節:2024年6月6日
第6節:2024年6月11日
3次予選
アジア最終予選とも呼ばれる3次予選では、2次予選から勝ち上がった18チームが6チームずつ3グループに分かれてホーム・アンド・アウェイで対戦します。
各グループ上位2チーム(計6チーム)は、ここでワールドカップ本大会への出場が決定。
しかしここで3位以下になってもそれで夢が完全に潰えるわけではありません。3位と4位は、4次予選に進出することができるのです。
3次予選の日程はこちら。
第1節:2024年9月5日
第2節:2024年9月10日
第3節:2024年10月10日
第4節:2024年10月15日
第5節:2024年11月14日
第6節:2024年11月19日
第7節:2025年3月20日
第8節:2025年3月25日
第9節:2025年6月5日
第10節:2025年6月10日
4次予選
アジアプレーオフとも呼ばれる4次予選は、3次予選各グループの3位と4位、計6チームが3チームずつ2グループに分かれます。
そして第三国の会場で1回戦制の総当たり戦を実施。
各グループ1位(計2チーム)がワールドカップ本大会への出場権を獲得します。
そして2位チームにもまだチャンスは存在。
各グループ2位の2チームは5次予選に進出します。
4次予選は2025年10月に開催予定です。
5次予選
5次予選は、4次予選各グループ2位の2チームが大陸間プレーオフ進出をかけてホーム・アンド・アウェイで対戦。
ここで勝利すれば、6大陸で開催する大陸間プレーオフに出場できることになります。
5次予選は2025年11月に開催予定です。
大陸間プレーオフ
2022ワールドカップの大陸間プレーオフは、アジア・北中米カリブ海・南米・オセアニアの4つの大陸連盟が参加し、抽選による対戦で行われました。
しかし2026年大会では6大陸が出場する大陸間プレーオフトーナメントを実施する予定。ここで勝ち上がった2チームがワールドカップ本大会の出場権を獲得することになります。
大陸間プレーオフは2026年3月に開催予定です。
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サッカーワールドカップ予選|日本代表の日程
当然のように本大会出場の期待がかかる日本代表。
決定までの日程はどのようになるのでしょうか。
本大会出場可否の日程シミュレーション
最も早く結果が出るのは、2024年6月。
これは2次予選の4チーム中3位以下になって敗退が決まってしまった場合です。とはいえこれはまずありえないと言っていいはず。
一方、日本が本大会出場を決めるのは、早ければ3次予選となります。
2025年6月まで開かれるアジア最終予選で6チーム中上位2位までに入れば、文句なしの本大会出場です。
万が一ここで5位以下になれば、敗退が決定。これもまずありえないとして、3位か4位になれば、次のチャンスに賭けることになります。
アジアプレーオフで勝ち上がるとしたら、決まるのは2025年10月。
ここで2位になり、5次予選で勝って大陸間プレーオフに出場ということになったら、本大会出場が決まるのは2026年3月ということになります。
予選敗退はこの際考えないとして、本大会出場が決まるのは早くて2024年6月、最も遅いと2026年3月で、2年近い開きがあることに。日本代表には何としても早く勝ち上がってもらいたいものです。
日本代表の2次予選日程
現在、詳細な日程が決まっているのは2次予選。
その日程と対戦相手はこのようになっています。
2023年
11月16日:ミャンマー
11月21日:シリア
2024年
3月21日:北朝鮮
3月26日:北朝鮮
6月6日:ミャンマー
6月11日:シリア
まとめ
もし大陸間プレーオフまでもつれたら長い道のりになってしまうワールドカップ予選。
しかし出場枠が広がったことはかなりの追い風です。
日本代表にはぜひ3次予選であっさりと本大会出場を決めて安心させてもらいたいところ。
2次予選からしっかり応援して、日本代表を後押ししましょう。
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