日本で人気のプロスポーツといえば、野球とサッカーが2大巨頭です。
一方アメリカには、「4大スポーツ」と呼ばれるものがあります。
いったいどのスポーツが人気なのでしょうか。
今回はアメリカの4大スポーツを解説。
4つの中でも最も人気があるスポーツは何か、ランキング形式でご紹介します。
【アメリカ】4大スポーツとは
アメリカの4大スポーツは、より正確には「北米4大プロスポーツ」。
人気の高い4つのプロリーグのことを表します。
その4つとは何でしょうか。
北米のリーグで日本人にダントツの人気を誇るのは、なんといっても野球のメジャーリーグ（MLB）ですが、アメリカではどうなのでしょう。
では4大スポーツの第4位からご紹介します。
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第4位
第4位は、アイスホッケー（NHL）です。
NHL（National Hockey League）は、アイスホッケーの世界最高峰リーグ。アメリカの25チームとカナダの7チーム、計32チームで構成され、カナダではアイスホッケーが国技となっています。
前身であるNHA（National Hockey Association）はカナダのリーグ。そこに所属していた4チームで1917年にスタートし、1924年にアメリカのチームがリーグ入りしました。
レギュラーシーズンは毎年10月から翌年の4月まで。各チームが82試合を行い、上位16チームがプレーオフに進出します。
アメリカのスポーツファンを対象とした2021年の調査では、37％が「テレビでアイスホッケーを観戦するのが好き」と回答。
かなり高い割合だといえますが、他の3つのスポーツはさらに上ということになります。
またこの調査では、「テレビでサッカーを観戦するのが好き」と答えた人が49％となり、実はアイスホッケーは5位に転落しています。
アメリカでの放送権料は推定で合計6.25億ドル。
この放送権料も、国内・海外リーグを合わせたアメリカでの放送権料が10億ドルを超えるサッカーの方が高額になっています。
アイスホッケーはカナダでは今も圧倒的人気。しかしアメリカではサッカーに抜かれているため、4大プロスポーツに入れるべきではないという声も上がっているのです。
第3位
第3位は、野球（MLB）です。
日本でも大人気のMLB（MAJOR LEAGUE BASEBALL）は、アメリカン・リーグ15チームとナショナル・リーグ15チームの合計30チームが所属する野球の最高峰リーグ。トロント・ブルージェイズだけがカナダのチームで、残りは全てアメリカのチームとなります。
レギュラーシーズンは4月から9月までで、1チーム162試合。
前述のスポーツファンを対象とした調査で、「テレビで野球を観戦するのが好き」と答えたのは、57％でした。
MLBの放送権料は推定39億6500万ドル。
全米中継と海外向けの放映権はMLBが一括管理し、ローカル枠については各チームが保有、販売しています。
第2位
アメリカでの人気第2位は、バスケットボール（NBA）です。
近年ようやく複数の日本人選手の活躍も見られるようになってきたNBA（National Basketball Association）は、バスケットボールの世界最高峰リーグ。アメリカ29、カナダ1の合計30チームがあり、毎年10月から翌年4月までに各チーム82試合を行います。
その後、上位チームはプレーオフやプレーインに進み、さらに勝ち上がったチームがNBAファイナルで激突するのが1年の流れ。このNBAファイナルは全米で毎年2000万人近くが観戦するビッグイベントとなっています。
NBAの放送権は推定で年間26～27億ドル。
これはMLBの総額よりは低い額ですが、NBAの試合数はMLBの約半分ですから、試合あたりの放送権料はより高くなるのです。
また「テレビでバスケットボールを観戦するのが好き」と回答したスポーツファンは61％で、野球を4％上回っています。
さらにすごいのが選手の年俸。NBAは30チームのそれぞれが15人しか登録できず、競技人口の100万人に1人しか入れない世界です。その少人数で分配するため、年俸も破格。MLB(野球)の平均年俸が約4億2000万円であるのに比べて、平均でなんと約9億円という額になります。
ちなみに日本プロ野球の現在の最高年俸はオリックスの山本由伸投手で推定6億5000万円。NBAの選手は平均でもそれ以上ということになってしまうのです。
第1位
そしてアメリカの4大プロスポーツ、人気1位は、圧倒的にアメリカンフットボール（NFL）です。
NFL（National Football League）は1920年にスタート。アメリカで最も人気のあるプロスポーツの座を30年以上も守リ続けています。
アメリカ国内に32のチームが存在し、レギュラーシーズンは9月から翌年1月まで。各チームが行うのは16試合だけです。しかしこの試合はアメリカ国内だけでも毎週1億人以上が観戦するほどの人気。
その後、プレーオフを勝ち抜いたチームがスーパーボウルで戦います。
このスーパーボウルは全米の視聴率がなんと40％以上。アメリカの歴代スポーツイベントの視聴率トップ10のうち9つを歴代のスーパーボウルが占めています。
「テレビでアメフトを観戦するのが好き」と答えたスポーツファンの割合は、驚異の70％。
そして試合数が少ないにも関わらず、放送権料はアメリカ国内だけで推定120億ドルにもなるのです。
まとめ
「アメリカの4大プロスポーツ」というと、どれも同じように人気があるのかと思いがち。
しかし実際にはアメリカンフットボールが圧倒的人気で、アイスホッケーはかなりマイナーということになります。
しかも近年はサッカー人気がアイスホッケーを抜き、野球に迫るほどに。
数年後には「アメリカの5大プロスポーツ」という言葉が一般的になるか、「4大プロスポーツはアメフト、バスケ、野球、サッカー」ということになっているかもしれません。
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