生涯を通して陸上を楽しみたいと思っている人の中には「マスターズ陸上」を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
マスターズ陸上は別名「ベテランズ」とも呼ばれ、陸上競技を通して、競技記録を更新させたい人、健康維持をしたい人、仲間を作りたい人、それぞれの願いを叶える存在です。
実際にマスターズ陸上に出場するための出場資格や、登録方法はどのようになっているのでしょうか。
ここではマスターズ陸上について、詳しく解説しますので、マスターズ陸上に興味がある人は参考にしてみてくださいね。
マスターズ陸上とは?
マスターズ陸上は「日本マスターズ陸上競技連合」が主催している陸上競技です。学生時代に部活動を引退してからも、ずっと陸上競技を続けたいと思っている人にとっては喜ばしい存在ですよね。
マスターズ陸上は、5歳ごとに競技クラスが分かれているので、5年ごとにクラスが変わっていきます。
歳の近しい年齢の人と肩を並べることができるので、自分の力が試しやすいというメリットがあります。
35歳以上になると、アジア、世界大会にも出場できるようになるのでさらに夢が広がります。
実際に、2018年の世界マスターズ陸上の男子4×100mリレーには、タレント活動などでも活躍している武井壮さんらが出場し、みごと金メダルを獲得しています。
マスターズ陸上で世界記録も!
マスターズには幅広い年齢の層が出場しているので、90歳や100歳手前の競技者が世界記録や日本記録を更新している実績もあるのです。
陸上競技が生涯を通して楽しめるスポーツであることを、マスターズ陸上が証明しているとも言えます。
日本では、マスターズ陸上で男子90~94歳のリレー競技にて世界記録を樹立しています。2022年の青森マスターズ陸上競技選手権大会にて、青森県在住の90歳代の男性4人がこの偉業を達成しました。
長寿の国と呼ばれる日本ならではの記録であり、今後のさらなる記録更新が楽しみです。
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マスターズ陸上への出場資格は?
マスターズ陸上に出場するためには、住んでいる都道府県のマスターズ陸上競技連盟に加盟することが必須条件となります。
連盟への加盟は、満18歳以上であればだれでも加盟することが可能。(学連登録者、高校生は除く)登録することで日本マスターズの会員になることができ、全都道府県のマスターズの大会への出場資格が得られます。
登録期間は毎年4月1日~3月31日までの1年間。
継続更新をする場合は、毎年更新手続きをしなければなりません。登録料金は都道府県により異なるので、事前にサイトなどで確認しておきましょう。
2018年からは、日本マスターズや地域マスターズの主催大会に出場する場合、日本陸連の登録が必須となっており、2020年度からは全てのマスターズの大会で日本陸連の登録が必須となっています。
マスターズ陸上に出場するためには、陸連への登録も忘れずにおこなって下さい。
マスターズ陸上競技連盟への登録方法は?
登録方法は、まずは住んでいる都道府県のマスターズ陸上競技連盟に問い合わせます。
申込書と申込用紙を郵送で送ってもらい、郵便局での支払いを済まし、領収書と申込書を返送して登録は完了となります。ゼッケンが郵送されるので、そのゼッケンをつけてさまざまな大会に出場できます。
ゼッケンは年間を通して使うものになるので、なくさないように大切に保管しましょう。
マスターズに入会すると、その都道府県近辺の大会開催スケジュールが送られてくるので、目指す大会を確認して電話やメールでエントリーしたい旨を伝えましょう。後に、参加費の申込書や振込先の案内が届くので、エントリー代を入金します。
大会前にはタイムテーブルが公開されるので、自身の名前等が掲載されているか事前に確認をしてください。掲載の無い場合は事務局に問い合わせをします。
大会当日は会場でプログラム等を受け取り、競技に参加します。
まとめ
マスターズ陸上では、年齢クラスごとに競技をするので、記録も年齢クラスごとの公認記録になります。
そのため年齢の記入は必須の項目。
マスターズ陸上のプログラムや記録発表、ホームページ掲載などでは氏名や記録と合わせて年齢も掲載されるため、「自分の年齢を知られたくない…」など年齢の公表を控えたい人は入会ができないので注意をしましょう。
マスターズ陸上は、陸上経験者に限らない陸上初心者も多く参加している大会です。
「陸上競技を始めたばかりで自信がない」「不安な気持ちが大きい」という人は、マスターズ陸上への参加をおすすめします。
年の近い競技者とフレンドリーに陸上競技を楽しめるのも、マスターズ陸上の特徴です。
各地域でさまざまなマスターズの大会が開催されているので、気になる方は、マスターズ陸上の公式サイトをチェックしてみましょう。
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